ON AIR REPORT

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とーやま委員「麗奈とSCHOOL OF LOCK!が出会ったのは、今から8年前のこと」

<〜2015年5月3日 『長渕LOCKS!』の音源が流れる〜>

とーやま委員「当時、中学3年、14歳。そして、麗奈はこの年、SCHOOL OF LOCK!が主催する10代限定の夏フェス『未確認フェスティバル2015』に参加し、まず、3,254組の中から108組に選ばれ、そして!」

<〜2015年6月15日 『未確認フェスティバル2015』 LIVEステージ出場者 決定SPの音源が流れる〜>

とーやま委員「この年、麗奈は、3,254組の中から33組に選ばれ、大阪Music Club JANUSで行われた『未確認フェスティバル2015』、ライブステージに登場。地元の鹿児島から1人でやって来て、SCHOOL OF LOCK!の生徒のみんなの前で歌を聴かせてくれました。麗奈は、残念ながら、そのLIVEステージから先に進むことはできなかったんだけれども、あれから、8年。麗奈は、5/17(水)に、初のアルバムをリリース。そして、プロのミュージシャンとして、再会することができます。
SCHOOL OF LOCK! 教育委員会、今夜のゲストは…麗奈!!!


M 交差点(生演奏) / 麗奈


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とーやま委員「う〜ん…素晴らしいね!」

麗奈「ありがとうございます」

とーやま委員「ギターの音から、声から。で、もちろん、生演奏で生歌唱だから、サビの前だったりとか、静かになるところ、息づかいもしっかり伝わって来たし」

麗奈「はい」

とーやま委員「フレットの移動する、キュキュッって音とかもさ、なんかめちゃくちゃリアルだったし、やっぱ、緊張もした?」

麗奈「めちゃくちゃしました」

とーやま委員「なんかそれもすごく伝わって来て。よかった」

麗奈「ありがとうございます」

とーやま委員「どなたの曲ですか?改めて」

麗奈「これは、長渕剛さんの『交差点』という曲です」

とーやま委員「“長渕剛さん”じゃなくて?」

麗奈「えっと、剛兄ちゃんの(笑)」

一同笑いとーやま委員「2015年に、『未確認フェスティバル』に、この曲で応募してくれてて」

麗奈「はい。応募しました」

とーやま委員「それを、8年越しに、こうして、この場で歌ってくれて」

麗奈「はい」

とーやま委員「ようこそ」

麗奈「ありがとうございます」

とーやま委員「本日のSCHOOL OF LOCK! 教育委員会は、この8年間、麗奈がどんな毎日を送って今日にたどり着いたのか、時間の限り聞いていきます。
SCHOOL OF LOCK! 卒業生訪問プロジェクト『終わらない歌を歌おう』麗奈編』!!!

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<〜2015年7月19日 『未確認フェスティバル2015』 LIVEステージの音源〜>

とーやま校長「それでは参りましょう。『未確認フェスティバル2015』LIVEステージ、本日、5組目のアーティストは!鹿児島県、14歳、シンガーソングライターの…!」

「ポカーン」

とーやま校長「“ポカーン”が来たよ(笑)なぜ今?ちょっと待って(笑)今の“ポカーン”は、あの、“ねごと”というバンド知ってる?みんな。女子4人のねごとで、え〜とね、『お口ポカーンフェス?!』とかっていうのをやってたり」

あしざわ教頭「あ、やってますね」

とーやま校長「あとね、ねごとの『GIRLS LOCKS!』っていうのがあって、その授業の中で、よく、何かがあったら“ポカーン”っていう声で聴こえて来るんだけど、今日は、別にあの…(笑)今日、ねごと、いないすよね?(笑)」

あしざわ教頭「いないですよ。見てないですよ」

とーやま校長「俺が、“ポカーン”とすること言っちゃったのか?多分。俺が悪かった。改めて。もとい、もう1度、最初から行きます。鹿児島県ね。14歳でしょ。シンガーソングライターの!稲田麗奈!」



