SCHOOL OF LOCK! UNIVERSITY

#1 「SCHOOL OF LOCK! UNIVERSITYとは何か?」

正解のない問いと、非効率な時間。
ここにあるのは、それだけだ。

小学校、中学校、高校。
君がこれまで体験してきた数々の試験問題には全て、明確な正解が存在した。

源氏物語の作者は誰か?

2x-1=5のxの値

日本の初代総理大臣の名前

しかし、君が正解を問われるのは、学校の試験の時だけではない。

昔ケンカして、別れたきりになった友達と街で偶然ばったり出会ってしまったら、どうすればいいのか。

酒の勢いで、そんなに好きでもないのに「好き」と言ってしまった相手に次の日、しらふで会ったとき、どんな顔をすればいいのか。

大事な仕事、大一番の最中に大切な人が事故に遭った知らせを聞いてしまったら、どうしたらいいのか。

愛とは何か?
夢とは何か?
未来とは何か?

すぐに見つからない正解を探す行為はとても非効率だ。
一度出た正解が変わる場合だってあるだろう。

ただ、目の前の問いの正解を必死で探し続けた君と、
その問いに向き合わなかった君は果たして同じだろうか。

もしも君が、すぐに手に入れられる正解を求めているのなら、ここにそれはない。

ここにあるのは、まだ正解のない問いと、非効率な時間だけだ。

それでもいいなら話を続けよう。


では、君に問いを一つ。

私は日頃から、人よりもたくさんの時間、愛や人生、命、人間、時間、そういったものを考え続けている。

世の人々が汗を流して働いている時も
誰かがお米を作っている時
誰かが魚を追いかけている時
誰かが家を建てている時
誰かが洋服を綺麗にしている時
大学生が海でBBQをしている時
学生たちが勉学に励んでいる時

私は絶えず何かを考えている。
それはなぜか。

世界は分業なのだ。
私の仕事は考えることだから誰よりも考えなくてはいけない。
だから夜な夜な睡眠時間を削ってでも全ての物事について考えている。

生きるとは何だ?

俺はなぜ生きている?

そういうことを考えて、考えて、考え抜いた夜…。


だいたいすげぇスケべな夢見るぅ〜。



M You may they / 中村佳穂


SCHOOL OF LOCK!


「とりあえず私ですね、毎週金曜日この時間に、みなさんに愛を伝えにやって来ました。SCHOOL OF LOCK! UNIVERSITY 教授のマンボウやしろです。ということで、初めましての方もそうじゃない方もいらっしゃると思いますし、まぁ20歳前後で聴いてる人も、中学生、高校生も聴いてたりすんのかな?大人の方も聴いてるかもしれません。全国のみなさまよろしくお願いします。」

「そもそもSCHOOL OF LOCK!は2005年に始まった10代向けの番組ですが、その放送にですね、私、“教頭のやしろ”としてですね、2005年から2012年の春までいさせていただきました。今は“マンボウやしろ”という名前でいろいろな活動をさせていただいておりまして。この春からなんと、このUNIVERSITYという新しい枠ができて、そこに戻ってきたわけでございます。当時、SCHOOL OF LOCK!をやらせてもらっていた時は、中高生に向かって喋るということをさせていただいておりましたが、今回はもうちょっと上の世代に、大学生とか社会人の人も含めて喋らせてもらえたらなと思っております。」

「まずね、これを本当に僕の立場から言うのも変ですが、言っておきたいと今日思ってきた言葉がございます。僕は2005年から2012年までで。初代校長がやましげさん(山崎樹範)。山崎樹範さんと4年半やりました。そのあと、とーやま校長と2年やりました。それで僕は抜けて、よしだ教頭(吉田大吾)が入ってきて、とーやま校長との2人が2年半続いたのかな?そのあとに今のあしざわ教頭が入ってきて…もう何年やってます?もう5年くらいやってると。さっき(SCHOOL OF LOCK! FRIDAYで)喋ってましたけど、これが1番長いんですよ結局、今のとーやま・あしざわ時代が。僕とか山崎樹範さんが初代で吉田君が教頭で入ったりとかいろいろあったけども、結局ね、今のとーやま校長、あしざわ教頭時代が一番長いんですよ!これなんで長いかっていったら、一番良いチームだからなんですよ、結局。だからこそ僕は全国の中高生は2人に任せることができるから、安心してこっち側で、もうちょっと大人に喋ろうじゃないかと。これがあの2人がだらしなかったら、僕は学校の方に降りていくわけだからね。だからこそ、ここで喋れるということでね、もう2人は向こうをがっつり守っていただいて。全国の生徒ちゃんたちを。こっちは大人の感じで。」

