SHISHAMO先生「SHISHAMOです!」

宮崎先生「28日(土)に開催予定だった『SHISHAMO NO 夏MATSURI!!! ~ただいま川崎2018~』ですが、台風の影響で開催できなくなってしまいました。
改めまして、来場予定だった皆さん、悲しい思いをさせてしまった皆さん、申し訳ありませんでした!」
SHISHAMO先生「申し訳ありませんでした!」
宮崎先生「これからの活動でみなさんにお返ししていけたらと思っておりますので、これからもSHISHAMOをよろしくお願いします!」
あしざわ教頭「…あれっ!? 今、何か聞こえましたよね?
今、ここにいるの、僕と校長だけですよね?」

とーやま校長「とりあえず、いつも通りやっていこう!」
あしざわ教頭「そうしましょう!」
ということで、今日の黒板は……!


『 青春の大メッセージ 』
「青春の大メッセージプロジェクト!」
Supported by カルピスウォーター!
とーやま校長「これは、お前が、誰かにいちばん、大きな声で伝えたい想いを、みんなで一緒になって伝えていくプロジェクト!」
あしざわ教頭「君が大切な人に想いを伝えるサポートを、SHISHAMO先生がしてくれる!
ということで、今年の3月から、誰かに想いを伝えたい生徒を募集していました!」
とーやま校長「そして、今回、たくさんの応募から俺たちSCHOOL OF LOCK!が選んだのは、高校2年生のアキハ!」
RN アキハは、とある高校のバレーボール部のマネージャーをやっていて、
部活の副キャプテンをやっている先輩に「好き」と伝えたい。
で、その先輩とアキハが共通していたのが、「SHISHAMOが好きなこと」。
とーやま校長「このSCHOOL OF LOCK!をあげて、そんなアキハの恋愛をこの数ヶ月、応援してきたんだけど…」
この恋を描いたムービーが、
今日、青春の大メッセージプロジェクトの特設サイトにアップされた!
あしざわ教頭「アキハが先輩を好きになって、告白するまでの様子を、映像で見ることができます!」
とーやま校長「ただのドキュメントだよね!」
あしざわ教頭「映画を1本観終わったくらいの感覚!」
とーやま校長「1人の女の子の気持ちがそのまま、全て出ている!」

アキハはSHISHAMO先生が大好きで、
恋をしている最中もSHISHAMO先生の曲をずっと聴いていたそう。
今日は、アキハがSHISHAMOのどの曲をどう聴いていたのか、やや勝手な想像を交えたドラマと共にお届けしていきます!
とーやま校長「ちゃんとアキハにいろんな話は聞いた上でつくってるドラマだから安心して欲しいんだけど…。ただ、『100%事実』ではない!」
あしざわ教頭「そこが問題なんですけどね(笑)」
とーやま校長「これを聴いているみんなは、今、想いを伝えたい大切な人はいる?」
あしざわ教頭「恋愛的な“好きな人”だけではなくて、大事な誰かを思い浮かべてみてください」
とーやま校長「頭に浮かんでいる人に対して、実際に想いを伝えるって、勇気がいるしすごく難しいことだと思うんだけど…みんなにはぜひ、アキハに続いてほしい!」
あしざわ教頭「今日は、そのための授業です!」
とーやま校長「今日の授業を聴いて、そして、アキハの映像を見て、大切な人に想いを伝える勇気にしてほしい!」
あしざわ教頭「みんなでアキハに続きましょう!」
今夜の授業、そしてアキハが出演しているムービーの感想、
学校掲示板もしくはメールで待っています!