<生放送に戻る>

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とーやま委員「夢の中の話ですか?これは」

一同笑い

とーやま委員「現実の話?」

麗奈「現実です(笑)」

とーやま校長「これは、ほんとにさ…、いや、だからもう、8年前か」

麗奈「はい」

とーやま委員「ほんと、ごめんね」

麗奈「いや。全然、大丈夫(笑)」

とーやま委員「俺はね、見てたんだよ。とーやま校長、あしざわ教頭でずっと全国を周って司会進行していて。で、麗奈ちゃんが、鹿児島から、その日に来たんだっけ?」

麗奈「その日に来ました」

とーやま委員「だよね。で、袖でめっちゃ緊張してるのもずっと見てたから」

麗奈「(笑)」

とーやま委員「だけど、絶対的にちゃんとして麗奈ちゃんをここに迎えないといけないっていう気持ちを、俺たちも持っててね。で、上げて、上げて。生徒のみんなも、“おぉ〜!おぉ〜!”って煽ってくれて。そしたら、あそこで、まさかの……これはもう言いますけど、職員の、聖☆兄貴です」

一同笑い

とーやま委員「が、その…なんつうの?(音を出す)ボタンがいっぱいある中で、間違って、その“ポカーン”を出しちゃって…意味がわかんないです。これ。全く、意味がわかんない」

麗奈「(笑)」

とーやま委員「で、俺も、麗奈ちゃんの姿も見えてるしさ。だけど、“何とかしないといけない”と思った結果の、長尺の説明ね。あれ、なんであんな長尺に、1から100まで全部伝えないといけないと思ったのかは、謎(笑)とにかく、俺も焦っていた」

麗奈「はい(笑)」

とーやま委員「思い出せる?この時のこと」

麗奈「いや、なんかもう、本当に、めちゃくちゃ緊張しちゃってて」

とーやま委員「そうだよね」

麗奈「“いざ出るぞ!”って気持ちになってたんで(笑)ちょっと、その“ポカーン”が鳴った時に、“自分はどうすればいいんだろう?”っていう(笑)」

とーやま委員「ほんとだよね。意味わからなすぎるよね。それってさ、良いように働いてる?それとも、なんか…乱されてるわけじゃん?ペースはさ」

麗奈「いや。なんか…最初は、“そういうものなのかな?”って、ちょっと思っちゃってて(笑)」

とーやま委員「そんな、緊張しながら大阪にやって来てる女の子に嫌がらせをする様な、そんなことは一切ないです(笑)ただの、聖☆兄貴ミス。凡中の凡。凡ミスも凡だった。ほんとに、これはもう、未だに、半年に1回ぐらい、ふと、マジで思い出すからね。“マジで麗奈ちゃんに申し訳ないことした”って思うんだな。ごめんね。あの時は」

麗奈「全然大丈夫です」

とーやま委員「改めまして、本日、2023年5月19日(金)、SCHOOL OF LOCK! 教育委員会、生放送でお送りしております。とーやまです。そして」

麗奈「シンガーソングライターの麗奈です」

とーやま委員「ど頭から、生演奏で長渕剛先生の『交差点』を披露していただいたわけですけど、Twitterでもね、たくさん、SOL教育委員会で呟いてくれていて。
そして、『ミクチャ』。動画配信アプリ『ミクチャ』をダウンロードしていただけますと、今日、麗奈ちゃんが生放送ブースに来てくれてる姿も、動画で、リアルタイムで観ることが出来ますんで、よろしければ、『ミクチャ』の方もよろしくお願いしたい」

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とーやま委員「麗奈ちゃん。先週ぐらいに、国営放送のラジオのNHKの方でも共演をしたんだけども、でもまあ、僕とスタジオでこうやって会うのは初めてか?」

麗奈「初めてです」

とーやま委員「そうだよね。SCHOOL OF LOCK!には1回来てるよね」

麗奈「はい」

とーやま委員「でも、その時、俺は校長じゃなかったから、こうしてお会い出来て嬉しいよ」

麗奈「ありがとうございます」

とーやま委員「今、いくつ?」

麗奈「2月で22歳になりました」

とーやま委員「22?14歳の少女が22になって、で、さっきも音源を一緒に聴いたけども、あの時は中3でしょ?」

麗奈「中3です」

とーやま委員「どんな中3だったの?鹿児島で、どんなことを思ってた?」

麗奈「やっぱり、その時も音楽がすごく大好きだったので、SCHOOL OF LOCK!も、その当時からラジオで聴いてて。で、その(未確認フェスティバルの)オーディションを知って、応募して、やっと受かって、“大阪に行くぞ!”っていう気持ちで」

