『 昨日 』
こんな書き込みが届いているぞ。
■ ドキドキ๑ΘдΘ๑┣¨キ┣¨キ*
昨日 卒業式がおわり無事に中学校を卒業することが出来ました!
コシカケ
男性/15歳/熊本県
2018-03-12 19:32
男性/15歳/熊本県
2018-03-12 19:32
あしざわ教頭「おお! おめでとう!」
とーやま校長「よかったね! ここから春休みに入って、高校に進学するまでの間、いっぱい遊んだらいいんじゃない? 中学校の友達とかともね!」
あしざわ教頭「彼女がいるのかな? 作って!」
とーやま校長「熊本も明日天気がいいって言ってたし、外に出ていっぱい遊んでおいで! おめでとう! コシカケ!」
■
今日、とちおとめ食べました〜☆
イチゴって、ぶりっ子の子が好きなイメージがありますが、普通に食べ物としておいしいですよね〜(笑)
メーガン警備員
女性/17歳/福島県
2018-03-11 19:47
女性/17歳/福島県
2018-03-11 19:47
とーやま校長「そう? すごい、結構な偏見だな(笑) イチゴ、みんな好きだろ?」
あしざわ教頭「俺もよくわかんない(笑) ぶりっ子の人が食べるイメージないけどね。単純に美味しいだけの話だよね」
とーやま校長「メーガン、よかったね!」
■ 初書き込み!
高校、合格した!やっっっったぁぁ!
ケータイも買ってもらったし、幸せだー
教頭よりいい人捕まえてやるーw
青春の青リンゴ
男性/15歳/埼玉県
2018-03-11 03:31
男性/15歳/埼玉県
2018-03-11 03:31
あしざわ教頭「どういうことだ? 言っとくけどな、(嫁の)馬渕は相当いい女ですからね! なかなか越えられませんよ!」
とーやま校長「いや、青春の青リンゴの方がいい女を捕まえるはずだから」
あしざわ教頭「そんなことない! 勝負だ!(笑)」
とーやま校長「昨日は3月11日。それぞれの1日を過ごして、今日が3月12日。今日もみんな、1日どうだった?
今夜もいつも通り、ここから授業を行なっていく!」
♪ あの街まで / DIALUCK
とーやま校長「日記とか書いてるみんななら、"今日ってこういう一日だったな"って思う時間があるだろうけど、教頭とか、日記を書いたりしてた?」
あしざわ教頭「一時期書いてたけど、最近書かなくなっちゃいましたね」
とーやま校長「だからあんまり、"今日ってこういう一日だったな"って振り返ること、そんなにないよね。瞬間は思うけどね。"今日の夕方、あそこで何であんなこと言っちゃったんだろう?"とか"あそこ、うまくいったな!"とか"ウケたわー!!"とか(笑)」
あしざわ教頭「それはいい思い出ね(笑)」
とーやま校長「全体を考えることってあんまりないな、と思って。でもそれが、こうやって話している間にも1秒1秒進んで行って、また明日がやってきて、今日が昨日になって…。聴いてて、"どんな一日だったかなぁ"って思うこともしていきたいなってふと思った」
あしざわ教頭「俺はこの曲聴いてて、"自分の友達とかにあと何回会えるのかな"とかふと思っちゃったリして。そう思うと、もちろんいつか自分の人生が終わる時が来るかもしれないけど、たくさん会いたいな、とか思う。
"あいつのあのくだらない話、もう一回聞きたいな"とか、"あいつの笑ってる顔見たいな"とか、そんなことを思ったな」
とーやま校長「遠くにいるヤツもそうだしね。"最近会えてないな"とかね」
とーやま校長「東日本大震災から、昨日で7年が経ちました。
東北に住んでいる俺たちの仲間が、今、一体どんなことを考えているのか。みんなが住んでいる場所がどうなっているのか知りたくて、先月、俺と教頭先生で一緒に、宮城県の生徒に、会いに行ってきました」
今回会いに行った3人の生徒。
RN チーバ、RN いお、RN ふなを。
3人とも、宮城県の仙台市にある多賀城高等学校に通う高校2年生。
7年前は、小学校4年生でした。
3人とも、「災害科学科」といって、
大きな災害がまた起きた時のための勉強をしているのだそう。
とーやま校長「チーバといおには学校の中も案内してもらった」
あしざわ教頭「で、今回は、車を借りて、現地のいろんなところも案内してもらったんですよね」
とーやま校長「そう、チーバといおには、七ヶ浜町の菖蒲田浜(しょうぶたはま)という海を教えてもらったんだ」
あしざわ教頭「津波で壊されてしまった海が、7年経った今、どうなっているのか、一緒に見に行ってきました」
とーやま校長「そして、RN ふなをは元々、南三陸っていう、宮城県の海沿いのまちに住んでいたんだけど、津波で家を流されてしまって…」