とーやま校長「よし! それじゃあいこうか! …あれ?」
あしざわ教頭「ん? なんか僕たちの声、小さくなってません!?」
とーやま校長「ちょっ……あっ…」
とーやま校長・あしざわ教頭「あぁ~~~~~………」
【青春の大メッセージプロジェクト特設会場】
宮崎先生「…よし! じゃあやっていきましょうか! いやあ~緊張だね!」
吉川先生「いよいよだね!」
松岡先生「楽しみです!」
宮崎先生「どうも! SCHOOL OF LOCK!の美術の講師! …せーの!」
SHISHAMO先生「SHISHAMOです!」
宮崎先生「ギター・ボーカルの宮崎朝子です!」
松岡先生「ベースの松岡彩です!」
吉川先生「ドラムの吉川美冴貴です!」
宮崎先生「さあ、今日は青春の大メッセージプロジェクトの大事な節目の日!
ということでここからは、私たちが、青春の大メッセージプロジェクト特設会場からお届けしていきます!」
吉川先生「はい、みんなでアキハちゃんのことだけを考える特別な部屋を用意していただきました!」
宮崎先生「広いね!」
吉川先生「めっちゃ広い!」
宮崎先生「ちなみに今日のドラマの内容、私たち、まだ全然知らないからね」
松岡先生「そうなんだよ~!」
宮崎先生「どんな仕上がりになっているか、すごい楽しみです!」
吉川先生「ドキドキしてます!」
宮崎先生「それじゃあやっていきましょう! 青春の大メッセージプロジェクト!」
「アキハのプレイリスト ~平成最後の夏恋スペシャル~」!
<生徒が集まってくる>
宮崎先生「じゃあ、二人から号令、お願いします!」
松岡先生「はい! SCHOOL OF LOCK! 本日も開校です! 起立!」
宮崎先生「この号令のあと、すぐにドラマがスタートするらしいのでよろしくお願いします! じゃあ吉川お願い!」
吉川先生「礼!」
全員「叫べーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

ーーー放課後の学校
ノゾミ「平成、最後の夏やで」
アキハ「ん?」
ノゾミ「ほら最近、Twitterとかでよう見るやん。『平成最後の夏』って言葉!」
アキハ「たまに見るなあ」
ノゾミ「やばいで、平成最後の夏やで?」
アキハ「全然ピンとこーへんけど…」
ノゾミ「いや、別にピンとはこーへんけど、平成最後の夏とか言われたら、なんか、したくならへん?
なんか、めっちゃええ思い出とか、つくりたいやん! なんでもええねんけど…平成最後やねんで?」
アキハ「前言うてたバレー部の先輩おるやん?」
ノゾミ「SHISHAMOが好き言うてた男の人やろ? 副キャプテンの」
アキハ「そう。あんな、私な…あの先輩のこと、好きやねん!」
ノゾミ「…えっ!? えっ!? どういうこと!?」
アキハ「言葉のままの意味やで」
ノゾミ「はあっ!? ええ? はあぁ~!?!?」
アキハ「え、驚きすぎやろ(笑)」
ノゾミ「だって、アキハがタイプって言ってた感じと全然ちゃうくない?」
アキハ「まあ、そうなんやけど…」
ノゾミ「いやいやいやいや! あかんあかんあかん!」
アキハ「なにがあかんの?」
ノゾミ「これまで言ってたことと全然変わってくるやん!」
アキハ「え、なんか言うたっけ?」
ノゾミ「あかんわ。これもう記者会見や。記者会見開こ!」
アキハ「記者会見ってなによ!?」
ーーー記者会見会場
アキハ「え、なにこれ!? どうなってんの!?」
ノゾミ「はいはい! はいはいはいはーーーい!!」
アキハ「えっ!? じゃあ…そこの方」
ノゾミ「アキハさんと同じ高校の2年生、美術部のノゾミと申します。いつもお世話になっております!」
アキハ「いえいえ、こちらこそ」
ノゾミ「では質問なんですけど、改めて、その先輩って、アキハがマネージャーを
している男子バレーボール部の副キャプテンの方ですよね?」
アキハ「あ、そうです」
ノゾミ「前々から好きだった訳じゃないですよね?」
アキハ「はい、今まではなんとも思ってなかったです。ほとんど喋ったこともなかったですし」
ノゾミ「じゃあ、いつ頃から好きになったんですか?」
アキハ「今年の1月くらいですかね」
ノゾミ「なんでその時点で私に報告がないんでしょうか?」
アキハ「そこは謝罪させていただきます」
ノゾミ「好きになったきっかけを教えていただいてもよろしいでしょうか?」
アキハ「なんか、LINEを交換して、やりとりするようになって…そのうちにだんだん、みたいな…」
ノゾミ「”だんだん”じゃわからないです! もっと詳しく教えていただけますか?」
アキハ「えー、なんか…普段は結構無愛想やのに、LINEやったらめっちゃびっくりマーク多かったりして、”あ、可愛いな~”とか…」
ノゾミ「はあっ!? 人をそんなことで好きになるんですか!?」
アキハ「あとは、LINEの返事が返ってこおへんかったら不安になったり、やりとりが続いたりしたら嬉しくなったり……」
ノゾミ「もう、言ってることめちゃめちゃですよ! だって、アキハさんは元々、明るいタイプの男性が好きっておっしゃってましたよね?」
アキハ「はい」
ノゾミ「あの先輩ってどっちかって言うと、とっつきにくいですよね?」
アキハ「はい」
ノゾミ「知り合ってからもう2年も経ってますけど、一度もいいなって思ったことないんですよね?」
アキハ「はい」
ノゾミ「顔も好みじゃないですよね?」
アキハ「全然好みじゃないです!」
ノゾミ「それでも好きになったって言うんですか?」
アキハ「まあ… イレギュラーというか……」
ノゾミ「イレギュラー!? そんな言葉で私たちが納得するとでも思ってるんですか!?」
アキハ「だってもう、理屈で言ったってしゃあないやないですか!
私、もう先輩のこと…! 好きなんやもん!!!」
♪ 恋する / SHISHAMO
ノゾミ「なにこの曲?」
アキハ「私が先輩のこと好きになってから、ずっと聴いてる曲やねん」
ノゾミ「いきなりそんなん聴かされても…」
アキハ「ええから黙って聴いて!」
ノゾミ「はーい」
~~♪♪♪
アキハ「……どう? ヤバない?」
ノゾミ「歌詞、バッチリやな」
アキハ「やろ? もう、私の曲やからこれ!」
ノゾミ「そういうことに、してあげましょう!」
~~♪♪♪
ノゾミ「めっちゃええな!!」
アキハ「やろ? 先輩もこの曲好きやねん!」
ノゾミ「どこが好きなん?」
アキハ「『きっと君が私の人生の中のイレギュラーだから』って歌詞、ええよなあ、って」
ノゾミ「ふーーん…。もう、平成最後の夏、始まってもうてるやん」
アキハ「なによそれ(笑)」