「誰が何と言ってもね、今日はまだ(お酒を)飲まないけど、ゆくゆくは飲むからね、ここで俺は。飲むよ俺は。音を止められたって飲むよ、そりゃあ。飲んで言っちゃいけない事とかを言ってほしいんだろ!?おいっ!ラジオの前のお前たち!(笑) 何か事件を起こしてほしいんだろ?安心しろよ、安心しなさい本当に。もう…イエローカードの事件まではするから!1枚までは(笑) みんながサッカー好きか分かんないけど、予選グループ突破したらカード一度清算されたりするから!まぁ…半年から1年でだいたいカード1枚清算されるからね、イエロー1枚までは出せるからね。ちょっと期待しててほしいなって。イエローのつもりでファウルしてレッドの時もあるけどね(笑)そのときはゴメンみんなってことで。」

SCHOOL OF LOCK!


「さあ、戻ってきたとは言いつつ、ここは新しい学校でございます!SCHOOL OF LOCK! UNIVERSITY。ここではSCHOOL OF LOCK!を卒業した大学生以上の生徒に向けて講義をしていきます。例えば、SCHOOL OF LOCK!で僕が喋っていた時は、10代の子が『夢がある』と言ったら、夢を追いかけろ、余計なことを考えなくていい。いろんな事情もあるし、いろんな環境の人がいるけど、そんな関係無しにまず追いかけろ。これ、今でもそれが答えだと思う。だけど、いざ夢の入り口に立つときに、状況が変わってくるときがあるし。夢のドアを開ける瞬間、開けてびっくりする。自分も10代の時そうだったけど、ドアを開けるまでが夢かなと思ってたらね、開けてからとんでもない世界広がってるから。なんだろうなぁ?ファイナルファンタジーの違う星に入っていったときに、考えられないくらいデカい亀が歩いてた時のあの絶望感?遠くの方にすごいの歩いてるけど、あれ敵じゃないよな?っていう絶望感!だってそんなこと10代には話せないもん。そうでしょ?夢の扉をまだ握ってない子に、握ろうか迷ってる子に『その扉開けたら、とんでもないバケモンしかいないぜ』って話なんかできないんだから。ここだから話せることがあるから。そういう話をしたい。」

「あとはね、ひたすら暇だなぁ、やることないなぁとか、もう既に何かを諦めて家にずっといるやつだっているでしょ。週1時間、この時間をください。一緒に何か考えましょうよ。俺は別に家にずっといることが悪いことだなんて思ってませんよ。何か人それぞれ考えることがあれば、時期ってものもあるから。その時期だけが悪いから全否定するつもりもないし、そもそもそういう環境で生活ができるってことはそれだけで恵まれていると思っちゃうところもあるしね。あと、もう日常に慣れ過ぎてしまって自分が幸せなのか不幸なのかよく分かんなくなってきている人もいると思う。それは僕です。正直に言いますよ、何のために仕事をしてんのか、全く分かってないよ俺。考えないようにしてるもん。ゴメンな、20代…(笑) こういうのいらないね!こういうことじゃないんでしょうね。」

SCHOOL OF LOCK!


「僕、本当によく思うんだけど、効率、非効率。世の中は今は効率化されてっている。なぜかと言ったら、ネットも出てきて情報もたくさんあるし、社会人になると今は副業もどんどん認められてきてたりとか、在宅で仕事ができたりとか、とにかくどういう風に時間を上手く使うか。それからどうやって多くの物を処理していくかという競争になっているわけですが、これはどんどんそうなっていくんだけど。みなさん本当に思い出してほしいっていうか、現時点でもそうかもしれないけど、大事な物って簡単に手に入らなかったでしょ?って話です。友達ってどうやって友達になった?ずっとくだらない時間とかも含めて過ごした、共有した時間の長さでしょ?なんで家族が好きかっていったら、ずっと時間を過ごしたから。成績が上がるときってどういうときか?素晴らしい参考書を読んだときじゃないよ。ちゃんと長い時間をかけて勉強をやったときでしょ。部活で勝てたときってどういうとき?すごいコーチが来たときじゃないでしょ。時間をかけて練習したときなんですよ。大事な物は例外なく時間がかかる。だからこそ、大事な物を手に入れたかったら簡単なんだよ。時間をかければいいんだよ。」

「いいかい?みんなが効率的に向かっている今だからこそ、これに気づけばチャンスだから!効率的に仕事をしたい、金儲けしたい人はビジネス本がいっぱいあるから読んどけ。いっぱいあるからその辺は。今は、本とかには出ない、ふんわりちょっとした啓発の匂いもしてるこのトークね。非効率さの中に答えがある。非効率さの中に愛がある。非効率さの中に人生の答えがある。これ今、うっすら宗教に片足突っ込んだ瞬間だから、最後。でもそういうことだぞ、本当に。」

「そしてね、いっぱい、いろいろ考えていこうと思います。だから毎回答えを出していくような放送じゃないかもしれない。ゆっくり時間がかかるかもしれない。でもそれはなぜかというと、みんなと大事な物を見つけたいから。じゃあどういう話をしていくんだって話でしょ?分かってる!せかすな!いいかお前ら、俺を二度と急かすなよ、本当に。大嫌いなんだ、勉強しろとか、降りる駅で背後から押されたりとか、とにかく全部急かされる。みんなもそうだろ?お互い急かし無しでいこうぜ。」

SCHOOL OF LOCK!