とーやま委員「じゃあ、SCHOOL OF LOCK!は聴いてくれてたのか」

麗奈「聴いてました」

とーやま委員「きっかけはなんだった?」

麗奈「ラジオは、その当時、色々聴いてて。多分、すごい暇だったんでしょ(笑)」

とーやま委員「中学ぐらい?小学校の時とか?」

麗奈「小学校の頃はそんなに聴いてなかったんですけど、中学校に入り出してから色々聴くようになって。それでSCHOOL OF LOCK!も知って、で、聴き始めて…っていう感じです」

とーやま委員「麗奈にとって、このSCHOOL OF LOCK!というラジオの中の学校は、どういうものだった?」

麗奈「聴いていて本当に楽しい気持ちになるし、音楽がずっと流れてるし、お喋りも楽しいし、なんか、友達とかも全然いなかったんで、自分にとっては、すごく心の支えというか…なんて言うんだろう?友達とすごく楽しく喋ってる気持ちになる、というか。そんな感じで聴いていました」

とーやま委員「そうか。“同年代の子はこういうことを考えてるんだ”とか、それに対して、麗奈ちゃん自身も、“私だったらこう思うな”とか、そういうことも考えながら聴いてくれてたり?」

麗奈「聴いてました。そういう風に」

とーやま委員「でも、そうか。例えば、長渕剛先生もさ、この時には、もう好きだったわけじゃん」

麗奈「はい」

とーやま委員「あと、他にいた?好きなアーティストだったりとか」

麗奈「たくさんいましたね。YUIとかもすごい好きだったし。アコースティックギターを弾いてるアーティストさんが、基本的には好きで。で、中学3年から高校に入るぐらいの時に、バンドとか、バンドさんの曲とかも色々聴き始めて」

とーやま委員「どのあたりのアーティスト?」

麗奈「結構、色々聴いて。インディーズさんの曲を、YouTubeで色々調べて、バンド名もわからずに聴くのが、すごく大好きでした」

とーやま委員「じゃあ、それを、例えば、学校とかの友達とかと話す機会も、あんまりなくて?」

麗奈「なくて」

とーやま委員「で、SCHOOL OF LOCK!を、そういうものとして見てくれていたわけだけど、そもそも、ギターを初めて手にしたのは何歳ぐらいなの?」

麗奈「ギターは、9歳の時に初めて持ちました。小3とかですね」

とーやま委員「それ、家にあったの?」

麗奈「家になくて。それも、長渕剛さんがきっかけでアコースティックギターを知って、お母さんに、子供用の3万円のちっちゃいギターを買ってもらって。それで、長渕剛さんの『とんぼ』を初めて練習したのが9歳の頃(笑)」

とーやま委員「じゃあ、お母さんとかも聴いてたわけでしょ?きっと」

麗奈「聴いてました」

とーやま委員「なんか言ってもらえたの?その時」

麗奈「最初、その『とんぼ』を弾けるようになるっていうのが目標で、弾けるようになった途端に、YouTubeに動画をアップしました」

とーやま委員「それが、9歳の時でしょう?で、途中で、ラジオを聴くようになり、SCHOOL OF LOCK!を知って、“『未確認フェスティバル』という10限定夏フェスがある”となって、“じゃあ、もう応募するしかない”って思ったってこと?」

麗奈「思いました。はい」

とーやま委員「でも、緊張とかもあったでしょ?当然ね」

麗奈「ありました。でも多分、今よりはそんなに緊張しなかったんじゃないかなと思いますね」

とーやま委員「なんか、何もわかんないからな。その時はね」

麗奈「はい。何も、わかんないですね。そんな感じ」

とーやま委員「今は、結構、いろんなこともわかってきたし」

麗奈「なんか、余計な考えが色々出てきちゃって。でも、中学校の頃とかは、純粋な気持ちで、“ただ歌うぞ!”っていう気持ちでやってたんで、もしかしたら、今よりはそんなに緊張はなかったんじゃないかなとも思います」