あしざわ教頭「…あっ! 帰って来てる!」
とーやま校長「いや、俺らは今日はもういないから」
あしざわ教頭「今、戻って来てますよ!」
とーやま校長「マジで…? ここ、こここ、こんばんはぁ…」

あしざわ教頭「動揺がすごいな(笑) 校長、落ち着いて!」
とーやま校長「しかし、アキハのドラマめっちゃいいね! こうやって恋って始まるし、走り続けてしまっているし…」
あしざわ教頭「俺もうすでにドキドキしちゃってますもん!」

とーやま校長「この時点でね! まさかの記者会見スタイルも挟まりつつ」
あしざわ教頭「好きになるのは、大抵理想の人じゃないんだよなあ~」
とーやま校長「でも俺たち、またどこかに吸い込まれそうな気がする…」
あしざわ教頭「そんなことないよ!」
とーやま校長「だって、あそこに直径20メートルくらいのでっかい機械があるじゃん! あそこに吸い込まれそうな気がするんだよ!」
あしざわ教頭「怖い怖い! いやだよ!」
とーやま校長・あしざわ教頭「うわぁ~~……」
【青春の大メッセージプロジェクト特設会場】
吉川先生「今日は、アキハちゃんの恋をラジオドラマで再現しているということで…」
宮崎先生「アキハちゃん、通称だーちゃんね!」
松岡先生「だーちゃん!」