あしざわ教頭「それで、7年間、いろんなところに引っ越したりしながら、今は仙台に住んでいるんですよね」
とーやま校長「ふなをとは、震災がなければ通うはずだった中学校、そして、流されてしまった家があった場所に、一緒に行ってきた。実は、ふなをが家にあった場所に行くのは、震災後初めてのことになるので、すごく大事なタイミングに立ち会わせてもらったってことになってる。
そんな旅の中で3人に聞かせてもらったたくさんの話を、今日は、これから生徒のみんなに聞いてもらいたいと思っている」
あしざわ教頭「旅自体は、逆に元気をもらっちゃったなっていう感じがすごいする旅でしたね」
とーやま校長「ケラケラ笑う時間がめちゃめちゃあったしね」
あしざわ教頭「そう、楽しかった」
とーやま校長「だけども、3人の話を聴いて感じたヤツもいると思うけど、ちゃんと明確な意思があって、明確なビジョンもあって、揺るぎないものを持ってるな、っていう強さを感じた一日でもあった」
あしざわ教頭「はい。そして、今回の旅の様子は、とーやま校長が顧問を務める部活動、ドライ部で映像の撮影も行いました!
YouTubeに動画が2本に分けてアップされています。ぜひ、現地の様子を見てください」
<動画はコチラ↓>
「東北に住む10代が今考えていること。」
【ドライ部】#22(宮城県・七ヶ浜町)
【ドライ部】#23(宮城県・南三陸町)
とーやま校長「一緒に見てきた景色、そして、ふなをとかチーバとかいおがいつも見ている景色を、全国の生徒にも観てほしい。でも良かったら、今日の授業を聴いた後に観てほしいとも思っている。
ただね…今回もドライ部ってことで、編集を担当したのが我が校が誇るMADディレクター、ダンガリー先生になるわけで…」
あしざわ教頭「そもそも何でMADに任せちゃったんですか?(笑)」
とーやま校長「やっぱりMADフレーバーが…ところどころなんだけど、"濃縮MADエキス"が注入されているので、それは観たらわかると思う(笑)」
あしざわ教頭「体験してない生徒は、体験したら、"あ、これだな"っていうのがわかるから(笑)」
とーやま校長「そうだね。でも俺はそこが好きなところだし、生徒のみんなも、特にドライ部好きなみんななら楽しみにしてくれてたりすると思う。あとは、"編集がすごくうまくなっている"、とか、そういう目線で観てくれている生徒もたくさんいるんじゃないかな(笑)
そういう面白いところもあったり、景色がただただ綺麗だったりとかね」
あしざわ教頭「食べ物がただただ美味しいとかね」
とーやま校長「うん。くだらない話してるな、とかね(笑) あのまま全部いったら5時間ぐらいの映像作品になれると思う」
あしざわ教頭「それも観てほしいですけどね(笑)」
とーやま校長「今日はこれから届けていく3人の声を聞きながら、みんなが考えたこと・思ったこと、何でもいいので教えてほしい!」
学校掲示板もしくはメールで待っています。
とーやま校長「東日本大震災から昨日で7年が経ちました。今夜は東北に住んでいる俺たちの仲間が、今どんなことを考えているのか、みんなが住んでいる場所がどうなっているのかを知りたくて、先月俺と教頭先生が会いに行って来た宮城県の生徒の声を届けていきます」
RN いお、RN チーバと初めて会った校長と教頭。
とーやま校長「ごめんね、寒い中待たせて。こんにちは!」
あしざわ教頭「こんにちは!」
チーバ・いお「こんにちは!」
とーやま校長「これが今通ってる高校(多賀城高校)でしょ?」
多賀城高校はこの時テスト期間中。
ふたりは大丈夫…らしい。
ということで、せっかくなので中を案内してもらうことに。
とーやま校長「チーバといお。なぜ俺たちがふたりに会いに行ったのかというと…」
とーやま校長あしざわ教頭とドライブしたい場所は、多賀城市を通る国道45号線〜七ヶ浜町の菖蒲田浜という浜辺です。
7年前のあの日の津波から、どれだけ私の住む町が復興してきているのかを実際に見て回ってほしいからです。
案内するときには、大好きだった景色、大切な思い出をお二方に話せたらいいなと考えています。
また、自分は今、学校(多賀城高校 災害科学科)で防災・減災について学んでいるのですが、そのことを将来自分が地元にどう活かせるかについてもお話したいです。
ちなみに多賀城駅のすぐ近くに美味しいインド料理屋さんがあるので、そこにも行けたらなと思っています笑
とーやま校長とあしざわ教頭とドライブできることを楽しみにしています!
