今夜のSCHOOL OF LOCK!は「先生の悩み・生徒の悩み」

SOL!

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聴取期限 2023年7月3日(月)PM 10:00 まで

今夜のSCHOOL OF LOCK!は「先生の悩み・生徒の悩み」


SOL!


『 先生 』

こもり校長「COCO教頭は、思い出の先生って、いる?」

COCO教頭「いるね。高3の時の担任の先生が“じゅんこ”って先生で、英語の先生だったのね。すごいいつも褒めてくれるし、絶対悪いこと言わない。プラス、恋バナとかもめっちゃ聞いてくれて、すごい距離が近い先生が初めてだったから、めっちゃ嬉しかったの覚えてんの」

こもり校長「俺は、中学の時の学年主任の先生かな。広島出身の先生で、すごく口調がきつくて」

COCO教頭「“広島じゃけん”みたいな?」

こもり校長「そうそうそう。で、俺の当時のイメージとしては、すごい怖かったのよ。イメージじゃなくても怖いね。普通に怖かったの。でもその先生にすごいいろいろなことを教えてもらったというか、その“挨拶はしっかりしなさい”とか、学校の中で“他校の生徒の方が交流試合とかで来た時に廊下ですれ違った時は、知らない人でもちゃんと挨拶しなさい”とか。で、俺がそういうのないがしろにするのを見たりとかすると、“お前、小森、ちょっとこっち来い”みたいな」

COCO教頭「ちゃんと怒る?」

こもり校長「そう。“こっち来い”系だったの」

COCO教頭「怖ぇ〜」

こもり校長「“やっべ…見つかった…”みたいな。“けんそう”先生だったんだけど。なんか自分が大人になって、その先生を思い返して見た時に、すごく恥ずかしがり屋な先生だったのね。実はすごいチャーミングな先生なんだけど。笑ったりとかする笑顔も可愛いし。すごい笑いのレベルが低いよ」

COCO教頭「ツボがね(笑)」

こもり校長「そういうのを生徒たちに見せるのをどうすればいいかわかんなくて、“自分はこうあるべきだ。君たちに対して何かを伝えたい”という想いが真っすぐだった故の怖さだったのかな? とか。今思い返すと、そういうことをすごく感じる先生で。あの頃と今で見る、その“けんそう”先生の感じが違うっていうのを今でも思い出すから、自分の中で思い出の先生なんだろうな、とかすごく思うね。
で、今俺が話した中でもあるけど、やっぱ先生って、生徒からしたらすごく大人じゃん」

COCO教頭「そうだよね」

こもり校長「先生の悩みごとって、あんまり生徒の側からしたら見えてこなくない? 何悩んでんだろう? とか」

COCO教頭「たしかに。わかんないかも」

こもり校長「でも先生だって人間だし、どう考えても…ほんとにどう考えても、大変な仕事だから」

COCO教頭「間違いないね」

こもり校長「そう。めちゃくちゃ悩みごとがあるはずなんだよね。で、今日は、そんな先生の悩みにライトを当てる日にしたいと思う。SCHOOL OF LOCK! 今週も開校です」


♪ 永遠のブルー / 羊文学


こもり校長「自分のその学生時代の頃の先生の話をしてて、少しいろんな先生を思い返したんだけど、俺の学生時代の基盤を作ってくれた先生って、意外と怖かった先生の真似をしていることが多かったかも」

COCO教頭「けんそう先生以外にも?」

こもり校長「にも、やっぱ怖い先生と、ものすごく嫌いな先生っていうのがいるんだけど。やっぱりね」

COCO教頭「いるのね?(笑)」

こもり校長「“ふざけんな。お前”みたいな。裏で悪口言うような先生がいたんだけど(笑) でもその先生がすごくしっかりしているところを見た時に、“あの先生のお辞儀ってすごく丁寧だな”と思って、そのお辞儀を真似したりとか、しゃべり方をすごく真似したりとか、大人と話す時に“あの先生が話してた言い方で話せばいいのかな?”とか、真似してた自分がすごくいて。中学の時って」

COCO教頭「気づけたのね」

こもり校長「だから、“いい先生”とかっていう言葉って他人が決めるんじゃなくて、自分の中で“この先生はいい先生だったんだな”って決めないと、出来上がるものじゃないのかな? とか。なんかそういうことを、すごく今けんそう先生の話をしたら思い出した。なんか会いたくなっちゃいましたね。けんそう先生、何してます? 聴いてます? 僕も気づけば校長先生になりました」

COCO教頭「すごいことですよ」

こもり校長「聴いてたら、いろんな手を使って僕に連絡してください(笑)」


こもり校長「さて、この週末は、『マイナビ 閃光ライオット』、第3次ライブ審査、東京大会が行われていた。配信で観てくれた生徒、ありがとう。そして、参加してくれたアーティストのみんなも、ありがとう」

COCO教頭「私、東京の2日目に、会場で観ることが出来ました」

こもり校長「会場どうだった?」

COCO教頭「あのね、私、純粋にライブを楽しんでた」

こもり校長「いいね」

COCO教頭「で、ちょっとね、めっちゃ印象的だったことがあって。『でかくてまるい。』が出てくれた時に、MCで、まずC、Dとかコードを4つぐらい言ったの。で、何の話してるんだろう? と思ったら、“こんな簡単なコードだけど俺らにしか歌えない曲があるし、あとはこの『閃光ライオット』2次審査で落ちたやつらのためにも、俺ら、背負って歌うから”っていうのが、なんかすごいSCHOOL OF LOCK!味があって、めちゃめちゃいいなと思った」

