
今夜の授業を職員のジャンクションが振り返り!
今夜のSCHOOL OF LOCK! はオープニングにBLUE ENCOUNT 田邊先生がオンラインゲスト講師として登場!!
3月22日に行われた「キズナ感謝祭」のライブで披露してくれた、みんなのキズナエピソードを元に作った楽曲「あなたへ」
その「あなたへ」のレコーディング音源を初オンエアさせていただきました!
この音源は各種配信サイトで配信が始まっています!みんなもぜひ聞いてみてね!
そして、ミュージックビデオも公開されるので、こちらもぜひチェックしてみてね!
そして本日の授業は「9月入学・9月新学期、君は賛成?反対?」
休校が長引く中で議論されはじめた「9月入学制」
10代の生徒のが何を思って賛成なのか? 反対なのか?を聞かせてもらいました!
生徒の話を聞く前に、この「9月入学制」に詳しい、毎日教育総合研究所の澤圭一郎先生に話を伺いました!
メリットやデメリットなどについて分かりやすく教えてくれたので、10代のみんなはぜひ聞いてみてください!
さらに事前に生徒に聞いていた「10代合同意識調査」のアンケート結果も発表!
3万7471人が答えてくれた結果「9月入学制」は…
賛成53% 反対47%でした!
(※詳しい内容は下にあるよ!)
アンケートに協力してくれたみんな、どうもありがとうございました!
そんな「9月入学制」について直接、声を届けてくれた生徒は3人!
「資格試験を受ける最後のチャンスが無くなったので、もう1度受けるために賛成!」という商業高校に通う高校3年生のRN:あやねんこ
「すでに学校が始まっていて、一人暮らしもしているので家賃や生活費のことを考えると反対!」という専門学校1年生のRN:Rummy
「通信制高校に通っているのでコロナウイルスの影響がほとんど無く、就職に影響が出そうなので反対!」という高校3年生のRN:こもすけ
それぞれ自分が今置かれている状況を考えて、意見を届けてくれました!
この「9月入学制」について、いろんな人の意見を聞いて、自分なりに考えるきっかけになってくれればと思います。
みんなからの意見は引き続き[ 9月入学 賛成/反対 掲示板 ]で待っています!
配信期間は終了しました
『9月入学制みんなは賛成?反対?』アンケート結果も発表!

『 あなたへ 』
さかた校長「我が校の青き学問、“青学”の講師でもあるBLUE ENCOUNT先生!!!
ブルエン先生が、3月に行われた『キズナ感謝祭』に向けて、生徒のみんなから送られてきた、キズナエピソードを元に作った……(笑)」
こもり教頭「(笑) ごめんなさい、もう我慢できない。校長の声がびっくりするくらいデカくて」
さかた校長「あ、デカい?」
こもり教頭「いや、今、職員の方を見て、“校長の気合いが入っているからじゃなくて、職員のほうの問題やろ?”みたいな空気出しましたけど。
たぶん、校長の気合いが今日、入りすぎてて」
さかた校長「そういえば、さっき離れてたけど、今、めちゃくちゃ前のめりで喋りすぎて。ちょっと力入りすぎて(笑)」
こもり教頭「だってもうすぐ、マイクにくっつくくらい。今、アクリル板がマイクの前に出されるというくらい、気合いが入ってますから」

さかた校長「ごめんな、生徒のみんな。俺、今、しゃべりながら“あれ? なに? みんなこんなザワザワしてるの?”って思って(笑)。
え~、今日はね、BLUE ENCOUNT先生が、3月に行われた『キズナ感謝祭』に向けて、生徒のみんなから送られてきた、キズナエピソードを元に作った楽曲のタイトル、それが!
今、黒板に書いた『あなたへ』!!!」
こもり教頭「キズナ感謝祭のライブでも披露してくれた楽曲ですね」
さかた校長「その『あなたへ』の、レコーディング音源を初めてオンエアーできるということで、BLUE ENCOUNTの田邊先生と、さっそく!!!」
こもり教頭「(笑) なんだろう、今日ね、校長、うるさいんだよね」
さかた校長「ごめん、ちょっと腹式しすぎてるかな?