宮崎先生「相手の先輩もSHISHAMOが好きだから、バレないようにSHISHAMO LOCKS!ではあだなをつけて呼んでたんだよね」
吉川先生「そうなんです!」
宮崎先生「いや~、ドラマどうでした?」
吉川先生「ずっとドキドキしてて、心の中で叫んでた!」
宮崎先生「アキハのプレイリスト1曲目は、『恋する』だったね! 嬉しいですね!」
続いての、アキハのプレイリストは……
恋をすると、人は2種類に別れる。あの人と、あの人以外に。
渡り廊下。教室の前。
どこで見かけても、後ろ姿でも、すぐに先輩だってわかる。
恋をすると、毎日が楽しくなる。
あんなにしんどかった部活も、毎日、行くのが楽しくなった。
恋をすると…
イツハ「ちょっと、人の話聞いてる?」
アキハ「…えっ!?」
イツハ「え? じゃなくて! アキハが話聞いてほしいって言うたんやろ?」
アキハ「あぁ、ごめんごめん!」
イツハ「で、いつ告白するん?」
アキハ「んー、インターハイ予選、終わってからかなあ?」
イツハ「まあ、今はバタバタしてるもんなあ。で、そのあとはもう受験やしな。 確かに、終わった直後とかがええかも」
アキハ「せやんなー」
イツハ「でも、先輩らがいなくなったら寂しくなるなあ。
もう、次、私らが一番上の学年とか、考えられへんくない?」
アキハ「ほんまそう!」
イツハ「で、いけそうなん?」
アキハ「え?」
イツハ「いい感じなんやろ?」
アキハ「ん~、毎日LINEはしてるけど…。あ、聞いて。この前さ。
『私、髪を切ろうか迷ってるんですよね。短いのと長いの、どっちがいいですかね?』って聞いたら…」
先輩「どっちでも可愛いと思うで」
アキハ「って返ってきてん! ヤバない?」
イツハ「ヤバイな!」
アキハ「ヤバいやろ! へへ~。…でも、女ともだち多いしなー、あの人」
イツハ「確かに。一個上のマネさんとも仲良いもんなあ。いっつも一緒に帰ってたりするし」
アキハ「せやねん! あと、この前、私の知らへん、3年生の女の人のこと可愛いって言うてて。
なんか、前も誰かのLIVE、女の人と行ってたらしいし。その中で好きな人がおったら嫌やなぁ」
イツハ「そういうのしんどいよなあ」
アキハ「私の知らん人の話してるの聞くの、すごく嫌」
イツハ「わかるわー。学年違うの、辛いなあ」
アキハ「うん、なんで同じ学年に生まれられへんかったんやろ? とか、すごく思ってまう」
イツハ「ほんまやなあ。3年で可愛い先輩、めっちゃおるもんなあ」
アキハ「私なんて、全然可愛くないしなあ…」
イツハ「大丈夫やってそんなん…! あ、なんかアイスでも頼む?」
アキハ「せやなっ」
私の知らない誰かのことを、可愛いなんて思ってほしくない。
LIVEに行くなら、私と行ってほしい。一緒に授業を受けて、一緒に卒業したい。
自分がこんなことを考えるなんて、今まで、思ったこともなかった。
恋をすると、欲張りになる。
イツハ「じゃあアキハ! ばいばーい! また明日!」
アキハ「ばいばーい!」
ーーーアキハの部屋
アキハ「ただいま~」
恋をすると、臆病になる。
一人っきりの時間に、嫌な想像を勝手にたくさんしてしまう。
(一個上のマネさんとも仲良いもんなあ。いっつも一緒に帰ってたりするし。
3年で可愛い先輩、めっちゃおるもんなあ~)
落ち込んだ時は、LINEのやりとりを見返してみる。
言ってもらって嬉しかった言葉を何度も見て、勇気にする。
(私、髪を切ろうか迷ってるんですよね。短いのと長いの、どっちがいいですかね?)
(どっちでも可愛いと思うで)
何度も何度も頭の中で再生して、勇気にする。
馬鹿みたいだけど、最近は、こんなことばっかりやってる。
アキハ「あかんあかん、寝よ寝よ!」
♪ 恋 / SHISHAMO
ーーーいつかのSHISHAMO LOCKS!
宮崎先生「『青春の大メッセージプロジェクト』!
今回、たくさんの応募の中から、私たちSHISHAMOが応援させてもらうのは、だーちゃんに決定しました!」