こもり校長「ほんとにみんなの中ではしょって来てくれてるっていうのもあるからね。
実は俺も東京初日と大阪会場に行ったのよ。直接観させてもらったんだけど、やっぱりこのステージに立つために、みんな調整して来てるわけよ。たぶんすごいみんなで集まって練習もしただろうし、“もうやべぇ、3次審査来ちゃったよ”みたいな。MCでも言ってくれる出場者の方多いわけじゃん。“この『閃光ライオット』の3次ライブステージに立てて嬉しいです”とか。でもそれって嘘偽りない言葉で、ほんとにそのステージに立つために全力をかけて。で、たぶん移動時間の方が長いわけよ」

COCO教頭「みんな全国からね」

こもり校長「そうだよ。10分のためだけに4時間とかかけて来て」

COCO教頭「そうなのよ。10分なのよ」

こもり校長「でもそこのためだけに来るってすごく大切なんだな、とか。そのためだけに何かをすることの、人が何か決めた時のエネルギーってものすげぇな、と思って」

COCO教頭「感じるよね」

こもり校長「で、やっぱりMCより演奏の方が長いわけじゃん。MCなんてさ、“みなさんありがとうございました”、自分らのバンドの名前言って終わっちゃうぐらいの中なんだけど、でもその後の演奏がもう全てを物語ってて、“もう、ほんとにここで終わっても、俺いいっすわ”、“私終わってもいいっすわ”っていう人たちばかりで」

COCO教頭「ほんとそうな」

こもり校長「ほんとにすごく輝いてて。エネルギーに満ちてたし。目の前にお客さんがいない中、パフォーマンスする苦しみを俺は知ってるから。それでも、あんなにも“おい。このカメラ越しに観てるお前たち、届いてるか?”が嘘じゃなくて、めちゃくちゃ輝いてたね。素晴らしいと思った。ほんとにパフォーマンスを終えたみんなに、改めて大きい拍手を、俺は贈りたいと思ってる。で、『マイナビ 閃光ライオット』、3次スタジオ審査は、これで全て終了」

COCO教頭「この後は、いよいよ決勝ステージ選出となります」


こもり校長「さあ、今日授業の最初に話した先生の悩みなんだけど、実は今、日本で教員不足が問題になってるっていうのは知ってた?」

COCO教頭「知らなかったのよ。人気職だと思ってたからさ」

こもり校長「俺もそうだと思ってたのよ。やっぱり自分が高校生の時って、クラスの中で“先生になりたい”っていう子がやっぱ多かった」

COCO教頭「いたよな」

こもり校長「まあ、数学だったり、国語、英語とか、ジャンルは偏りはあったかもしれないけど、“先生になりたい”っていう人が多かったし、俺の周りにも結構、かったから、教員不足っていうのはなんかすごく“あ、そうなんだ…”って思うし」

COCO教頭「ビックリした」

こもり校長「なんかいろいろな要素がもちろんあるとは思うんだけど、“先生って大変そう”って思ってる人がやっぱ多いんかな?」

COCO教頭「そうじゃない? しかも、やっぱ教員免許持ってる友達とかも大変って言ってる子いるもん」

こもり校長「あ、そうなんだ」

COCO教頭「いるよ。夏休みね、ずっと学校行かなきゃいけない、とかっていうのもあるから。だから、あながちそれ嘘じゃないかもしれない」

こもり校長「まあ、休みはないのかな? とか、ちょっと思っちゃうのはあるよね。で、先生の何が大変で、その中でどんな悩みが生まれているのか? 僕らは見えてないと思うんですよ」

COCO教頭「ただ一方で、『先生』という存在に悩んでいる生徒もいるよね?」

こもり校長「だから、お互い悩みながら1つの教室にいる、っていうことだと思うのね」

ということで、今晩のSCHOOL OF LOCK! は、こちらの授業です!
『先生の悩み・生徒の悩み』

こもり校長「今夜は、“先生の生徒に関する悩み”、そして、“生徒の先生に関する悩み”を、両方募集したいと思います。出来れば、ぜひ電話でお話したいので、メッセージ待ってます」


生徒の悩み
成績が上手く取れないと、分からない事を質問したいのにこの先生は成績の良くない私をどう思っているのだろうと考えてしまい、質問しに行くことができません。こういう時、先生はどう思っているのでしょうか…
3日目のカレー
女性/15歳/神奈川県
2023-06-26 18:51


こもり校長「もう結果が出ちゃってるから、“自分ってその結果で見られてるんじゃないかな?”みたいな戸惑いは、たしかに俺もあったな…」

COCO教頭「点数出ちゃってる分ね」

こもり校長「そう。だから、“いいのかな?”、“迷惑なのかな?”、“なぜ、俺の授業をちゃんと聞いてないんだ、とか思われたくない”とか…」

COCO教頭「そっか。“何でお前点数低いんだよ?”って…」

こもり校長「って思われる、っていうジレンマはわかる。俺もこれはすごくあった」


生徒の悩み!
困ったことがあったら相談してねって言ってくれるけど迷惑かも、、って思ってしまう、、
走るマッチ棒
女性/17歳/兵庫県
2023-06-26 19:13


COCO教頭「だから、やっぱ先生もやることいっぱいあるじゃん。自分の授業以外にもさ、例えば部活の顧問やってたりとかさ、あと宿題、課題とかいろいろ作らなきゃいけない、っていうのもあるから、ちょっと生徒側が“今、話しかけていいのかな?”って気を使っちゃうこともあると思う」