気合い入っちゃってるから。生放送授業で、“田邊先生が来る”ってことが」
こもり教頭「たぶん、アガっちゃってるんですよね」
さかた校長「今、マイクともソーシャルディスタンスを取りますので」
こもり教頭「うまいこと言うやん!」
さかた校長「繋がってるかな? もしもし!」
田邊先生「BLUE ENCOUNTのボーカル・ギター、田邊駿一で~す!」
BLUE ENCOUNT 田邊駿一先生ーーーーーー!!!!!!
さかた校長「はじめまして! 校長のさかたです!」
こもり教頭「教頭のこもりです!」
田邊先生「どうも初めまして。あのー、校長の声がデカいっすね(笑)」
こもり教頭「ですよね!?」
さかた校長「テンションアガり過ぎて、前のめりでした、完全に」
田邉先生「びっくりしました。なんかちょっと割れてたかもしんない。むしろ」
こもり教頭「ですよね。こんな生放送で声が割れるなんてことないですよ、基本」
田邊先生「びっくりしました。ちゃんとソーシャルディスタンスお願いしますね(笑)」
さかた校長「俺、もう今日、武道館だと思ってやるから」
田邊先生「“武道館だと思ってやってます”いうのはスゴイな!
もう後半ってことですか? クライマックスに近いんですかね(笑)
いや、嬉しいですよ。初めましてですもんね」
さかた校長「めちゃくちゃ嬉しいですね。
ほんとは直接会って生放送教室をしたかったです、ホントに」
田邊先生「ほんとですよね。事情が事情ですから。
まあでも、電話でも変わらずいこうかなと思ってるんで。
僕としてはいつも“帰ってくる場所”がSCHOOL OF LOCK!であって、勝手知ったる場所なんですけど、やっぱり校長・教頭が新しくなるということで、すごくドキドキしてます」
さかた校長「しかも田邊先生、“ブルエン先生”でもけっこうゲストに来てもらって」
田邊先生「めちゃくちゃ出させてもらってます」
さかた校長「とーやま校長が1人でお届けしている時に、田邊先生、『次期校長オーディション』っていう授業も…」
田邊先生「そう。僕1人でも出させて頂きましたし、何度も校長へのオーディションをやらせてもらったんですけど、音沙汰がまったくなくですね」
さかた校長「(笑) すいません、ちょっと。射止めたのは俺、さかたでした」

田邊先生「嬉しいんですよ、僕。さかた校長のこと調べたら、福岡なんですよね?
僕、熊本ですから。同じ九州」
さかた校長「たぶん、同い年ですよね?」
田邊先生「そう! 87年ですよね? さかっちゃ~ん♪」
さかた校長「たなべちゃ~~ん♪」
田邊先生「やったじゃ~~ん♪ すげー嬉しいんですよ、同級生がね」
さかた校長「しかも俺、福岡でも熊本寄りなんで」
こもり教頭「そんなこと今まで1ヶ月やってきて言ってこなかったじゃん!?」
さかた校長「大牟田です、俺」
田邊先生「あ、大牟田? マジで?
うちのオヤジがね、昔、単身赴任でずっと大牟田行ってました。だからしょっちゅう大牟田、泊まり行ってた!!」
さかた校長「あれ? じゃあ、共通のなんかいるかもしれないですね、マジで」
田邊先生「いるかもね、確かに」
さかた校長「競馬場とか行ってました? 荒尾競馬とか?」
田邊先生「競馬場ね。荒尾はグリーンランド(遊園地)ですよ。
競馬場は、急にあの~、人間性出てますよね?」
こもり教頭「(笑) いいんですよ、そんな同郷の話は。
生徒もそうですけど、僕も何を言ってるのかほとんどわからないですからね、今の会話」
田邊先生「いや、でもね、教頭もですよ。僕はLDH(事務所の名前)で言うと、ネスミス先輩にお世話になってますから」
こもり教頭「そうですね、熊本ですもんね」
田邊先生「何度もライブ来ていただいてますし、プライベートでご飯も行かせてもらってますし」
こもり教頭「すいません、先輩の名前を出されると急に弱くなるという人間性で(笑)」
田邊先生「いや、それやめてください! なんか先輩マウントとったみたいになった感じになっちゃうから(笑)
いやいや嬉しいんですよ、なんか、そんなお2人の教室に入ることができて嬉しいです」
さかた校長「そして、キズナ感謝祭で披露してくれた『あなたへ』のレコーディング音源が完成したということで!