チーバ
男性/17歳/宮城県
男性/17歳/宮城県
とーやま校長「この新聞は?」
いお「(震災)当時の新聞を持ってきました」
とーやま校長「何日のやつ?」
いお「12日(次の日)です」
とーやま校長「ちょっと見ていい? これ、学校にあるやつ?」
いお「いや、自分の家から持ってきたやつです」
とーやま校長「家で取ってあるんだね。すごい大事に取ってあるんだね。その時、小学校4年生だったでしょ? "どうだった?"って聞くのもアレだけど、この時のことでどんなことを覚えてる?」
チーバ「自分が見たのは、家出たら海があったっていうことです。家出たら、車とか物とか流れて、黒い壁みたなのが来てて、 "えっ?"って、まず"これ何?"って思いました。その時津波とか全然わからなかったんですけど、後から津波って言うことがわかって、"ここ、来るんだ"って思いました。すごく怖かったのもあったし、何なのかわからなかったんで、不思議だっていうのがあります」
とーやま校長「わけわからないよね」
チーバ「そうです。家出たら海のにおいがしたので」
とーやま校長「いおにも聞いていい?」
いお「自分は、津波が来るようなところじゃなかったんですけど、4年生の学期末だったから、学校で"思い出バッグ"みたいなのを作ってて、楽しくやっていました。そしたら、いきなり地震が来て、今まで体験したことがないような大きさの地震で、みんなで避難した校庭も地割れが起きてたりしていました。
親が迎えに来るんですけど、自分の親はあんまり早い段階で来れなくて、"いつ来るんだろう?"ってすごい心配になって、怖かったっていうのを覚えています」
とーやま校長「それからもう7年だもんね」
いお「自分は、早かったように感じますね」
とーやま校長「あっという間だった?」
いお「そうですね」
とーやま校長「でも、いおもその間に色んなことを考えて、チーバもふたりとも、自分で学ぶようになったんだね」
RN チーバとRN いおは、この多賀城高校で
「災害科学科」に属しているとのこと。
とーやま校長「どういうことをしてるの?」
チーバ「基本は、普通科とかの勉強と一緒なんですけど、例えば、理科とか科学とかで、災害に絡めたことを学んだりしています。災害時の応急処置とか学びます」
実際に使っている教科書も見せてもらったぞ。
応急手当の手順や災害時の対応についてなどの記載があるのだそう。
あしざわ教頭「めちゃくちゃ具体的に…」
とーやま校長「そうだね。…ふたりは、どうしてこの科に属しようと思ったの?」
いお「当時、新聞紙とかもらうために、近くの体育館みたいなところに行った時、高校生とかがボランティアで来てて、そういう人たちを見てかっこいいと思ったっていうのがまずひとつです」
とーやま校長「当時っていうのは2011年の3月っていうことだよね」
あしざわ教頭「その時は何年生だった?」
いお「小学4年生です。それで、もうひとつは、こういう知識って絶対将来役に立たないはずがないもので、どんな職業についても、こういうのを知ってたら、職場の人とかも守ることだってできると感じたので、ここで学ぼうと思って入りました」
とーやま校長「将来になりたいものとかあるの?」
いお「地方の公務員とかになって、災害に強いまちづくりとかにも貢献できたらと思ってます」
とーやま校長「偉いね! …チーバは、なぜこの科に入ろうと思ったの?」
チーバ「3.11の時に自分の家の近くまで津波が来て、自分ちは大丈夫だったんですけど、その時に流されてきた車とか人が何人かいました。自分の父親は車を直す仕事とかやってるんですけど、その知識を活かして、車の中から出られなくできなくなってる人とかを助けたりしていたんです。で、"何かかっけぇ"って思いました」
とーやま校長「普段は、そういうお父さん?」
チーバ「いえ、全然です。ずっと家で寝てるような人なんですけど(笑)」
あしざわ教頭「じゃあその瞬間を初めて見たんだね」
チーバ「そうなんです。こんなに頑張れるんだ、と思って。自分も"いざ"ってなった時に、そういう動ける人間になりたいし、あと、その時自分が小さかったんであの家にいてずっと守られてるだけだったんですけど、守られてる側だけじゃなくて、守る側になりたいなと思って入りました」
とーやま校長「そうか…。お父さんに、"お父さんかっこいいね"っていうの、伝えたの?」