こもり校長「そういうことあった?」

COCO教頭「私はガツガツ行ってたな(笑)」

こもり校長「先生からも来たんだけど、ちょっと直接電話して行きたいな、と思います。もしもし」

ベーグル 東京都 28歳

こもり校長「28? 同い年ですね」

ベーグル「そうなんです。以前もお話させて頂きました」

こもり校長「学校の先生をやられているということで、先生歴聞いてもいいですか? 何年目ですか?」

ベーグル「4年になります」

こもり校長「小中高は?」

ベーグル「高校です」

こもり校長「高校の先生で、ベーグルの中では今どういう、生徒に対しての悩みがあるんでしょう?」

ベーグル「今スマホをみんな持っていてSNSをよく使うんですけれども、生徒がSNSで一体何をしてるのか? っていうのが、私たちにわからないっていうのが悩みです

こもり校長「その、“何をしているのか?”っていうところって、具体的に聞いてもいいですか?」

ベーグル「具体的に言うと、実際にあったトラブルなんですけど、やっぱり私たちの知らないところで友達の悪口を書いていたりとかすると、私たちも気づかないうちに誰かが傷ついてるってことになってしまうので、それこそ、さっきの投稿もあったんですけど、なんか“言っていいのかわからない”、“相談していいのかわからない”っていう投稿は、もうなんか逆で、むしろ、言ってくれないとこちらは気づけないっていうのが、とても悩みですね」

COCO教頭「そっか…」

こもり校長「先生側の立場からするとどうなんですか? やっぱりSNSって生徒たちのものすごくプライベートなところもあるじゃないですか? ちょっと学校というところから少し…もっと離れたところにある感じがするから、先生的には“そこまでツッコむのはな…”って躊躇しちゃうこともある?」

ベーグル「そうですね。例えば、ストーリーとかだと時間で消えちゃったりとかするので、なかなか私たちも発見しにくいっていうものがあるので、少しでも気になるっていうことがあったら、例えばスクリーンショット撮っといてくれるとか、そういう風にしてくれると、踏み込みやすくはなるんですが。やっぱりやってはいけないことはやってはいけないので、たとえプライベートのことであっても言って欲しいかなって思いますね」

COCO教頭「そもそも学校の校舎内で、SNS使うのってOKにしてるんですか?」

ベーグル「そうですね。スマホ自体も持ち込み出来ますし、今それ自体を禁止にしてしまうと、もう貴重品になってしまうので、こちらでは預かれないんですよね」

COCO教頭「プライベートなものがいっぱい入ってますしね」

ベーグル「そうですね」

こもり校長「なんかでもそこら辺はちょっとずつ時代に合わせて変わって来てんのかな? と思います。僕らの時とかはちょっと集められたりとかありましたもん」

ベーグル「そうそう。学校の中では使用禁止っていうところもあったんです。私の時もそうだったんですけど」

こもり校長「ですよね」

ベーグル「それも、やっぱりジェネレーションギャップ感じちゃいますね。時代が変わりましたね」

COCO教頭「生徒のSNSを先生方がフォローすることとかあったりするんですか?」

ベーグル「基本は、そういうのはやらないようにしてますね。プライベートな繋がりはNGなので。だからこそ、気づかないっていうのもあるんですね」

COCO教頭「なるほどね」

こもり校長「でも、そういうさっき言ったみたいな、生徒同士が生徒の悪口を言ったりとかしてるのっていうのは、そのプライベートのSNSの中で展開されていることが多い、ってことでしょ?」

ベーグル「そうですね。だから、実際私たちは目にはしてないんだけれども、それを見るに見かねてということで教えてくれる友達がいたりとか、あとはもう本人からの訴えということで、ようやく私たちも動き出すというところなので、結構事が大きくなってからじゃないと私たちも動けないっていうのが、それもやっぱり悩みですよね」

こもり校長「これって、実際そういう案件みたいなこと…事案で“先生、こういうことが起きました。私SNSで悪口言われてて”みたいなので発覚したとかっていうのは、ここ何年かの間では増えてるんですか?」

ベーグル「もうめちゃくちゃ増えてますね。ほんとにひと昔前は全くと言っていいほどなかったんですが、もうほんとここ1、2年で一気に増えてきたので、割と悪口を直接言い合っている姿の方が、なんか健全だな、と思っちゃいますね」

COCO教頭「ベーグルが今4年目って言ってたじゃないですか? もう1年目の時と比べても、やっぱり増えてる感はある?」

ベーグル「ものすごく増えてるなっていう風に思います」

こもり校長「でもこれって、先生とかが夜とかにSNSをパトロールすることとかってあるんですか?」

ベーグル「我々はもうしていなくて、東京都の場合だと、そういったものを専門で見張ってる係の人がいるらしく…」

こもり校長「えぇ〜、そうなの?」

ベーグル「そうみたいです。何かあると、我々のところに、まあ通報じゃないですけど、教えてくれるっていうのがあるみたいです」

COCO教頭「知らなかった…」

こもり校長「まあでもある種、そういうものがないと…」

ベーグル「そうなんです。もう見つけられないんですよね」

こもり校長「生徒たちも、きっといろんな縛りの中で学校生活を送ってるけど、先生たちもいろんな縛りの中で学校生活を送ってるわけじゃないですか?」

ベーグル「そうですね。はい」

こもり校長「今言ったみたいに、SNSに関与するってことは、プライベートに関与することにもなっちゃうから、手を差し伸べたいけど差し述べられない範疇」

ベーグル「そうなんですよ。はい」

こもり校長「そこで事が起きることも、やっぱりあるから」

ベーグル「そうなんですよ。ちょっと言い方は悪いんですが、証拠がないと駄目」

こもり校長「そうね」

COCO教頭「証拠ね…」

ベーグル「なので、LINEとかだと、メッセージの送信取り消しを押されてしまうともうなくなってしまうので、やっぱりスクリーンショットとか写真に撮っておくっていうのが、やられてる子にとっては1番自分の身を守る策になるのかな? って思いますね」