とーやま委員「たしかに。今なんてね、例えば、ライブやるっていっても、“後ろの壁で、手を組んでず〜っと体も揺らさず観てる人いるな〜”とか」

麗奈「(笑)」

とーやま委員「“あれはどっかの偉いの(人)かな〜?”とか、そういうのも目に入ってきちゃうんですよね」

麗奈「そうです(笑)はい(笑)」

とーやま委員「そうか。じゃあ、そうやって、『未確認フェスティバル』に応募してくれて。で、大阪のMusic Club JANUSというライブハウスで、俺も、あしざわ教頭と共に(麗奈の演奏を)観て。で、その先は決勝。あの時はファイナルの場所は新木場Studio Coastかな?で、そこでグランプリを獲ると、例えば(賞金が)100万円出たりとか。でも別に、そこで何か確証があるわけでもなく、“あなたは売れますよ”とかっていうハンコが押されるわけでもないが、でも、ファイナルという場所があった。でも、そこに進むことは、麗奈ちゃんは出来なかったわけじゃない」

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麗奈「はい」

とーやま委員「で、とーやま校長、あしざわ教頭で、ファイナルに進出するアーティストを発表する時間があって。それは聴いてくれてた?」

麗奈「聴きました」

とーやま委員「そうだよね。“私の名前が呼ばれる”と思ってた?」

麗奈「自信を持った曲で挑んだので、“呼ばれたら嬉しい”“呼ばれて欲しい”っていう気持ちで聴いてました。鹿児島の家で」

とーやま委員「で、2時間経って、まあ、俺の口からは、“麗奈ちゃん、ファイナル進出!”って言葉は出なかったわけだけど」

麗奈「はい」

とーやま委員「その時の気持ちとか、どんな感情になった?」

麗奈「そうですね…やっぱ、いろんな人が応援してくれてたのもあるし、その時、家族と一緒に聴いてたんですけど、自分で自信のある曲で挑んだっていうのも、まあ、中学3年生ながらあったので、ちょっと悔しいという気持ちがありました。その時は」

とーやま委員「家族からはどんなことを言われたとか覚えてる?」

麗奈「すごい慰めてはくれましたね。でもなんか、“人それぞれいいところもあるから”って感じですね」

とーやま委員「でも、そこで別に、“じゃあギター弾くのやめよう”とか、“歌を歌うのやめよう”とは全然思わなかったってことよね」

麗奈「思わなかったですね」

とーやま委員「じゃあ、次の曲だったりとか、そういうことに頭が切り替わったってこと?」

麗奈「悔しい気持ちはもちろんあったんですけど、それでも、歌いたい曲がたくさんあったので、“やめる”っていう考えはなかったです」

とーやま委員「そこから、いろんな言葉とかメロディとかを自分で探して、乗り越えて、掴み行く…っていう日々が始まる、2015年、8年前の夏だった?」

麗奈「はい」


M まっすぐ!(Live at 未確認フェスティバル2015 大阪会場) / 麗奈


とーやま委員「これもまた、8年前の2015年の“未確認”、3次ライブの時のオリジナル曲、『まっすぐ!』。どう?今、聴いて。14歳の時の自分の声って」

麗奈「なんかすごく幼いなって思うんですけど、今でも、この『まっすぐ!』という曲は歌えるんですけど、なんか、我ながらいい曲だなって思います(笑)」

とーやま委員「いい!そう思えるって、素晴らしいね」

麗奈「はい(笑)」

とーやま委員「だってさ、普通だったら、“ちょっと恥ずかしい”とか、“もっとこう出来たよな”とか、“ここはこうした方がもっと届くのにな”とか思うのもあるじゃん。でもなんか、純粋に、“やっぱいいな”って思えるの、すごいね」