「例えば、僕の知り合いの女の子に、玉の輿結婚した、本当すげぇ女がいる。すごいんだよ。本当にすげぇ金持ちの社長を見つけて。何回もコンパして見つけて、結婚して。僕はね、その時思ったの。本当の愛なのか?本当の愛なのかお金なのか?どちらかの二択があって、この女の子はお金を取ったんだと。それは責められることじゃない。それはそれで認めるべきだし。でも本当にそんな話か?と思った時にずっと考えてたら、違うことが分かったの。何かっていったら、この話って愛かお金かではないんだよ。なんでお金を持っている男の人とその女の人が結婚したかったか?自分が幸せになりたかったんだよ。その幸せになる手段として、お金という物がその女の人は一番分かりやすく幸せになれると思ったんだよ。その女の人は自分の家族も含めてお金で幸せにしたかった、お金があれば幸せになる。じゃあ、この話は何の話かっていったら、愛と愛の話なんだよ。自分への愛か他人への愛かの話なんだよ。愛とお金の話じゃない。いいかい?みなさん。全部突き詰めていったら、愛のベクトルがどこに向いてるかの、愛と愛の悩みしかないからな!……こういうのやっていく!よろしく!」


M Here we go!! / 竹原ピストル


「そして、今言ったようないろんな話をしていきたいんだけど、いろんな人を呼びたいと思っている。それこそ初代校長。それから2代目吉田さんをはじめ、それからSCHOOL OF LOCK!に当時いてくれたRIP SLYMEのメンバーとか。氣志團だったりとかASIAN KUNG-FU GENERATION、BUMP OF CHICKEN、ラッド(RADWIMPS)とかね、来てほしいなと思いますし。それから閃光ライオット、未確認フェスティバルとかから出てきたアーティストさんとかも呼んで。あと文化人の人とか。もうなんでもいいからいろんなジャンルで呼んで、いろんな話を深くゆっくりと、答えを出すのではなくて、みんなのきっかけになるような話をしていけたらなと思っています。」

「いいですか?みなさん。講義のテーマはみなさんからも受け付けたいと思っています。『こんなテーマについて考えたい!』『こんなときはどうすればいいんですか?』これは具体的な感じのほうがいいと思う。『こうなって、こういう状況になって、こういう人間関係に挟まれているんですけど、どうしたらいいですか?』とかね。『先生がこの前言っていたあれ、違うと思います!』とか。『マンボウ教授がね…マンデル教授がこの前言ってたあれ、違うと思います』とかそういうのでもいいです(笑)」


M アイドントラブユー / Suck a Stew Dry


SCHOOL OF LOCK!


「それでは今日はもう終わりたいと思いますが、ここで来週の講義テーマを発表します!

『大切な人と嘘』

「大切な人のためなら嘘は許されるのか?大切な人のためなら誰かを騙してもいいのか?大切な人にだったら僕は騙されてもいいのか?あなたは大切な人がついた嘘だったら許せますか?大切な人の嘘だから許せない?大切な人以外には嘘をつくけど、大切な人には……そういうこと。言いたかったこと 分かるでしょ?両パターン言いたかっただけだから(笑) この場合、男女の話もあると思う。それから友人関係の話、仕事のこともあるかもしれない。それから家族の話。あとは知らなくていいこと、優しい嘘。こんな言葉もございますよ。実際に何か体験したことがある生徒の話も聞きたいし、今、大切な嘘をついている。今、大切な人に嘘をついている。大切な人につきたくないどうしようもない嘘をついてるパターンもあるからね。大切な人にだけ嘘をついちゃう人もいるからね。これ意外といろんなパターンあるかもしれないから、よりリアルに細かく書いていただけたらなと思います。」

みなさんからのテーマに対する意見、質問、講義の感想、待っています。
Twitterの「#solu」、または【 メール 】からお願いします。
24時間気づいた時に見させてもらうので、いつでも送ってきてください!



「1回目どうだった?こんな感じだったら聴くのはもういいかっていうやつもいると思うけど、もう1回チャンスくれ!それでは来週、それぞれの答えを持ち寄ってみよう!『大切な人と嘘』君ならどう考える?


M 夢の外へ / 星野源
M なんてったって春 / サカナクション
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