こもり校長「どうなんですか? こういう話っていうのは、先生同士で話したりとか?」

ベーグル「問題が起きれば、“どうしよう?”という話をするんですが、我々も、最近ものすごく増え始めて、やっと“どうしたらいいんだろう?”っていうのを考え始めたところなんです。いたちごっこなので…」

こもり校長「それこそ、こういうことに関しては、先輩方に聞いても経験がないから…」

ベーグル「そう。そうなんです。逆に、先輩ほど知らない。だから、どうしたらいいのか生徒に教えて欲しい」

COCO教頭「逆に。そっか。たしかにそうだよね」

ベーグル「いい方法があればぜひ」

こもり校長「で、しかも先生側からすると、生徒たちがすごく溜め込んじゃって、“実はこうなんです”って相談してくれた時には、もうSNS上では見つけることも出来ないし、手を出すことすら出来なくなっちゃってる状況が多いってことですよね?」

ベーグル「そうですね。言ってくれた段階では、もう結構根が深くなっているパターンが多いので、“もっと早く言ってくれればよかったのに”と思うんですが、早い段階では、本人はそれほど問題と思ってないっていうパターンも多い、ということですね」

COCO教頭「それこそ、さっき生徒からの悩みで“先生に相談していいのかわからない”っていうのがあったんで、ほんとに事が大きくなる前に、“これってこの程度だけど、先生に話しても迷惑じゃないかな?”っていうレベルでもいいから、言ってもらう方がいい、ってことですよね?」

ベーグル「そっちの方が、たぶん30分で解決するのに、それが時が経てば、1ヶ月、2ヶ月ってかけないと解決しない問題になっちゃう。そっちの方がこちらは大変です」

こもり校長「だから、生徒の中でも自分の何か言われていることを“これは自分の中で消化しないと…”でスルーしてく方が、やっぱり健全じゃない、というか…」

ベーグル「よくない…。だから、それがたとえ調べてみて思い違いであれば、それはそれで“じゃあ、終わりね”って出来るんですけど、“もしかしたら自分の思いすぎかもしれない。だから言うのはやめておこう”っていうのは、やめて欲しいですね」

こもり校長「でも、ベーグルから見てみて、今みたいに“私のこの気持ちを相談してもいいかな?”って、ちょっと1歩止まっちゃう生徒がいるのも、やっぱ現実じゃないすか?」

ベーグル「それもよくわかります」

こもり校長「そういう声を聞くと、どう思うんですか?」

ベーグル「逆に言うと、例えば“我々がやっている仕事がそんなに忙しそうに見えるのか?”とか、“相談しにくい存在だったのか?”っていう風に思われてるってことは、やっぱり私たちの普段の言動を見直さなくちゃいけないのかな? って思いました。“あの先生だから、少しのことでも相談してみよう”っていう風に思わせるような働き方をしないといけないな、って思います」

こもり校長「いや、やっぱりそこがすごい正直なところですもん。“先生ってやっぱ忙しいのかな?”とか、究極、やっぱりちょっと“もしかしたら片手間にされちゃうかもな? 怖いな…”とか思うことは、自分が10代の時だったらちょっとあったな、って」

ベーグル「でも、働いてて思うんですけど、先生もすごくいろんな人がいるので、1つの問題をすごく深く考えてくれる人もいれば、浅くしか考えられない人もいるので、1人に相談して駄目だったら、またすぐ違う人に相談すれば、私はいいと思います。先生なんていっぱいいるんだから、1人にしか言っちゃいけないってことはないと思うんですよね」

COCO教頭「学校ベースで、例えば、SNSの利用についての授業だったりとか、そういうことってやってるんですか?」

ベーグル「一応、やってはいるんですけれども、やっぱり、やってる時っていうのは、みんな取り繕ちゃうっていうか、他人事のように受けちゃうんですよね」

こもり校長「やっぱ、授業となると、表面的にしかね」

ベーグル「そうなんですよ。なんかそれっぽいことを感想に書いてくるんですけど、“実際出来るか?”って言われると、ね〜って感じですよね」

こもり校長「そうですよね」

COCO教頭「裏アカとかもあるぐらいですもんね」

ベーグル「そうなんですよ」

こもり校長「だから、こういう風にいろいろと向き合ってみて、時代の流れっていうものがやっぱりあるじゃないですか? 自分が10代の時と、今、ベーグルが先生になって見た10代の世界って、全然違うわけで」

ベーグル「そうなんですよ。だからもっと年を取れば取るほど、そのギャップがもっとすごくなってくるって思うと、ちょっと“これからどうしたらいいんだろう? 私たち…”って感じですよね」

こもり校長「でも、そこだけじゃない想いがやっぱあるわけじゃないですか? たぶんベーグルが先生になろうと思ったきっかけがあって、で、きっと毎日生徒と向き合っていく中で、生徒に対する想いとか嘘じゃないじゃないですか? 別に“仕事だからやんないと…”ってわけでもないでしょうし。なんかそういうのを向き合いながらやってく中で、先生をやってるやりがいとかってなんですか?」