チーバ「いや、言ってないです(笑)」
とーやま校長「一度も言えてないの?」
チーバ「そう…ちょっと恥ずかしいですね(笑)」
とーやま校長「今はさすがにそうかもしれないけど、でもここの災害科に進んでるのも、お父さんのかっこいい姿を見ての…ってことでしょ? お父さんはどっかで気づいてるのかな?」
チーバ「それもひとつありますね。たぶん気づいてはないんだと思います」
あしざわ教頭「じゃあお父さんと、そういう話は全然してないの?」
チーバ「そんなにしてないです」
とーやま校長「自分のためだけじゃなくて、家族とか、これから出会う人たちのために、こうやって勉強してるんだね。教科書も、もうめっちゃ読み込んでる感じだしね。だってiPadも…あれ!?」
ここでとーやま校長が何かに気づいた様子。
RN チーバの待受画面は、修学旅行の京都で撮った紅葉の風景。
RN いおの待受画面は…。
とーやま校長「乃木坂のあーちゃんだよ、これ! ちょっと!」
あしざわ教頭「やっとるなぁ(笑)」
とーやま校長「え、坂道!? 誰推し!?」
いお「はい。あーちゃんです」
とーやま校長「夏だから、やっちゃおう〜♪ …ごめん、夏じゃないよね」
あしざわ教頭「(笑)」
ということで、ドライ部初参加のあしざわ教頭も一緒に、
RN チーバとRN いおと共にドライブへ。
ふたりが行きたいところ、見てほしいところは…。
チーバ「七ヶ浜町の菖蒲田浜っていう海水浴場に行ってほしいなって思います」
とーやま校長「そこは、どうして?」
チーバ「震災前にはすごい綺麗な海でした。一度津波の影響でボロボロに崩れてしまったんですけど、でも今も色んな人がボランティアでゴミを集めたりだとか、あと防潮堤を建設したりして色々変わった場所なんで、その変化を見ていただけたらいいなと思います」
とーやま校長「いおも同じ気持ち?」
いお「はい」
とーやま校長「でも途中で、『気づいたら片想い』とかそういう曲も聴きたいってことだもんね。特に何が聴きたい?」
いお「はい! 『裸足でSummer』」
一同笑い
♪ 裸足でSummer / 乃木坂46
とーやま校長「『裸足でSummer』、ならぬ、実際は『スニーカーでWinter』!」
あしざわ教頭「真逆(笑)」
とーやま校長「多賀城高校から、車でだいたい10分ぐらいかな。ふたりの案内で俺たちは、海にたどり着きました」
とーやま校長「うわー、めっちゃ綺麗!」
あしざわ教頭「綺麗ねー! うわー、すごーい!」
チーバ「この防潮堤は、もともと津波で全部壊されちゃって、それで新しく作ったやつなんです」
あしざわ教頭「ここは、もともと、もっと木とかいっぱい生えてたところなの?」
チーバ「いっぱい生えてました。
砂浜の方で海水浴場が開かれてて、あっちで屋台とか観光客が来たりしていました」
とーやま校長「へー! いいな、夏はあんまり来たことないから。いいね、海に入りに来るのも」
あしざわ教頭「うんうん」
チーバ「うちの学校の軽音楽部があそこでLIVEしたりしてます」
とーやま校長「え!? 野外フェスじゃん!」
チーバ「ステージみたいのを自分たちで作って、そこの中でやってたらしいです」
とーやま校長・あしざわ教頭「へぇ〜!」
とーやま校長「七ヶ浜、どういう場所なの?」
チーバ「ここは、夏場になると海水浴場としてオープンするので、そっちの方に浜辺があるんですけど、泳ぎに来る人とか観光客がいっぱい来ています」
とーやま校長「人はどう? 結構賑わってるの?」
チーバ「いっぱいいます」
あしざわ教頭「いいね」
チーバ「震災直後はあんまり人がいなかったんですけど、最近になってまたいっぱい人が増えてきました」
とーやま校長「それは地元の人もだし、県外からも?」
チーバ「たぶん来てると思います」
とーやま校長「そうやって県外から来てくれる人たち、いいよね。だって屋台とか店とか、そこでご飯を食べるだけでもいいわけじゃん」
チーバ「そうですね。ここの砂浜って、津波ですごく減っちゃったんですけど、最近になってまた砂が戻って来たんで、海開きができるようになったと思います」
とーやま校長「そうか。
この辺りとかのさその復興度合とか、割と戻ってきてる感じなの? そうでもない?」
