“逃げる”の始まり

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書き込みを紹介します!



私はお風呂が好きだけど、嫌いです。っていうか、お風呂に入るまでが面倒くさすぎるのですが、一度入ったら、1時間ぐらいかけてゆっくり入るぐらい好きです。これから寒くなるから、より嫌いになりますが、より好きになります。親にはいつも面倒臭いと怒られてますwセカオワ先生も、そんな嫌いだけど好きなものってありますか?
東京都/18歳/女の子
あっきゅ





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Nakajin俺じゃんこれ。

Fukase「うん。」

Nakajin「俺もね、お風呂好きだけど嫌いなんだよね。」

Saori「そうなんだ!」

Nakajin「うん。」

Saori「嫌いなんだ。」

Nakajin「うん。全く同じ理由。」

Saori「へ~。」

Nakajin「入ったらすごい入りたいの。」

Fukase「この質問面白い。」

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DJ LOVE「嫌いだけど好きなもの。」

Fukase「うん。エピソードがおもしろい。LINE続きそう、この子と。」

一同笑い

Fukase「質問がうまい。そういうのないですか?うまい質問だなって思うこと。」

Saori「うん。」

DJ LOVE「引き込むよね。」

Nakajin「うん。」

Fukase「引き込む感じがあってモテるんじゃないかな。」

Saori「モテるかな?あっきゅは。」

Fukase「うん。」

Nakajin「すごい分かる。俺も好きだけど嫌いなもの多いと思うな。」

Saori「Nakajinお風呂嫌いだったんだね。」

Nakajin「歯磨きもそうなんだよね。同じ理由で。僕歯磨き長いじゃないですか(笑)」

DJ LOVE「時間ね。」

Nakajin「うん。」

Saori「好きとして思えないよね。」

Nakajin「いやいや、そうでもないのよ。」

Saori「面倒くさいな~って思ってんだ。」

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Nakajin「うん。面倒くさいなと思ってる。でも、やったらやりたいっていうのはすごいある。」

Saori「まあね。」

Fukase「多くないですか?運動とかもそうじゃない?」

Nakajin「そうね。」

Saori「運動はね~。運動はなかなかやりたいと思えない。」

Fukase「うん。」

DJ LOVE「でも始めちゃうとってなるね。」

Fukase「そうなんですよね。」

Saori「LOVEさんは運動したらやっぱり楽しいって思ってるイメージあんまりないですけどね。」

Fukase「お~。」

Saori「例えばボルダリング行こうってLOVEさん連れてっても、やっぱり楽しいねってなるイメージがLOVEさんにない。」

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DJ LOVE「ボルダリングは向いてなさそうじゃないですか。」

Nakajin「体型的に(笑)」

Saori「ボルダリングだけじゃなくて、何やっても。」

Fukase「でもサッカーは一緒にやってくれたよ?」

Nakajin「確かに。」

DJ LOVE「みんなでハイキング的なものに、昔旅行で行ったりするじゃん。」

Saori「行ったね。」

DJ LOVE「あれも行く前は長くて辛そうだな~って思うんだけど、やると楽しかったねってなるのよ。」

Fukase「LOVEさんのいいところは、文句言わないから。」

Nakajin「まあね。」

Saori「文句は言わない。」

Fukase「嫌いな人は“え~どんくらい歩くの~?”っ言う人いるでしょ?それ言われるとテンション下がっちゃう。」

DJ LOVE「(笑)」

Nakajin「それはね~。」

Fukase「“車乗ろうよ~”とか言われるとクソ!って思う。俺たちすごい歩くじゃん。」

Nakajin「すごい歩く。」

Fukase「果てしなく歩いてたりするよね。」

DJ LOVE「果てしなく歩く。」

Fukase「何キロくらいだっけ?」

Nakajin「分かんない(笑)ひと山下りましたから。」

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DJ LOVE「しかも健脚者コースね。」

Nakajin「そうそう。あえて辛いほうを選んで。」

Fukase「そうだよね。あの時は歩きましたよね。みんなでどこ歩いてるのか分かんなくなって。」

Nakajin「ハイになったよね。」

Fukase「温泉も見つけてさ。」

Nakajin「そうそう。」

Fukase「温泉の休憩所でみんなぶっ倒れたよね(笑)」

Nakajin「あったね~。」

Saori「寝てたもんね。疲れすぎて。」

Fukase「だって歩きすぎでしょ。朝ごはん食べてから夕方までずっと歩いてたんだよ。」

Nakajin「うん。」

Fukase「体動かしたりするものって、やるまで億劫ですよね。」

Nakajin「うん。そういうのいっぱいありますね。」

(沈黙)