麗奈「今じゃ書けない歌詞だなって、ちょっと思います。“まっすぐな気持ち”というか。今、なんか、ちょっとひねくれちゃった部分も出て来ちゃったので(笑)」

とーやま委員「どうしちゃったんだ?おい。どこで何がひねくれちゃってんの?」

麗奈「“ひねくれ”というか、余計な考えとか心配とか不安とか、いろいろあって、こういうまっすぐな歌詞っていうのが、(今は)なかなか書けなくて。だから、すごくいい曲だなって思います」

とーやま委員「もちろん、声質も変わってると思うし、でもさ、今、ヘッドホンで聴きながらまず1発目に思ったのは、やっぱ、声、めちゃくちゃいいなって思って。今の声もいいし。でも、(声は)変わってるけど、多分、芯とか、核のものは変わらずにあるんだなって、すごく思うよね」

麗奈「ありがとうございます」


とーやま委員「いいよね。そうやって素直に言えるって」

麗奈「ありがとうございます(笑)」

とーやま委員「“ひねくれてしまったところ”って、生活の中とかで何かあったりするの?」

麗奈「曲を書く時に、歌詞を書く時に…何て言うんだろう?“まっすぐな思い”というか、自分の、まっすぐな、前向きな気持ちを書くのがだんだん難しくなって来ちゃってて。なんか、色々、人間関係とかもうまくいかない時が多かったり、これからの不安、未来の不安とかを一生懸命考え出すようになっちゃって、それで立ち止まることが多かったので、なかなか、“まっすぐ前を向く”“進む”というような歌詞を、今はちょっと書くのが難しいというか、自分の本心とは真逆のことを書ことになっちゃうので、ちょっと難しい部分が出てきちゃってて」

とーやま委員「ちょっと話は違うかもしれないけど、でも多分、そんなに遠くない話だと思うんだけど、なんかね、誰か忘れたけど、お笑いの方が言ってたことで、昔は…まさに学生の時とかさ、お笑いが好きで、ネタ書くっつっても、すんなり、すぐゴールまで行けたと。でも、プロになって、劇場とか出るようになって、めちゃくちゃネタを書くスピードが遅くなってしまったと。でも、これはきっと、いろんな経験をして、いろんな配慮もあるし、“前にやったパターンとは違う方がいいな、だからこれは捨てる”とか、そういういろんなことが巡るようになったから、多分、スピードが落ちたんだと解釈してるってことを言ってる方がいて、あ、めちゃくちゃいいなと」

麗奈「はい」

とーやま委員「だから、今の麗奈ちゃんの話も聞いて、たしかに、今、何か大変なのかもしれないけど、確実に、経験とか見てきたものがあるからこそ、今そういうところにいるんだろうなって思ったけどね」

麗奈「すごい、響きました。なんか」

とーやま委員「今はそう思ってしまっている自分もいるってことだけど、『未確認フェスティバル』が終わって、高校生になるわけでしょ?」

麗奈「はい」

とーやま委員「高校生の時とかは、もっと、今よりも素直に、思ったまま行けたって感じなのかな?」

麗奈「そうですね。曲を作るってなっても、結構、何も考えずに、自分の気持ちをバッって書いていたので、曲が出来るスピードもたしかに速かったし、たくさん書いていたし…。1日に1曲作るっていうことを個人的にやっていた時期とかもあって(笑)なんかやっぱり、純粋な…世界を知らない分、まだ自分の殻の中に閉じこもってるので、ダメな部分とか暗い部分とかを全然見てなかったので、本当に、すごく純粋な気持ちで音楽もやっていたし、曲も書いていたなと思います」

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とーやま委員「高校の時に、その気持ちで、毎日1曲、書いてた。どういうテーマの曲が多かったとかある?例えば、“この人のことが好きだ”っていう気持ちだったりとか」