ベーグル「私の中では、普段やってる中で実はあんまりやりがいってまだ見つかってなくて。やっぱり、卒業した後何年も経った後に、“あの時のあの経験が今も生きてるんです”っていう風に言ってくれたら、きっとやりがいって感じるんだろうな、と思うんで。今のところ、なんか毎日毎日の中で“あ、これってすごいやりがい”っていうのは、まだ逆にないんですよ」

こもり校長「だって、生徒も今高校3年生だとしても、ベーグルもまだ先生歴4年目で、1回卒業しただけじゃないってことだしね」

ベーグル「そうなんです。それが“20年後どうなってるのか?”っていうのが、私はすごく楽しみなんですよね」

こもり校長「ほんとにこっからだね。いやでも、なんか先生から今こういう風に悩んでいる…で、“SNSの問題が…”っていうのも、もちろんいろんなところで目にするけど、“あ、SNSってそういった角度で見えてるんだ?”ってすごい今思いました」

ベーグル「私も自分がやる立場だったらそこしか見えないんだけど、客観的に見るとやっぱり怖い部分もいっぱいあるんだなっていう風に、私も気づかされました」

こもり校長「こうなってくると自分らでも怖いよね。見てみるとね。でも怖いっていうだけで、疑いながら生徒のことも見たくないしね」

ベーグル「それもやっぱり1番よくない事だと思うので。やっぱり信じることが1番かなと思うんですが、かといって、被害にあっている子をほっとくわけにもいかないので、そのバランスもとても難しいなっていうところですよね」

こもり校長「真っ直ぐ話してくれて、ありがとうございます」

ベーグル「いえいえいえ。まあ、悩んでますね(笑)」

こもり校長「悩んでる。しかも、答えがないじゃない?」

COCO教頭「そうね」

ベーグル「そうなんです」

こもり校長「でもこれは、僕たちも直接聞けて、すごいいろんな発見もあったし」

COCO教頭「知らなかったしね」

こもり校長「特に、この“先生の想い”っていうのは、生徒も見えない部分だと思うから」

ベーグル「そうなんですよ。だから、実はこっちもいろいろ考えてはいるんですけどね」

こもり校長「話してくれてありがとうございます」

ベーグル「とんでもないです」

こもり校長「これからも大変だと思いますけど、僕らも共に悩み続けていくんで」

ベーグル「ありがとうございます」

こもり校長「ほんとにありがとうございました」

ベーグル「とんでもないです」

こもり校長「明日も、お仕事頑張ってください」

ベーグル「はい。ありがとうございます」


♪ 素顔 / 上野大樹


こもり校長「正直、俺、こんなに先生たちが1個のことで深く悩んでる、って思ってなかったところがあんの。正直ちょっと薄く思ってた、というか、軽く感じてた部分があるから、“こんなに短い中でもこんなにあるんだ?”っていうのは、ちょっと今ビックリしてる、っていう感情の方が大きいかも」



僕が今のところ目指しているデータサイエンティストなんですが、進路指導担当の先生、よくわかっていないっぽくて、とりあえず、偏差値にあった進学先と、その先にある職業をお薦めされます。
違う、違う、違う、違う、そうじゃな〜い、って感じです。
これは他の大人に聞いた方がいいかもって、内心、思っちゃってます。
豚骨
16歳/熊本県


こもり校長「まあでも、そうだよな…。わかる。だって豚骨からすれば、進路担当で来てくれてる先生に、“自分のことを話したいけども、それを理解出来てないんだろうな?”と思うと不安にも思うけど、先生側から見ると、この世の中特すごい数の仕事があるわけじゃない? それを全て、プロフェッショナルに理解するっていうのは…」

COCO教頭「それは出来ないよ…」


生徒として
私は最近、学校の先生の仕事が想像していた以上にとても大変で忙しいと言うことを知りました。
実際先生たちもかなり大変そうで見ていて「お疲れ様です。無理しないでください。」って言いたい時があります。
でも生徒としてそれを言うのはどうなのかなぁと思ったりもします。どう思いますか?
いちごタピオカ
女性/16歳/埼玉県
2023-06-26 22:44


こもり校長「生徒側とすればさ、それってストレートに自分たちのことじゃない?」

COCO教頭「そうよ(笑)」

こもり校長「だから“いや。いいですよ”っていうのも違うなっていう(笑)」

COCO教頭「それは斬新だわ(笑)」

こもり校長「でもまあそれを “感じてる”ということと、“感じてない”ということでは、またちょっと違う接し方もあるのかな? とは思うけどね」



こもり校長「生徒の悩みもあるけど、先生の悩みもまたちょっと直接聞いていきたいな、と思います。もしもし」

もえもえち 愛知県 27歳

こもり校長「先生歴は何年ですか?」

もえもえち「6年目になります」

COCO教頭「じゃあ、今年28の年ですか?」

もえもえち「そうです」

COCO教頭「じゃあまた同じじゃん?」

こもり校長「またもやタメだね」

もえもえち「(笑)」

こもり校長「今は、小中高、どこの学校で教えてるんですか?」

もえもえち「中学校で教えてます」

こもり校長「今、もえもえち先生が抱えてる悩みっていうのは、どういう悩みなんですか?」

もえもえち「今の子供たちとか自分の生徒とかすっごく大好きなんですけど、その大好きな子たちに、なかなか時間を割いてあげられなかったりとか、仕事に追われてなかなか時間が取れないっていうのが、すごい悩みです