チーバ「防潮堤は戻ったんですけど、さっき通ってきた道みたいに、もともといっぱいあったんですけどそれがなくなって、もうただの更地になっちゃってるんで、完全に元に戻ったってわけではないと思います。これからどうしていくか、だと感じてます」
あしざわ教頭「ふたりは、海とかに対してどう思うの? あの時はめちゃくちゃ怖かったと思うんだけどさ」
チーバ「あの時は怖かったんですけど、逆にその代わりに、海は色んなものを与えてくれるんで、別にそんなに怖いものではないかなと思ってます」
とーやま校長「どういうものを与えてくれるの?」
チーバ「例えば、さっきみたいに海水浴場で楽しくなれたり、あと釣りもできて魚もいっぱい獲れるし、決して津波とか怖いものだけじゃないので、一概に全部海がダメってことではないと思いますね」
いお「自然と一緒に暮らしていくのが自分たちの役目でもあると思うので、自分も、海は全然あっても大丈夫と思います」
とーやま校長「みんなにも見て欲しいとかそういう気持ちだね。俺らは、今実際こうやって見さしてもらっていて、ラジオを聴いてるみんなは、たぶん想像しながら聴いてくれてると思う。
これを聴いてる人とかに、どういうことを伝えたい?」
いお「地震が起こったこととか津波が来たこととかを、やっぱり忘れないでいて欲しい。こういうことって伝承していかないと風化して、また何も対策しないで同じ被害が起きちゃったらダメだし、実際に見なくても、画像とかで見てその当時の時と今と見比べたりして、みんなにも伝えていって欲しいですね」
とーやま校長「そうだよね。俺たちは、ありがたいことに毎日ラジオで、しかも全国に向けてしゃべらせてもらってるからさ。東北のみんなにもだし、九州のみんなにもだし、四国、北海道、沖縄にも届けさせてもらっているから、改めて、肝に銘じる!
でも、やっぱりどっかで抜けちゃう時もあるんだけど、そんな時こそ、今日俺たちがふたりに会えたこの時間を、たぶん2週間後とかにまたふと思い出したりするだろうしね。"そうか、浜辺で野外LIVEとかやってたのか"みたいな話とかも、どこかで夏フェス行った時とかに思い出したりするかもしれない。
そういう話をラジオじゃないとこでもちゃんとしていきたい。だって、七ヶ浜も綺麗だけど、他にもまだまだたくさんあるでしょ?」
いお「いっぱいあります」
とーやま校長「だよね。これだけ取り戻してる力もあるわけじゃん。こうやって防潮堤も立派になって、そこに対してもまたいろんな気持ちもあるだろうけど、でも確実にまた変わっていってるからね。
チーバはどう? 今思うことでも何でも」
チーバ「宮城県って言ったら、震災だとかマイナスのことだけじゃなくて、こういう風に綺麗な海もあるし、美味しいものいっぱいあるんだってことを、いろんな人に伝えられたらいいなと思います」
♪ 生きてくことは / 音速ライン
とーやま校長「七ヶ浜町の菖蒲田浜、綺麗だったよ!」
あしざわ教頭「めちゃくちゃ綺麗だったね」
とーやま校長「水の色から空気から、そして天気が良くてね。全部が綺麗だったよ!」
あしざわ教頭「そうだったね。空と海が一緒みたいな感じの色してたしね」
とーやま校長「で、ふたりがしゃべってる時の目とかも、ちょろちょろ見てたけど、綺麗だったよ!」
あしざわ教頭「ちょろちょろね(笑) …その後、一緒にインド料理屋さんとかも行ったりして、めちゃくちゃ美味しかったですよね」
とーやま校長「そこの様子とかも今上がってるドライ部の映像で観ることできるからね!」
今回の旅で会いに行かせてもらったのは、RN チーバ、RN いお、
そしてもうひとり。
とーやま校長「ふなを? ごめんね、待たせて! 今日はどっか行きたいところ、連れて行ってくれるところ、あるわけだもんね」
ふなを「はい」
とーやま校長「じゃあ行こう! どこに向かっていく?」
ふなを「南三陸町へ。東日本大震災の時に自分が住んでたんです。家も流されたんで、一緒に行って欲しいな、一緒に行きたいなと思って」
とーやま校長「うん、行こう! じゃあまず、南三陸のどこに向かえばいいかな?」
ふなを「志津川中学校。本当は進学するはずだったんです」
とーやま校長「じゃあ、その志津川中学校に向かおう」
自分は宮城県の南三陸町で被害に遭いました。
そしておばあちゃんが亡くなりました。
たまに津波の映像などニュースで流れると自分を見失ってしまうことがあります。
だから!校長と教頭に!励ましてほしいんです!