麗奈「高校生の時は、結構、恋愛ものの曲が多かったり、あと、鹿児島の方で、毎週路上ライブをしていたんですけど、その時に思ったことをよく歌詞に書いてました」

とーやま委員「じゃあ、すごく些細なこととかも曲にしていた時期だった?」

麗奈「してました」

とーやま委員「例えばどういうこと?」

麗奈「“猫が可愛い”とか(笑)」

とーやま委員「いいね(笑)いい。そういうのいいよね」

麗奈「あとは、ちょっと、路上ライブで嫌なことを言われた時とかに、それに対して怒りを書く、みたいな感じで、ぶつけて書いてる時期もありました」

とーやま委員「そういうの、今の麗奈ちゃんでも聴きたいけどな」

麗奈「(笑)」

とーやま委員「でも、それが聴く人にとってみたら、“そう!”ってなることもあるし、その人の世界がガッて広がるきっかけになるかもしれない」

麗奈「たしかに。はい」

とーやま委員「そうして、高校生活があって。で、2021年。時を経て、『THE FIRST TAKE』ね。あれが開催した初のオーディションプログラム『THE FIRST TAKE STAGE』に参加することになったんだよね?」

麗奈「そうです」

とーやま委員「これは、なぜ参加するってなったの?」

麗奈「私が2年前まで通っていた専門学校があるんですけど、そこが、音響の裏方のことを勉強する専門学校で。2年間の学校だったんで、卒業間近に、音楽を続けるか続けないかって、すごく悩んでて。で、学校の授業をするところの入り口で、“『THE FIRST TAKE』のオーディションをやってる”っていう貼り紙を、たまたま見つけて」

とーやま委員「先週、Galileo Galileiが来てくれて、Galileo Galileiが『閃光ライオット』に応募した時の話とも一緒だね。学校にたまたま行ったら、その学校の柱かなんかに、“『閃光ライオット』があるよ”と(貼ってあった)。で、“バンドをやってるから、じゃあ、そこに応募してみよう”っていって(応募をしたら)、グランプリを獲ったんだけど。一緒」

麗奈「そんな感じで応募して、たしか、その時は、応募の締め切りがギリギリだったんですよ。ギリギリで応募しましたね。友達に背中を押してもらって。で、応募したのが、きっかけです」

とーやま委員「で、結果、初代グランプリ。すごいね。これね」

麗奈「自分でもビックリしました。ほんとに」

とーやま委員「まさかって感じだったのかな?」

麗奈「ほんとに、“まさか”って感じでしたね。まさか自分が選ばれるとは思ってなかったので。自信を持ちつつ頑張ったんですけど、名前を呼んでくれた時は、すごくビックリしました」

とーやま委員「だってこれ、亀田誠治師匠とか、OKAMOTO'Sのハマ君とかも、審査員でいらっしゃって。言葉とかもね、めちゃくちゃ嬉しいことを言ってもらえてるじゃん。亀田誠治師匠も、“声、すごいよ。唯一無二の授かりものの感じがする”とかさ、“1つ1つ、彼女の発する全部が表現になっている”とか。嬉しいね」

麗奈「嬉しかったです。本当に」


とーやま委員「どう?変わったこととかはある?『THE FIRST TAKE』のグランプリを獲って」

麗奈「一番変わったのは、環境がめちゃくちゃ変わって。それまでは専門学校で勉強しかしてなかったんですけど、そのオーディションでグランプリをいただいてからは、初めて配信リリースをさせていただいたりとか、この2年間のうちにいろんな経験をさせてもらったので、本当に音楽漬けの毎日になって、専門学校に通っていた時よりもガラッと環境が変わりました」

とーやま委員「そうか。それで、麗奈の歌を聴いてくれる人もいっぱいになったでしょ?」

麗奈「もう、たくさん、増えました」

とーやま委員「嬉しいことじゃん。だけども、そこで生まれる葛藤だったりとか、そういったのも生まれて来たってこと?」

麗奈「もう、生まれてます。今も(笑)」

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とーやま委員「今、この瞬間も生まれてんの?(笑)そうして、5/17(水)に初めてのフルアルバムが発売されたじゃないですか。タイトルが、『君とあなたと私と僕と、情熱と』。これ、もちろん聴かせてもらって」