こもり校長「先生業務だけにとらわれちゃうっていうことが、すごく悩み?」

もえもえち「ほんと、日中子供たちがいる時間、8時ぐらいから大体部活やると5時半ぐらいまでっていうのは、もうほんとに子供たちのことしか考えてないんですけど、そこから“じゃあ自分の授業の準備しよう”とか、“なんか仕事しよう”って思うと、気づいたらとんでもない時間になってる、みたいなことが(笑)」

こもり校長「例えばさ、そういうのってどれぐらいの時間になっちゃったりするんですか?」

もえもえち「1回も時計見てなくて、忙しすぎてパッて頭を上げて職員室の時計を見たら、9時でした、みたいなのとか」

こもり校長「夜9時とか?」

もえもえち「そうですね」

COCO教頭「12時間以上か…」

こもり校長「今、“部活が…”とかっていうことも言ってたけど、部活の顧問とかも担当している?」

もえもえち「はい」

こもり校長「じゃあ、その自分が教える授業、プラス、部活の仕事もある?」

もえもえち「ありますね」

こもり校長「これって…。あの、僕ほんとに知らないんで質問なんですけど、顧問っていうシステムって、これは学校によっては強制って言い方もあれですけど、強制なのか、自主性なのか、って言ったら、どっちなの?」

もえもえち「基本的に強制ですね」

COCO教頭「部活顧問システムは強制なんですね(笑)」

もえもえち「(笑)」

こもり校長「システムとしては、“先生は顧問を担当するものですよ”ってことね?」

もえもえち「(笑)」

こもり校長「じゃあぶっちゃけ、顧問料みたいなものはあるんですか?」

COCO教頭「金の話か?(笑)」

こもり校長「大事じゃない?(笑)」

もえもえち「ないですね」

COCO教頭「ない…ですか? それ含めてのお給料ってこと?」

もえもえち「(笑)」

こもり校長「それはしんどいな…。そうか…。部活は何系の顧問をやってるんですか?」

もえもえち「ソフトボール部の顧問してます」

こもり校長「ソフトボール部の顧問をやってるってことは、ソフトボールについて知識があるとか、そういうこと?」

もえもえち「中学、高校と、ソフトボール部でした」

こもり校長「全くそうじゃない人が顧問をやることもあるでしょ?」

もえもえち「そう。全然あります」

こもり校長「それで悩んでる先生も、もちろんいるってことでしょ?」

もえもえち「うん。うん」

こもり校長「“自分顧問にされたけど、何をしてあげればいいんだろう?”みたいな」

COCO教頭「“やったことねぇ”みたいな」

こもり校長「でもさ、今もえもえちが悩んでることで言ったら、やっぱ“とにかく忙しい”っていうことじゃない?」

もえもえち「そうです」

こもり校長「何時に出勤してるの?」

もえもえち「7時半から8時ぐらいの間ですね」

COCO教頭「早ぇ〜」

こもり校長「そうだよね。生徒たちが来る頃にはもういないとね」

もえもえち「(笑)」

COCO教頭「そうだな…」

こもり校長「で、そこから授業?」

もえもえち「そこから授業をして、給食一緒に食べて、午後も授業して、で、午後部活して」

こもり校長「その、午後の部活が終わる時間というのは、大体…生徒を送り出して、とかっていうのも全部含めると、何時ぐらいになっちゃう?」

もえもえち「日の長さに寄るんですけど…」

こもり校長「春夏秋冬によって?(笑)」

COCO教頭「新しいな(笑) 日の沈む頃には、みたいな?」

もえもえち「そうそう」

こもり校長「じゃあ、こっから長いじゃない?」

もえもえち「そうなんです。今長くて、5時半ですね」

こもり校長「で、そっから仕事でしょ? 明日の授業の準備とか」

もえもえち「そうです。そうです」

COCO教頭「うゎ…」

こもり校長「で、やると、まあ大体学校出るのに、9時半とか?」

もえもえち「頑張って早く終わろうっていう日は早く終わりますけど、いろんなものに追われてる日は、気づいたら…ってなる(笑)」

こもり校長「テスト期間とかは?」

もえもえち「テスト週間は、部活はないです」

こもり校長「でもほら、もえもえち側は先生じゃない? テストを作ったりとかさ、丸付け、採点があったりとかするじゃない?」

もえもえち「あります」

こもり校長「そうなると、どれぐらいの時間になっちゃうの?」

もえもえち「丸付けだけで4、5時間ぐらいはかかる」

こもり校長「でしょ?」

COCO教頭「やばすぎ」

こもり校長「17時半に生徒を送り出して、18時から採点やろうってなって、4時間って考えたら、もう単純計算、11時とかまでなっちゃう。9時とか10時とか。全然ある?」

もえもえち「あります」

COCO教頭「大変だよ…。“自分の時間欲しいな”とか…。例えば、生徒のために、悩みがあったりとかって生徒もいると思うから、もっといろいろしてあげたい、とか、話聞いてあげたい、とか、そういう想いはある?」

もえもえち「めちゃめちゃあります」

COCO教頭「さっき、いちごタピオカという生徒から、『私は、ほんとに先生が忙しそうで、“お疲れ様です。無理しないでください”って言ってあげたい』ってねぎらいの言葉が届いてるんですよ」

もえもえち「はい」

こもり校長「でも、“私からいうのはいかがなもんなんだろうか?”っていう生徒ね(笑)」

もえもえち「実際、言われたこともあります」

こもり校長「そうなんだ。“先生、忙しすぎだよ”っつって? その言葉を受けると、どう思う?」

もえもえち「私は、子供たちのためにだったら、もういくらでも、命を惜しまないぐらいの気持ちだから、そこはもう“大丈夫だよ”って言う感じですね」

COCO教頭「他の、もえもえちの同僚の先生とかも、同じぐらい忙しいの?」

もえもえち「そうですね。忙しい先生は忙しいです」

COCO教頭「自分の時間がなかなか作れない、っていう先生も多い?」

もえもえち「そうですね。でも、お子さんとかいる先生ってなると早く帰るから一生懸命仕事してたりとか、そういう先生こそ、めっちゃ効率がいいんですよね」

COCO教頭「時間の使い方ね」

こもり校長「でも、その想いの部分に関してはさ、効率がいいものが果たしていいのか? っていうところもあるじゃない?」

もえもえち「そうですね」


先生の悩み
本気でぶつかると時間が足りない!
力を抜くとうまくいかない!