絶対校長と教頭に会えば元気になれます。
お願いします!来てください!でも、定期テストの最中だ
ふなを
男性/17歳/宮城県
男性/17歳/宮城県
とーやま校長「どんなこと覚えてる?」
ふなを「もう全部覚えてます。ほぼほぼ、震災があった時のことは、覚えてます」
とーやま校長「地震あった瞬間の時とかは?」
ふなを「授業でサッカーしてました。雪降ってて、授業終わると思った時に地震で揺れてきて、立ってられなくて座り込んだんですよ。地震はその前の日とかおとといとかにもあったんで、"また地震か"、"大丈夫かな"と思ってました。そしたら、中学校は高台にあるんですけど、下の方から煙が吹き上がって来たきたんです」
とーやま校長「地震が起きてちょっとして?」
ふなを「30分とか1時間とかですかね。そしたら、津波が来たんです。車とか船の燃料で火災で煙が出て来ていて…。寒いんで、小学校の校舎内に避難しないとと思ったらお母さんと会って、"今まで住んでいた街が、何もないよ"って言われました。
言われた時は、現実を受け止められなくて、信じられなかったんですよ。
その日の翌日に、街を下ったんです」
とーやま校長「水が引いて?」
ふなを「はい。下ってみたら、ヘドロとかで臭くて。しかも、何もなくてガレキとかいっぱいで、歩く場所もない感じで。
そのまま海に行こうと思ったんです。そしたら、下から上がって来たおじさんに、"どこへ行くの?"って聞かれて"海です"って言ったら、"砂浜に死体がいっぱいあるから、行かない方がいいよ"って言われました。
行くのはやめたんですけど、遠くから見ると海はすごい綺麗で、"なんでこの海が…綺麗なのにな"と思って、そのまま帰って来た感じです」
そんなRN ふなをが、「災害科学科」を選んだ理由は…
ふなを「その学科ができるって聞いて、自分も将来、災害に携わることをやりたいなと思ったんです。将来のことを考えたら、今の高校なんですね。でも高校生として遊ぶなら他の高校かなと思ったんですけど、だけど、将来、また災害があると思いました。
災害は結局、どうしようもできないじゃないですか。街もなくなるので、今まであった街を新しく設計する人は必ずいると感じて、その人になりたいなと思って」
とーやま校長「街を設計?」
ふなを「街づくりをしたいです」
さらに、RN ふなをはこんなことを話してくれたぞ。
ふなを「あしざわ教頭の笑い声がすっごい好きなんですよ。嫌なことがあった時に、忘れられるんですよね」
あしざわ教頭「(笑) いやいや、俺は普通だと思ってるんだけど。俺の笑いにそんな効能があるの?」
とーやま校長「吹っ飛ばしてくれるってこと? じゃあ今日は真横で聞き放題じゃん。いっぱい教頭を笑わせた方がいいってことだな。笑い声を聞けば聞くほどふなをのテンションが爆上がりってことでしょ?」
ふなを「まぁそうです」
とーやま校長「あっはっはっはっはっは…。(教頭は)どんなんだったかな? …あ"あああああ、マブチィ…、わたしはマブチィ…」
あしざわ教頭「マブチやってたんかい。俺じゃないのかよ(笑)」
一同笑い
♪ 真っ赤な空を見ただろうか / BUMP OF CHICKEN
とーやま校長「そして、俺たちは待ち合わせをした多賀城市から車で2時間。南三陸町にある、志津川中学校に着きました。中学校は、少し高い丘の上にあって、そこからは、南三陸の街とその向こうにある海が全て見渡せました」
中学校のある高台から見える防災庁舎。
街は全て地面をかさ上げしているのだそう。
とーやま校長「でもやっぱり景色は綺麗だね」
あしざわ教頭「松島の方は、島がいっぱいあったから分散したって聞いた」
とーやま校長「これが、本当は通うはずだった志津川中学校?」
ふなを「はい」
とーやま校長「ここからの景色とかよく見ることはあった?」
ふなを「2回目です。(前回は)1年半前です」
とーやま校長「結構高いところにあるじゃん。そこからの景色が見渡せるようになってるよね」
看板があり、上半分は2011年3月11日より昔の景色、
下半分は、震災当日の景色が載っている。
とーやま校長「見たくない?」