麗奈「ありがとうございます」

とーやま委員「この、『君とあなたと私と僕と』と、『情熱と』が、『、』で、分かれてるでしょう」

麗奈「はい」

とーやま委員「で、『情熱と』が大事な言葉として置かれてるのかなって、まず、アルバムを聴いた後に、改めて、タイトルを見て思って」

麗奈「そうですね、このアルバムに入ってる曲たち…恋愛の曲だったり、自分の心の叫びみたいなのを書いた曲とかも入っていて、その中に『情熱』という曲も入ってるんですけど、自分自身が自分の気持ちを全然言えないので(曲を作った)…っていう曲が(アルバムには)たくさん入っていて。このアルバム自体も、そういう“人に気持ちを言えない”とか、“なかなか自分の気持ちに素直になれない”っていう人たちにぜひ聴いて欲しいなという思いで、『君とあなたと私と僕と』と、『情熱と』というタイトルを付けさせてもらったんですけど」

とーやま委員「まさに、そういう人に聴いてもらいたいっていうのは、俺も1回、頭から最後まで聴いた時に、すごく思った。これは俺がSCHOOL OF LOCK!の校長を10年やった結果だと思うんだけど、例えば、アーティストの曲を聴いた時に、自分が心から“めちゃくちゃいいな”と思う時と、“これを10代に聴いて欲しいな”って、もう、自然と思うような体に、俺はなっちゃってて。で、この麗奈ちゃんのアルバムを聴いた時に、SCHOOL OF LOCK!の校長と、今の教頭と、それを聴いている電波の向こうの生徒に向かって、2時間のラストに届けて欲しいなって曲が、めちゃくちゃあって。まさに『情熱』もそうだし、次の4曲目の『僕らの明日』も、めちゃくちゃいい」

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麗奈「ありがとうございます」

とーやま委員「“生きてることを探してみたんだよ”っていうフレーズよね?」

麗奈「そうですね」

とーやま委員「それも、あんまり聞いたことがないフレーズだったし。そう。ここがなんか、俺は、特に、すごく好きで」

麗奈「ありがとうございます」

とーやま委員「すごいよね。“生きてることを探してみたんだよ”って」

麗奈「この曲を書いた時は、本当にそういう風に思っていて。“明日生きるのが嫌だな”って思っている時期だったので、“生きてることってなんだろう?”ってすごく考えていて、で、ポロっとこの言葉が出てきて歌詞に書いたって感じです」

とーやま委員「だからぜひ、このアルバムの中…もう、どの曲も聴いて欲しいんだけど、今の話の、3曲目、4曲目。『情熱』『僕らの明日』もぜひ聴いて欲しいなぁと思った。もちろん、『THE FIRST TAKE』でグランプリを獲られた、『僕だけを』

麗奈「はい」

とーやま委員「これも入ってるし。『THE FIRST TAKE』バージョンも入ってるんだもんね」

麗奈「入ってます」

とーやま委員「そうだよね。それも聴くことが出来るから、ぜひ、聴いて欲しい。
麗奈ちゃん、今日の1曲目で剛兄ちゃんの曲を披露していただいて、で、Twitterとかを見てても、“声が素敵だな”とか、“やっぱ麗奈ちゃんの歌声いいな”“歌、素敵だな”とかって声も、いっぱいあって」

麗奈「はい」

とーやま委員「これ、どうですかね。出来たら、何か1曲、歌って…」

麗奈「ぜひ!」

とーやま委員「あれ?早い!」

麗奈「(笑)」

とーやま委員「なんか、ギターも持って来てもらってるし。そんなお願い、していい?」

麗奈「ぜひ、歌わせてください」


とーやま委員、麗奈委員、こんばんは。僕は、この4月から、新社会人として頑張っています。麗奈さんは、ABEMAの『オオカミ』シリーズで知りました。それからは麗奈さんの歌を毎日のように聴いています。
RN 徳島のたかちゃん
愛知県 21歳

麗奈「ありがとうございます」

とーやま委員「あの、なんて言えばいいかね?“恋愛リアリティショー”でいいかな?」

麗奈「はい」

とーやま委員「それの、いろいろ、曲を手がけているんだもんね?」

麗奈「そうですね。使っていただいて」

とーやま委員「そうだよね。それも、アルバムに入ってるもんね」

麗奈「入ってます」

とーやま委員「『ワカレミ』とかもそうだし、インスパイアソングとして入ってたりとか」

麗奈「はい」

とーやま委員「ちょっと今、緊張してる?」

麗奈「緊張してます(笑)」

とーやま委員「そりゃそうだよね(笑)こんな電波で、しかも『ミクチャ』のカメラが何台もあってね(笑)光もあって。生放送だし。でも、それでいいんです。その緊張のままを、聴いてるみなさんに届けていただきたい」