私は全力投球しすぎて50連勤です。関わり合いでは悩みばかりですが、今のところ「好きだなこの仕事」が勝っています。

あと、たまに生徒が私のこと嫌いじゃないかなと不安になります。
バガボンドマン
男性/27歳/秋田県
2023-06-26 22:26


こもり校長「もえもえち的には、今の聞いてどう?」

もえもえち「めっちゃ共感しますね」

こもり校長「どこら辺にぐっと共感する?」

もえもえち「“手を抜くと…”っていうところ」

COCO教頭「“うまくいかない”ってとこね」

こもり校長「やっぱうまくいかないもんですか?」

もえもえち「うまくいかないっていうのもあるし、自分的に、なんか納得出来ない、完全燃焼した感じがしないっていうのもあります」

こもり校長「“完全燃焼しなかったな…”みたいな経験もあったりする?」

もえもえち「ありますね。部活の子のことなんですけど、部活の子ってクラスとかじゃないからまたちょっと別になるんですけど、3年間やってきた最後の大会のちょっと前ぐらいに、同じ部活の子とクラスで喧嘩をしたらしくて。クラスのことだから私もわかんないし。部活の中ではそんなことなかったけど、クラスで喧嘩しちゃったらしくて。で、その日、部活に来れなくなっちゃって」

こもり校長「喧嘩が原因で?」

もえもえち「そうですね。女の子同士だから、“時間が解決するかな?”とか。もちろん私が入って、仲直りとかして、いい方向に行くこともあるんですけど。子供達同士で解決した方が納得することも結構多いから、見守ってたんですけど、見守ってたら、ちょっと時間が過ぎすぎてしまって…ちょっと修復出来ないような状態になっちゃって…。結局、その子は2年ちょい頑張ったけど、“最後の大会もう出ません”って言って終わっちゃった、っていうのは、“あ、もうちょっと早く声掛けてればな…”とか“なんか出来たかな?”っていうのは、すごく思う」

こもり校長「手を抜いたわけではないんだけど、自分の“ほんとだったら掛けられた言葉があったんじゃないか?”とか、そういうことですごく考えてしまう、っていうとこね。やっぱ“もしかしたら生徒は私のこと好きじゃないんだろうな”とか思うこともあるんですか?」

もえもえち「言われることもありますし(笑) 聞こえるように、“ほんとにうざい”とか。言ってたりします(笑)」

COCO教頭「それ、でも、難しいラインじゃない?」

もえもえち「そうなんですよ。本心で言ってないかもしれない」

こもり校長「…し、俺が中学の時は、たぶん言ってたしね」

もえもえち「私も言ってました(笑)」

こもり校長「もえもえちも言ってた?(笑)」

もえもえち「言ってました(笑)」

こもり校長「もえもえちにとって、生徒ってどんな存在? 自分の子供ではないわけじゃん」

もえもえち「まだ私子供いないんですけど、子供いないから、どっちかっていうとちょっと離れた弟とか妹、みたいな感じ」

こもり校長「だからこそ、結構“なんでもしてあげたい”っていうところまで思っちゃう?」

もえもえち「思っちゃう」

こもり校長「そうなってくると、やっぱバランスが取りづらくなっちゃうよ、っていうことですもんね」

もえもえち「はい」

こもり校長「仕事もあって。でも、正直、やっぱ、自分の事もあるじゃない?」

もえもえち「はい。あります(笑)」

こもり校長「じゃあ、24時間毎日7連勤やれば済むことでも…鉄人じゃないし」

COCO教頭「たしかに。もえもえち、“自分を犠牲にしてるな”とかあったりすんの?」

もえもえち「ありますね。この間結婚したんですけど…」

COCO教頭「おめでとう〜」

こもり校長「おめでとうございます」

もえもえち「その、家のこととかが…」

COCO教頭「出来なくなるよね…」

もえもえち「旦那さんも同じ先生なので」

こもり校長「じゃあそこは話し合いのもと、ちゃんとうまく旦那さんとバランスが取れてる?」

もえもえち「“向こうの方が忙しいな”って思うと、やっぱ“自分がやらなきゃな”って思っちゃったり」

COCO教頭「そこは協力しないとね」

もえもえち「向こうもこっちの忙しさがわかってくれるから、そういうところは助けてくれるし」

COCO教頭「たしかに気持ちがわかるのはいいですよね」

こもり校長「でも、そこのバランスがわからなくなっちゃうと、いつしかON、OFFつけられなくなっちゃうからね」

もえもえち「そうですね」

こもり校長「やっぱ想いと体がずっと繋がってるっていうことも、なかなかないですから。そこのON、OFFは、すごく大事だな、と思いつつも、やっぱもえもえち先生が思っている生徒への想いは嘘じゃないからこそ、そこのバランスに悩んでるっていうことね」