ふなを「見たくないと思いますね」
とーやま校長「ふなをもやっぱりそう?」
ふなを「(できることなら)見たくはないです。でも新しい町が出来上がっていくのは楽しいので、ずっと見ていきたいな」
とーやま校長「苦しいけど、ってことか」
ふなを「実際、そこ歩きましたからね」
とーやま校長「家族は大丈夫だったの?」
ふなを「おばあちゃんが流されて、亡くなりました。 でも、結構早めに見つかったんで」
とーやま校長「じゃあ、おばあちゃんの姿もちゃんと確認できて、お別れできたってこと?」
ふなを「自分はしてないです。親がしたんですけど、自分はまだ子供だったんで、見ないで葬式だけですね」
とーやま校長「そうか。毎年3月11日になったら、ちゃんとおばあちゃんにも、気持ちを届けているんだね」
ふなを「はい」
とーやま校長「おばあちゃんにはどんなことを伝えてるの?」
ふなを「3月11日の前の日にも地震があったんで、"今日もまた地震があるかもしれないからちゃんと逃げてね"とかひと言を言ってあげれば助かったのかな、って思って、申し訳ないなっていう気持ちもあるので、3月11日は謝ってますね」
とーやま校長「そして、俺たちは最後にもう一か所、ふなをがどうしても行きたかった場所に一緒に行かせてもらいました。
志津川中学校から車で5分の場所にある、"南三陸さんさん商店街"。ここは2012年に最初は仮設の商店街としてオープンした商店街。
そしてそこからさらに歩いて1分。新しいコンクリートに固められた何もない場所。ここが津波に流されてしまったふなをの家があった場所。
ふなをがここに戻ってきたのは、7年ぶり。震災後初めてでした」
とーやま校長「どの辺だった?」
ふなを「そこらへん。一軒家です」
とーやま校長「今は商店街に停めることできる駐車場があって、さらに向こうはもう車道ができてて、その合間にショベルカーとか今止まってるけど」
あしざわ教頭「トラックとかも通ってるね」
ふなを「新しい道路を作ってます」
今道路を作っているところは、RN ふなをが
小学校4年生まで住んでいた家があった場所なのだそう。
とーやま校長「こんなこと聞くのはあれだけど、今何を思うところ?」
ふなを「また住みたいって思います」
とーやま校長「それはこの街、南三陸に?」
ふなを「自分は自然とか好きなんです。言うのはアレですけど、ここに比べたら仙台ってそんなに自然がないって思ってて、こっちの人は人柄もすごいいいです。自分にはこの土地が合ってるんですけど、住みやすさ的には、仙台の方が絶対にいいじゃないですか」
とーやま校長「そうだね。物もいっぱいあるし、電車も走ってるし」
ふなを「って考えると、仙台の方がいいと思うんですけど、自分の本当の気持ちはこっちに戻りたいんです。戻るためには、親も説得しなきゃいけないし、って思ってて、ほぼほぼ諦めてます。できたら、大人になったら戻りたいです」
とーやま校長「たぶん今、そのためにこの商店街の皆さんも、色んな技術とか集めてやってるわけだし、今も音がずっとしてるけど、工事皆さんも、また皆が戻ってこられるようにとか、そのために動いてくださってるわけじゃん。今、そのための勉強してるわけだしね。
どう考えても、ふなをはここで育ったわけだから、ここが地元だよね。親とかの色んな問題もあるだろうけど、いつかまた、ここで楽しく過ごせたらいいね。
ふなをは、その時までに大きくなってるはずだし、色んなことを学んでるはずだしね」
ふなを「はい」
とーやま校長「もう多少のことがあっても、びくともしない精神がいつのまにかに養われてるはずだから」
ふなを「はい!」
♪ 遠く遠く / さかいゆう
とーやま校長「ふなを、今日は連れてってくれてありがとう!」
あしざわ教頭「ありがとう!」
ふなを「はい」
とーやま校長「ふなをはどうだった?」
ふなを「最高ですね! 街は変わっていってるけど、でも新しい街は確実に作られているんで、楽しみだなと思ったのもあるし、自分がこの街に住んでることを想像したら、すごいいい街になってたし。それを見て、"最高だな"と」
とーやま校長「うん! すごいね!