麗奈「はい。お願いします。『うそつき』という曲を」


M うそつき(生演奏) / 麗奈



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麗奈「ちょっと裏返っちゃいましたが」

とーやま委員「あ、声?」

麗奈「はい」

とーやま委員「いいじゃん。気持ちと直結してる風に、俺は聴こえたけどね」

麗奈「そうですか。ありがとうございます」

とーやま委員「麗奈ちゃんのアルバム『君とあなたと私と僕と、情熱と』より、2曲目なんだもんね、これがね」

麗奈「2曲目です」

とーやま委員「『うそつき』でした。『うそつき』って聞いて、“誰かに対してうそつきって言ってる曲なのかな?”とか思って聴き始めたけども、そうでもないもんね」

麗奈「そうですね。なんか、“自分の気持ちに嘘をつく”っていう意味で、この曲は書いてみました」

とーやま委員「だからさ、この曲もそうだし、アルバムを聴いても、やっぱり、めちゃくちゃ自分と向き合って、言葉を絞り出してるでしょ?きっと」

麗奈「そうです。何回も書いたり消したりして、いろいろ考えて書いてます」

とーやま委員「で、しんどいじゃん。それって」

麗奈「はい」

とーやま委員「多分、心もすごく削られる瞬間もあるだろうし、体も持ってかれるだろうしさ。でも、ちゃんと、乗り越えた先の言葉とメロディがあるアルバムだなってすごく思っていて。だから、聴いた時に、“あっ、これ、自分の歌だ”って思うこともいっぱいあるでしょう。…と、思うんだ。俺はね」

麗奈「はい。ありますね」

とーやま委員「だから、たくさんの人に聴いて欲しいなと」

麗奈「ぜひ」

とーやま委員「そして、麗奈ちゃんは、8月に東京でライブ。初めてのワンマンライブ?」

麗奈「そうです。東京で初めての」

とーやま委員「東京で初めてのワンマンか。8月の5日、土曜日。『麗奈 1st Anniversary Live“THEVOICE in Me”』。東京の、TOKIOTOKYO。どう?東京の、初のワンマンっていうのは。もうちょっと先だけど」

麗奈「ちょっと緊張もあるんですけど、多分、自分の曲を聴いてくださる方たちが集まるので、楽しいライブにしたいなと思ってます」

とーやま委員「それを観て、多分、観てるこちらも、みんな楽しくなるものなんだって。ライブってそういうものらしいよ。やっぱ、どっかで心の引っ掛かりとかがあると、どっかでそれが伝わっちゃってて、出るものらしいよ。人間て。所作だったり、表情とかで」

麗奈「はい」

とーやま委員「だから、この1日はね、まさに楽しく」

麗奈「はい」

とーやま委員「そんな日であっていただきたい。そして麗奈ちゃん。残すところ、あと1分なんすよ。なんだけど、今、『閃光ライオット』が今年復活して。『マイナビ 閃光ライオット2023』。これを聴いてる、応募して、今残ってるというアーティストのみんなもいるから、何か一言いただけたら嬉しいなって思うんですけど」

麗奈「自分が言える立場ではないと思うんですけど…。音楽っていうのは、楽しむことが一番力になるし、パワーになると思うので、とにかく楽しんで、一緒に頑張りましょう!」

とーやま委員「一緒に。そうだね。これからも共にいてくれるってことだ」

麗奈「はい」

とーやま委員「嬉しい。よし。じゃあ、放送はここで終わりです。ただ、『ミクチャ』の『居残り委員会』があるんで、そちらには、参加、どう?」

麗奈「ぜひ、お願いします」

とーやま委員「じゃあ、もうちょっとだけ、お付き合いを」

麗奈「はい」

とーやま委員「じゃあ、来週まで、みなさん、お別れでございます。来週は、ゲストにPerfumeの3人が登場!それでは、教育委員会、本日はこれにて終了」



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この後記の放送を聴く

聴取期限 2023年5月26日(金)PM 11:00 まで




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