松岡先生「だーちゃんから届いたメッセージを紹介します!」
『わたしは高校2年生で、相手は同じ部活の1つ上の先輩です。
そしてわたしと先輩は、マネージャーと選手の関係です。
すきって伝えたいです。
その先輩とは、メールでやりとりもしているし、
お互いSHISHAMOが好きだったり音楽の趣味も合うし、
部活でもよく話すんだけれど、わたしのことをどう思ってるのか、好きな人がいるのか…。
いろいろ不安だけれど自分の気持ちは伝えたいと思っています。
6月から最後の試合が始まってしまうから、それまでに、できれば直接、伝えたいです』
(…ヤバい。めちゃめちゃヤバい! 嬉しいねんけど、めちゃめちゃ嬉しいねんけど…)
先輩「おいっす。どうしたん?」
アキハ「あ、先輩。お疲れ様です! あー…いや、なんでもないです」
先輩「もうインターハイの予選、来週やなあ」
アキハ「…はい」
(全然なんでもなくない! ヤバい!!)
(あのSHISHAMOが! 私のことを応援してくれるってどういうことどういうことどういうこと!?)
(…ってか、SHISHAMOって本当にあのSHISHAMO!?
私がいつも聴いてるSHISHAMO!? ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい……)
先輩「今日も暑いなあ」
アキハ「……はい」
先輩の前に行くと、頭が真っ白になる。
話したい話題は100個以上あるはずなのに、今は1つも思いつかない。
先輩「あ…」
アキハ「どうしたんですか?」
先輩「雨、降ってきた」
♪ きみと話せないのは / SHISHAMO
あっという間に、インターハイ予選の日がやってきた。
負けた時点で、先輩は引退してしまう。
そして、先輩の最後の夏は終わった。
そして、私の平成最後の夏が始まった。
ーーー放課後の教室
アイミ「え!? 試合の後に先輩と一緒にSHISHAMOのLIVE行ったん?」
アキハ「せやねん。別々にチケット買ったから、席は離れたとこやってんけど」
アイミ「どうやった!?」
アキハ「もうヤバかった!」
アイミ「詳しく!」
アキハ「無理やわ~。だってもう、マジでヤバいことがあって…!」
アイミ「なによ?」
アキハ「えっとな…LIVEのあとにな…」
ーーーLIVEのあと、SHISHAMO先生と実際に会って話すアキハ
アイミ「ヤバいなあ!」
アキハ「ヤバいやろ!!」
アイミ「LIVEはどうやったん?」
アキハ「ヤバかった!」
アイミ「そればっかりやん。LIVE中、先輩のことばっか考えてたんやろ?
SHISHAMO、恋の歌めっちゃええもんなー」
アキハ「もちろん、せやねんけど…LIVE観ながら、みんなのことも思い出したで」
アイミ「みんなって誰?」
アキハ「イツハとか、ノゾミとか、アイミのこととか」
アイミ「え、私も? どういうこと?」
アキハ「だって、私なんか部活でダメダメな時あるし、
勉強も頑張ってるつもりやのに最近全然あかんし、みんなが出来ること出来へんかったりするし…。
なんかもう、先輩のことも不安すぎて、夜ずっと泣いてる時あるし…。
一人やったらもう、絶対やっていかれへん…」
♪ ほら、笑ってる / SHISHAMO
アイミ「…アキハの告白、うまくいったら、こうやって私らで会う時間もなくなるんかなあ」
アキハ「そんなことないよ」
アイミ「ほんまー?」
アキハ「ほんまやって!」
~~♪♪♪
アキハ「……私ら、親友なんかなあ」
アイミ「どうでもええやん、そんなん」
アキハ「…せやな」
~~♪♪♪
アキハ「ほんま、会えてよかった」
アイミ「なんやねん、いきなり」
アキハ「だって……っ…! あかん…(泣)」
アイミ「ちょっとアキハ! ちょっと…!?」
宮崎先生「いやあ~、ちょっとこれは嬉しいね!」
吉川先生「『どっちでも可愛いと思うで』って!」