もえもえち「はい」

こもり校長「そうなんだろうね。生徒のみんなもきっと自分のことで精一杯だから。やっぱ先生としては悩んでるところを手助けしたいし、って思うけど。でも、24時間それが出来るわけでもないし、っていうジレンマで?」

もえもえち「はい」

COCO教頭「でも、今の仕事は好き?」

もえもえち「大好きです」

COCO教頭「でも、それが全てじゃない?」

もえもえち「(笑)」

COCO教頭「さっきのバガボンドマンも、『好きだなこの仕事、が、勝ってます』って、言ってたけどね」

こもり校長「いやでも、そのジレンマの中にいるっていうのは、やっぱその場にいる先生からの言葉じゃないと聞けないから。こうやって言葉にしてくれて、ありがとうございます」

もえもえち「いえいえ。こちらこそ」

こもり校長「貴重な時間をありがとうございます」

COCO教頭「ほんとに」

もえもえち「とんでもない(笑)」

こもり校長「今日もし休めるんだったら、すぐにでも寝てください」

COCO教頭「お願いします」

もえもえち「(笑)」

こもり校長「皿洗いがあるなら皿を洗ってください。ほんとに大切な時間、ありがとうございます」

もえもえち「こちらこそ、ありがとうございます」

こもり校長「それでは、また。ありがとうございます」

もえもえち「ありがとうございました!」



今日の黒板


SOL!


『 見つめ合っている 』

こもり校長「学校で、生徒のみんなも先生も、物理的にずっと見つめ合ってるんじゃない? “おはようございます”って校門入ったところから、授業中もずっと見つめ合ってるし、“先生さようなら”っていうところまで見つめ合ってるんじゃない? ずっと対立してる状態じゃん。だから、なんか先生の話を聴いてても、やっぱどうしても、“先生と生徒”、“子供と大人”、みたいな感じで、ちょっと線を引きたくなることもあると思うのよ。で、お互いのことを、お互い考えてる。
先生から話を聞いた時に、やっぱ生徒のことについて悩んでるし、生徒からの悩みを聞いた時に、やっぱり先生のことで悩んでる。“声をかけていいのかな?”とか。“もしかしたら、先生は自分のやりたいことっていうのを、全部理解出来てないんじゃないかな?”とか。で、お互いのことを思って話してるのに、なんか見つめ合ってるから、どっかでその言葉同士がぶつかり合っちゃって、“あ、わかんない…”って、お互いがなっちゃってる?
でも、聞いてて思うのは、見つめ合ってるんだけど、悩んでることだったりとか、向かおうとしている先は一直線で、同じ方向を向いている、というか、やっぱりお互いがお互いのことを思ってるし、よくなろうとしてるし、悩んでるし。だからこそぶつかっちゃうし、相手のことがわかんない、と思う瞬間もあるかも知れないけど。
答えはないよ。今日も答えはなかったし。俺も“じゃあこれだ!”っていう答えはないんだけど。“見つめ合ってるがゆえに、ぶつかることもあるんだよ”っていうのを、今日はなんか先生と生徒の話を聞いてすごく感じたな」



♪ 愛を知るまでは / あいみょん


こもり校長「今日の授業を聴いてた生徒のみんな。今日学校行って、“先生、言ってることめんどくせぇな”とか、“おせっかいだな。この先生”とか思った生徒いると思う。今日聴いて、思ったと思う。先生っていうのは、たぶんおせっかいなんだよ」

COCO教頭「そうだ」

こもり校長「生徒に、めちゃくちゃいろんなこと言いたがるんだよ」

COCO教頭「そうだ。そうだ」

こもり校長「言いたいんだよ」

COCO教頭「そうなんだよ」

こもり校長「でも、君のこと思ってんだよ」

COCO教頭「そうです」

こもり校長「で、今日ポロっと“先生。ちょっとうざいっすよ”って言っちゃった生徒。なんの意味も持ってなく、言っちゃった生徒。大人は傷ついてます」

COCO教頭「そうです(笑)」

こもり校長「大人も傷つくんです」

COCO教頭「それな。ほんとに(笑)」

こもり校長「まだ、大人は完璧な大人じゃないんです」

COCO教頭「違います」

こもり校長「でも、生徒のみんな。100%先生を頼ってあげてください。先生に甘えてください。先生は、君のことを思ってます」


こもり校長「さあ、SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時に再び開校!」

COCO教頭「起立!」

こもり校長「さあ、生徒のみんな、立って」

COCO教頭「礼!」

こもり校長・COCO教頭「また明日〜〜〜〜〜!!!!」


♪ 元少年の歌 / フラワーカンパニーズ

こもり校長の放送後記

そっち側の事が分からないのは悪い事じゃない。
知れる時に知れる姿勢が大切。

COCO教頭の放送後記

先生も最初から「先生」になれる訳ではなくて、悩みなが少しずつ「先生」になって行くのかな。
大人だって悩むし傷つくよね。

この後記の放送を聴く

聴取期限 2023年7月3日(月)PM 10:00 まで

Music 2023.6.26 PLAYLIST

    22:04
  • 22:26
  • 22:48
  • 22:58
  • 23:20
  • 22:47
  • 23:52

「すごく怖かった」大人になって思い出す怒られた先生 気づけば“お辞儀”も“話し方”もお手本に!

ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55)。6月26日(火)の番組冒頭では、お世話になった先生が話題になりました。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)の、先生との思い出を紹介します。

生放送教室 放送後記一覧

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