一同笑い

Fukase「そんな感じですよ!いい質問だねって言ったわりには、言い返しができてない!もう少し考えさせてほしかったわ~。」


お風呂ってめんどくさいって1回思うと、もう動けないですよね。すごい分かる!
Nakajin先生も同じなのはちょっと意外でしたね。

さてさて今夜の授業に参りたいと思います。
今夜の授業テーマは・・・“逃げる”の始まり
みんなも一度は何かから逃げたいと思ったことがあると思います。でも、そもそも逃げるってなんなんだろう?『RN. 路地裏の希望』ちゃんの書き込みを読んでセカオワ先生が考える、逃げについて話をしてくれました。



突然ですが、「逃げ」とはなんでしょうか。私は今日初めてお母さんに本音を話しました。
その時にお母さんから「あんたは人生逃げてきたことしかない」と言われました。私は去年、学校に友達がいなくなって、修学旅行と体育祭、そして卒業式を欠席しました。行事だけではなく、普通の日も何度も休んだことがあります。毎回私なりにいっぱい考えて後悔しない方を毎回選びました。お母さんは、当時は「好きにしていいよ」と言ってくれてましたが、今日、「あんたは毎回逃げてきた。嫌なことは何もしてない。高校に入って変わるかと思ったけど、やっぱり変わってない。毎回『逃げ』てばかり」と言われました。
私は今まで、親に相談して、自分で決めていたことは全て『逃げ』だったのでしょうか。
山口県/16歳/女の子 
路地裏の希望





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Fukase「なるほど。」

Saori「なるほどね。」

Fukase「なんか・・・しょうがなく起こってしまうことな気がしますけどね。お母さんが言ってることも、路地裏の希望が言ってることも。」

Nakajin「う~ん。」

Fukase「“逃げる”ってことが何かを考えた時に、なんで逃げちゃダメなんだろうね?」

DJ LOVE「どうだろうね・・・。」

Nakajin「立ち向かわなきゃいけない時に、立ち向かえなくなるから?」

Fukase「う~ん。でもいいんじゃないの?これって立ち向かわないといけないこと?友達がいなくなって行事に参加しなかったんでしょ。」

Saori「うん。」

Fukase「立ち向かうべき相手っていうのは、友達を作ろうとすることでしょ。」

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Nakajin「お母さん的にはそういうことなのかな?」

Saori「それか友達がいなくて学校に通う事、学校に通うことから逃げてるって言いたいのかな。」

Fukase「えっそんなことって必要ある?」

Saori「まあそこだよね。」

Fukase「戦う必要があるかというかさ。」

Nakajin・Saori「うん。」

Fukase「こういう事をラジオで言っていいのか分かんないけどさ・・・義務教育だから絶対に行かなきゃいけないって、それは戦わないといけないものなのか。まあ僕が行ってないんでね。」

Saori「うん。」

Fukase「僕逃げっぱなしですよ。逃げっぱなしというか、行きたくないし、面白くないわけだし。学校に行ってる人たちは少なからずそこに楽しみを感じてるんだろうし、勉強していい点数取って褒められるとか、何かしらのことにやりがいを感じてるわけでしょ。」

Nakajin・Saori「うん。」

Fukase「感じない人もいるわけですよ。」

Saori「もちろん。」

Fukase「上手く結果がでないとか、友達がいなくてつまらないとか、別にみんながみんなそこに立ち向かって学校行ってるわけじゃないじゃん。」

Nakajin「もちろんそう。けどそうじゃない人も多いと思いますよ。」

Fukase「楽しんで行ってる人の方が多いってことだよね。」

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Nakajin「とは思うけどね。」

Fukase僕は全然いいんじゃないかって。逃げがダメな場合って、自分がそれを分かるから。人に言われることじゃないと思う。」

Saori「そうだね。」

Nakajin「うん。」

Saori「逃げる対象があって、何かから逃げてるわけだよね。お母さんは学校に行くってことからあなたは逃げてるって言いたかったのかもしれないけど、路地裏の希望は“毎回私なりにいっぱい考えて後悔しない方を選びました。”って書いてて、彼女は後悔しないことから逃げなかったわけだから。」

Fukase「うんうん。」

Nakajin・DJ LOVE「そうだね。」

Saori「だから逃げてることにはならないと思うんだよね。」

Nakajin「考えるっていうだけでもね。」

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Saori「うん。自分自身の気持ちから逃げなかったんだから、すごいことだと思う。私は学校行きたくなかったけど、すごく無理してたから本当に自分がしたいことから逃げてたんだよね。親に行きたくないって言えないとか、先生にどう見られるかとか、そういうほうが気になって自分の本当の気持ちから逃げてた。」