松岡先生「キャ~~!」
宮崎先生「その瞬間、みんなで叫んでたよね(笑)」
松岡先生「どっちでも可愛いって言われへんくない?」
宮崎先生「でも、アキハが本当にSHISHAMOの曲と共に恋愛をしてくれていたんだなあっていうのが分かるよね。
時々、『この曲は私のことを歌った曲なんです』って言ってくれる子いるじゃん。でも、こうやって聴いていると、ドンピシャだよね!
書いた自分もびっくりするくらい、アキハの心を描いた曲だなって思った」

ちなみに、青春の大メッセージプロジェクトは、
このSCHOOL OF LOCK!だけではなく、Abema TV「恋する♥週末ホームステイ」とコラボレーションしてお届けしているのですが、
カルピスウォーターのブランドサイトでは、
Abema TVでオンエアされた青春の大メッセージプロジェクトの動画も見ることができます!
宮崎先生「ここまで聴いてみて、いかがですか?」
松岡先生「ドキドキやし、アキハちゃんの友達とのやりとりの感じとかもすごくいいなあ、って思う!」
宮崎先生「分かる! 恋愛している時に良い友達がいるといいよね!」

アキハのプレイリスト、続いては…
ーーー取調室
イツハ「なにい!? 2人でデートに行っただと!? どうしたらそんなことになるんだ!」
アキハ「SHISHAMOのLIVEに一緒に行った時に、『今、大阪でやってるSHISHAMO展、一緒に行かへん』って誘われて」
イツハ「なにっ! 向こうからだと!? それでどうなったんだ?
当日は一体、どんなことをしたんだ!?」
アキハ「特に何もしてへんなあ」
イツハ「何もしてない訳がないだろう!? 二人きりのデートだぞ!
ほら、観覧車に乗ったりとか、帰りに公園のベンチに座ったりだとか…」
アキハ「いや、ごはんも食べてないし、
ほんま、SHISHAMO展行った以外、ほとんど何もしてへんで?」
イツハ「だから、何もしてない訳がないだろう!」
アキハ「っていうか、なんでさっきから刑事みたいなってんのよ(笑)」
イツハ「カツ丼食うか?」
アキハ「…ここドーナツ屋やし」
イツハ「えー、でも、何もしてないってなんなん?」
アキハ「いや、ほんま何もしてへんねんって。大した話もしてへんし」
イツハ「でも… 楽しかったんやろ?」
アキハ「めっちゃ楽しかった!」
イツハ「じゃあもう、最初から順番に教えて! まず、行ったんいつやったっけ?」
アキハ「先週の土曜日」
イツハ「大阪まで電車?」
アキハ「そうやで」
イツハ「じゃあまず… 何時に集合したん?」
アキハ「そこからいく? 電車で待ち合わせしてんけど、時間は確か……」
♪ すれちがいのデート / SHISHAMO
先輩「おいっす」
アキハ「おはようございます」
先輩「なんか今日、暑いなぁ」
アキハ「そうですね」
先輩「この時間も電車、結構、人おんねんな」
アキハ「そうですね」
先輩「そうですね、ばっかりやな」
アキハ「そうですね…」
~~♪♪♪
アキハ「あれ、道ってこっちで合ってます?」
先輩「ん? あれ?」
アキハ「ちょっと、お願いしますよ(笑)」
先輩「昼飯どうする? おれ、お腹すいてへんねんなあ」
アキハ「私もすいてないんですよねえ」
先輩「じゃあ、カフェ的なとこでも行く?」
アキハ「いいですね!」
~~♪♪♪
先輩「SHISHAMOの朝子ちゃん、ほんま可愛いわあ~」
アキハ「そればっかりじゃないですか!」
先輩「今年まだ2回しか会えてへん」
アキハ「その言い方やめてもらっていいですか(笑) ライブ行ってるだけですよね?
でも、朝子ちゃん、私も服とかちょっと参考にさせてもらってるんですよ」
先輩「そうなんや? …いいやん。今日の感じ」
アキハ「何がですか?」
先輩「いいやん。今日の服」
アキハ「えっ……!?!?」
ーーードーナツ屋