俺も色んな東北の生徒とよく話しするけど、こんな前向きな言葉、もしかしたら初めて聞いたかもしれない。史上最強ぐらいの。
たぶん、ふなをのパワーがあるんじゃない? "ふなをパワー"」
あしざわ教頭「持ってますよ」
とーやま校長「あるよね! 自分でもわかるよね?」
ふなを「まぁちょっと…(笑)」
とーやま校長・あしざわ教頭「(笑)」
とーやま校長「もっと大きくしていいよ。この時間にもまた進んでるはずだしね」
あしざわ教頭「最高と思ってたら、未来は間違いないもんね」
とーやま校長「俺らもふなをに会ったことをちゃんと伝えるよ。南三陸の街並みも、見たものをそのまま言うだけだけど、伝えさせてもらうから、ふなをもふなをで、ちゃんと思ってることとか、会った人とかにたくさん伝えて欲しいと思ってる」
ふなを「はい」
とーやま校長「街のこともそうだし、色んなこともだよ。ちゃんと自分の気持ちがあるんだろ? 勉強もそうだろ?」
ふなを「はい。勉強します…!」
あしざわ教頭「声ちっちゃいです(笑)」
とーやま校長「もしかしたら、好きな人とかもいるだろ? 伝えたくなったらちゃんと伝えろよ」
ふなを「はい」
とーやま校長「今日はありがとう」
あしざわ教頭「なんでだよ(笑) "今日はありがとう"は大きく言ってください(笑)」
一同笑い
とーやま校長「本当にありがとう!」
あしざわ教頭「ありがとう!」
ふなを「ありがとうございました!」
とーやま校長「また遊ぼう!」
さあ、そろそろ黒板の時間。
『 新しい未来が確実につくられている 』
今のふなをの"新しい街が確実につくられている"という言葉をお借りして、その"街"を"未来"とさせてもらった。
俺は普段東京で暮らしていて、ニュースとかを色々見るけど、ネガティブなニュースも多いよね。
"色々なことが進んでいない"とか、"原発も廃炉になるのは30年40年後。たぶんみんながおじさんおばさんとかになるくらいまで収束しない"とか。
でも今、たくさんの方が廃炉に向けて色んな作業もされているわけで、進んでるんだよね、ちゃんと。
今日の3人に会わせてもらって、改めて話を聞いた。
すごくないかい?
起きたこと悲しいこと全部ちゃんと受け止めて、3人ともしっかりと前向いてる。
こんなに頼もしい10代が、今、宮城にいる。
福島にも、岩手にも、茨城にも、青森にも、千葉にも。
全国にも、頼もしい10代がたくさんいるんだ。
そいつらによって、今こうしている間にも、新しい未来が確実に作られている!
そう思っております!
♪ 長い坂の登る途中 / キャプテンストライダム
【FAXイラスト】
RN ふてふてりんご
RN 黄緑大好き
RN ふてふてりんご
RN ハムカツ御膳
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【本日の放送部員】
数学love 神奈川県 15歳 女性
⇒radikoタイムフリーで聴く!
⇒放送部についてくわしくは【 コチラ 】
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【オンエアリスト】
22:02 あの街まで / DIALUCK
22:24 oath sign / LiSA
22:40 裸足でSummer / 乃木坂46
22:48 生きてくことは / 音速ライン
23:17 無限未来 / Perfume
23:31 真っ赤な空を見ただろうか / BUMP OF CHICKEN
23:45 遠く遠く / さかいゆう
23:51 長い坂の登る途中 / キャプテンストライダム
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生徒からはいつも教えられる事たくさん。
気づいたら喋りたいし、何よりまた、遊びに行きます!
校長のとーやま
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また遊びに行くよ!
教頭のあしざわ
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