Nakajin「それはそれである種の逃げと言えば逃げだもんね。どちらが逃げなのかっていうところはあるよね。」

Saori「うん。ただ、お母さんが“あんたは逃げてる、学校行きなさい”って言っちゃう気持ちも分からなくもなくて。

Nakajin「うん。親心的にはね。」

Saori「1回学校行かなくなったら、ずっと行かなくなっちゃうんじゃないか…とか、どんどんひきこもって誰とも話さなくなっちゃうんじゃないか…とか、お母さんが不安になっちゃう気持ちっていうのも分かる。」

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Nakajin「まあね。将来仕事に就いたときの不安とかね。」

Saori「そう。そういうのがきっかけでコミュニケーション取れなくなるんじゃないかとかね。」

Nakajin「継続できないんじゃないかとかね。」

Saori「そう思う気持ちも分かるから、お母さんがこういう事を言うのはよくないと思うとハッキリ言えるわけじゃないけど、でも私は自分の気持ちから逃げてないよって話してみたらいいじゃないかな。」

Fukaseその選択が自分を甘やかそうと思ってきてるのかっていうのを、お母さんは確かめたいんだよね。

Nakajin・Saori「うん。」

Fukase「ちゃんと覚悟を決めた選択なのかっていう。」

Nakajin「そこで学校に行かなくなって、卒業式に欠席するということがどういうことなのかをちゃんと考えたのかとか。」

Fukase「うん。そうね。」

Nakajin「そういうことなのかもね。」

Fukase「自分を甘やかしているとよくない方向には行くと思うけど、自分で決めた選択にちゃんと自信をもっているなら、逃げられない瞬間がきっとくる。ここで逃げたら絶対ダメだっていう瞬間がきて。」

Nakajin「うん。」

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Fukase「それは16歳ではこないかもしれないし。俺は20歳くらいできたのね。バンド始める時、ここで逃げたら俺は絶対ダメになるって思った。自分の選択が自信のもてる選択をする生き方をすれば、必ずここで逃げると自分が必ず後悔するっていう瞬間が絶対やってくるから、その時には怖くてもいいから背中を向けないことかなって思う。背中を向けると追いかけてくるものって怖いじゃん。」

Saori「うん。」

Fukase「だから逃げてるじゃないのって自分に言う人って一番自分であったほうがいいんだよね。お母さんに言われる前に自分が思っておくと強い人間になれる気がする。この問いかけは、路地裏の希望がそういうことを考えてないんじゃないかと思ってしてるだけであって。」

Nakajin「そうかもね。」

DJ LOVE「うん。」

Fukase「たぶん逃げなんじゃないかっていう葛藤があったってだけで、全然違うと思うし。」

Saori「そうだね。」

Fukase「葛藤してほしいんだと思う。」

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Nakajin「話したのかもしれないけど、それが伝わってないのかもしれないよね。私なりにはいっぱい考えて後悔しないほうを選んだって言ってるから、その辺りは路地裏の希望ちゃんの中では腹くくってるんじゃないかと思ってるけど。お母さんに理解を得られないことで、モヤモヤしてるのかもしれないね。」

Fukase「ブレーメンでも言ったけど、なんでも続けることが大切だと思うんだよね。」

Nakajin「うん。」

Fukase「無理して戦ってそこでダメになるんだったら、その期間は逃げてたほうがいい
し。」

Nakajin「そうだね。」

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Fukase「逃げるというのか、守るというのか分かんないけどさ。戦いって攻めてりゃいいってものじゃないじゃないですか。守る瞬間も必要なわけで、バランスだよね。そういう戦うことが正しいっていうのは、戦略としてよくないんじゃないかな。結局自分が続けられないって思うことにエネルギーを注いで、消費しちゃうのは人生戦略としてはよくない気がする。」

Nakajin「うん。」


M Hey Ho / SEKAI NO OWARI


RN 路地裏の希望ちゃんと同じように学校に行けなくて、自分は逃げてるって思ったり、周りの人にそう言われる生徒もいると思うけど、今日のセカオワ先生の話を聞いてハッとすることがあったかもしれないね。今日の授業を受けて思ったことを、よかったらセカオワ掲示板で教えてください。

では今週はここまで。また来週~。
寒くなってきたから体調管理しっかりしようね~。

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