アキハ「…ストップ!」
イツハ「痛い痛い! いきなりヘッドホン引っ張らんといてよ。めっちゃいいところやったのに」
アキハ「この曲、最後まで聞いたら、二人が別れてるっていうことがわかる歌詞やから、聞きたくないねん」
イツハ「は~~恋してますねー」
アキハ「してるっちゅうねん」
でも。恋をしてるってだけで、満足したくない。
先輩を好きになって、私は少しだけ強くなった。
来週の金曜日に、想いを伝える。
私は、決めた。
先輩を好きになって、
初めてわかったことがある。
私たちが過ごしている毎日の時間は
かけがえがないほど大切で、二度と帰ってこない。
だからもうこれ以上、
無駄にしたくない。
後悔したくない。
どんな結果になってもいい。
だって私は、一人じゃないんだ。
♪ 水色の日々 / SHISHAMO
アイミ「どうすんの?」
アキハ「呼び出しのこと? 『明日金曜日、公園で待ってます』って」
アイミ「ドキドキするなあ。緊張するなあ」
アキハ「緊張するよ。自分から言うのも初めてやからさ」
アイミ「いいなあ~そんな、告れる勇気があって」
アキハ「勇気はないよ。ないけど、このタイミングしかない!
アイミ「言わなな。タイミングないもんな」
アキハ「あとから言えばよかったなって思うの嫌やから」
ノゾミ「ほんまに?」
アキハ「ほんまにやで」
ノゾミ「言うの?」
アキハ「言うよ」
ノゾミ「泣いてしまうわ…!」
アキハ「なんでやねん(笑)」
ノゾミ「頑張ってほしい。めっちゃ応援してる! 絶対いける!!」
アキハ「頑張るわ」
ノゾミ「頑張って!」
現実は、ドラマとは違う。
大事なシーンも、あっさり進んでいく。
私の今までの人生で、一番大事なシーンでさえも…!
いつも通りのLINEのやりとり。
私は、いつもは絶対に言えないことを言った。
アキハ「伝えたいことがあるんで、明日、6時に学校裏の公園に来てください」
先輩「6時は無理やわ。放課後すぐやったら行けるけど…」
アキハ「じゃあ、その時間で大丈夫です」
そして、またいつも通りのやりとりに戻った。
スローモーションも、劇的なBGMもなかった。
だから、私はいつも通り部活に行って、
家に帰って、ベッドに入った。本当に、いつも通りに。
やっと次の日になって、
私は、とんでもないことに気づいてしまった。
アキハ「私、今日、先輩に告白するの!?」
2018年6月15日。
LINEを見返したら、この日だった。
私のことをすっかり忘れていた緊張は、6時間目にやってきた。
先生が、何を言っているのかわからない。ノートを取る文字が明らかにおかしい。
(…ダメだ! …吐きそう!)
なんだか、不思議な気分。
私が今から、先輩に告白することを、この教室の誰も知らない。
私にとって一番大事な日は、他の人にとってはなんでもない、
いつも通りの日なんだーー。
いつも通りにチャイムが鳴って、
いつも通りにホームルームをして、
いつも通りにみんなは教室を出て行った。
そして私は、いつもは絶対に行かない、
学校の裏にある公園に向かった。
もうすぐ、先輩がやってくる。
何もしていないと、どうにかなっちゃいそうだ。
近くの道路を通る車やバイクの音が聞こえる。
私は耳をヘッドフォンでふさいで、
最近、ずっと聴いていた曲を探してスマホの再生ボタンを押した。
♪ ねえ、 / SHISHAMO
アキハ「…こんにちは」
先輩「こんにちは」
アキハ「急に呼び出してごめんなさい。
えっと…これから勉強とかも大変なんわかってるけど……。
好きです。好き合ってください」
宮崎先生「…もしもし!」
アキハ 17歳 女性
アキハ「もしもし!」
SHISHAMO先生「久しぶり~~!」
宮崎先生「いやぁ~みんなもう、テンションがすごいんだ!(笑)」
吉川先生「みんな『ヒィ~~ッ!』ってなってたから(笑)」

宮崎先生「本物のアキハちゃんです!
今日はずっと、ドラマを届けてきたんだけど、最後に聴いてもらったのは、アキハちゃんが実際に告白した時の音声なんだよね?」
アキハ「はい(照)」
宮崎先生「聴いてみて、どうだった?」
アキハ「緊張がまた…」
宮崎先生「思い出すよね!」
松岡先生「私たちもすごい緊張したもん!」

吉川先生「来るよ! 言うよ! って感じだったもんね!」
宮崎先生「ずっと心臓がドキドキいってる当日の描写があったじゃん。あそことかずっと”あぁ~!”ってなってたよね」
吉川先生「そりゃあ緊張するよね!」
宮崎先生「でも、すごいことだよ! 自分で告白しようって決めて、直接呼び出して告白するって漫画とかドラマではよくあるけど、
本当にするってすごい勇気がいることじゃん!」
松岡先生「本当にそう!」
宮崎先生「それじゃあ…結果を聞かせていただいていいですか!」
アキハ「私に彼氏ができたんだ!」
SHISHAMO先生「キャ~~~~!!!!」

SHISHAMO先生「おめでとーーーーーーー!!!!」
宮崎先生「良かったね! 今、先輩も聴いているのかな」
松岡先生「聴いているかもしれないよね」
宮崎先生「先輩、めっちゃ恥ずかしいでしょうね(笑)」
そして、今夜はもう一人電話が繋がっています!
宮崎先生「もしもし!」
ノゾミ 17歳 女性
ノゾミ「もしもし!」
ノゾミちゃんは、ラジオドラマやムービーにも出ていた、アキハちゃんの親友!
宮崎先生「アキハちゃん、ビックリしてる?」
アキハ「はい…!!」
宮崎先生「アキハちゃんにはノゾミちゃんが電話すること話してなかったからね(笑)」
吉川先生「そうなんだよ!」
宮崎先生「ノゾミちゃんは、アキハちゃんが先輩に告白する現場にいたんですよね?」
ノゾミ「はい」
宮崎先生「どんな気持ちだった?」
ノゾミ「初めてアキハの先輩に対しての想いを聞いた時は90%くらいいけるかなって思ってたんです。
でも、(告白する)日が近づくごとに自分のことのように思えてきて。当時はどうなるのかな、ってめっちゃ緊張してました!」
宮崎先生「それって、アキハちゃんと同じ気持ちだったってことだよね。こういう風に思ってくれる友達がいるって本当に嬉しいし、
アキハちゃんもノゾミちゃんがいて頼もしかったよね?」
アキハ「はい!」
宮崎先生「せっかくだから、ノゾミちゃんからアキハちゃんに一言、もらえる?」
ノゾミ「アキハは、この企画に応募したり、周りの友達に恋を打ち明けたり、ニチカ(先輩)さんを呼び出して告白したりとか…。
小さな勇気をいっぱい出して今のアキハがあると思うねん」
アキハ「うん」
ノゾミ「自分もそんなアキハを見て、たくさん勇気をもらえたし、ほんまにありがとう!」
アキハ「…泣いちゃう……!」
松岡先生「なんて良い関係なの!」

宮崎先生「私たちも泣いちゃうよね…! 最後に、アキハちゃんからノゾミちゃんにも一言、お願いできる?」
アキハ「(先輩が好きだという事を)ずっと打ち明けたかったけど打ち明けられへんくて、言うのが遅くなっちゃって…。
言ってからはすぐに想いを伝えることになったけど、最後まで応援してくれて、伝えた後も『おめでとう!』ってほんまに自分のことのように喜んでくれて嬉しかった! ありがとう!」
松岡先生「吉川さんが泣いちゃった…!」
吉川先生「もう泣いちゃう~」
宮崎先生「いや、泣いてるから(笑)」

宮崎先生「アキハ、本当にありがとう! そしておめでとう!!!」
SHISHAMO先生「おめでとう~~~~~~~~!!!!!」
♪ ねぇ、 / SHISHAMO
あしざわ教頭「SHISHAMO先生、今回はありがとうございました!」
SHISHAMO先生「ありがとうございました!」
あしざわ教頭「我々もドキドキしまくってましたよ! 急に曲が止まった時なんて”ハッ!”ってなってたもん」
とーやま校長「今日はドラマの中で流れた曲全てがアキハのために作られたんではないか、と思うくらいでしたね」
宮崎先生「私も、アキハのために作ったのかな、って思いました!」
吉川先生「そうだね! そんな風に聴こえてきたよ」
とーやま校長「アキハが色んな人の力を借りて、SHISHAMO先生の力を借りて、
ちゃんと自分の気持ちを伝えることができたアキハ! 本当におめでとう!」

SHISHAMO先生、今日は本当にありがとうございました!
金曜日のSHISHAMO LOCKS!もよろしくお願いします!


【FAXイラスト】

RN ハムカツ御膳

RN ハムカツ御膳
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
【逆電リスナー】
アキハ 17歳 女性
ノゾミ 17歳 女性
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【本日の放送部員】
斜め右前 15歳 群馬県 女性
左前 16歳 群馬県 女性
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【オンエアリスト】
22:08 恋する / SHISHAMO
22:23 君のとなりにずっと / Little Glee Monster
22:35 恋 / SHISHAMO
22:42 きみと話せないのは / SHISHAMO
22:47 ほら、笑ってる / SHISHAMO
23:17 Mosquito Bite / [ALEXANDROS]
23:22 Famous Day / [ALEXANDROS]
23:31 すれちがいのデート / SHISHAMO
23:35 水色の日々 / SHISHAMO
23:42 ねぇ、 / SHISHAMO
23:49 ねぇ、 /SHISHAMO
23:52 水色の日々 / SHISHAMO
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これは奇跡でもなんでもない、本当の話。
校長のとーやま
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今日のドラマ、CD化しないかな。いやあ~ドキドキしたー!
教頭のあしざわ
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