おめでとうございます!」
こもり教頭「おめでとうございます!」
田邊先生「ありがとうございます! わ、嬉しい~~~!!」
さかた校長「改めまして、『あなたへ』はどんな楽曲になってるんですか?」
田邊先生「そうですね、ブルエン史上“もっとも優しい楽曲”になったんじゃないかなと思いますね。
ほんと、ひとつひとつの音にもこだわりを持って作りましたし、確たる歌詞、大事なメッセージに対してどんな音を当てるかっていう作業をすごく繰り返したので、1曲にかける時間でいうと、今まで一番時間をかけたかもしれませんね」
さかた校長「嬉しいっすね~!
じゃあ、生徒のみんな、まずは曲をいっしょに聴いてみよう!」
田邊先生「あ、もういっちゃう! やったあ!」
こもり教頭「さあ、生徒が集まってきました! SCHOOL OF LOCK!今夜も開校です。
田邊先生、いっしょに叫んだあとで『あなたへ』聴かせて下さい」
田邊先生「お、電話で初めて! 了解です。
これたぶん、タイムラグ出ると思うんだけどな、大丈夫かな?」
こもり教頭「(笑) 多いに出ますが、思いのたけを込めて、言っていただければと思います。
起立!」
こもり教頭「礼!」
さかた校長・こもり教頭「叫べ~~~~~~~~~!!!」
田邊先生「さけ、さけべ~~~~」
♪ あなたへ / BLUE ENCOUNT
さかた校長「すげー、“優しい”っす!」
田邊先生「(笑) ありがとうございます。
自分で言うのもなんなんですけど、めっちゃいい曲です、コレ」
さかた校長「めっちゃいい曲です!」

こもり教頭「歌詞とかもいっぱい拾いたいところがありますもんね、
“じぶんのせいなのに口走った悪口”とか、“親になったら”とか“夢が叶ったら”とか、拾い出したら、今日、収まらないんで。
日があけて、明日5月13日午前0時より各種配信サイトにて配信スタートとなります!
1人1人 、聴いた生徒の思いっていうのを、聞いてみたい!」
さかた校長「そして明日(5月13日)の正午には、『あなたへ』のミュージックビデオも公開されます!」
田邊先生「やったああ~~~!!!」
さかた校長「実は、一足先に観させてもらいました」
田邊先生「観ました? 嬉しい!」
さかた校長「僕らがいつもやってるブースから生放送しているように、田邊先生が歌ってくれて。ホント、この歌に生徒が宿ってます」
田邊先生「そうなんです、今回、TOKYO FMのそのスタジオで撮らせてもらって。
ブルエン史上初だと思いますけど、初めて楽器を持ってないMVですね」
校長&教頭「うわ~~!! そうだ! 確かに!」
田邊先生「そうなんですよ」
さかた校長「いつもは4人、めちゃくちゃカッコよく」
田邊先生「いつもはライブを想起させるようなプレイをしているんですけど、今回は、楽器をいっさい携えずに」
こもり教頭「僕は、言葉とか想い出とか、ひとりひとりに寄り添っていくようなイメージがしました」
田邊先生「そうですね、このMVは、まさにこの楽曲をそのまんま具現化してもらった感じで、優しくも、観てもらった人の“あの日の自分”に戻ってもらえるような、すごくいい作品にもなったし、“明日からがんばろう”って、なんか最後には思ってもらえるような作品になってますね」
さかた校長「しかも、生徒から届いた“キズナエピソード”を映像化してますし。
生徒のエピソードと名前が入ってますもんね」
田邊先生「そうでございます。【ブルエンLOCKS!】の時に紹介させてもらったメッセージだとか、読めなかったメッセージとかも、今回ちゃんとMVに反映させてもらってて。文字通り、みんなで作った楽曲であり、ミュージックビデオであるなって感じなので、ぜひ、生徒のみんなもチェックしてもらいたいなって思いますね」
ブルエン先生は、本来であれば5月13日からライブツアーが始まる予定でしたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で延期になってしまったそう。
田邊先生「これはもう延期になってしまったという事実は変わらないので。
チケットを取ってくれていたファンのみなさんには申し訳ないという思いでいっぱいなんですけど、まずは、チケットは持っていていただいて。延期になった公演の振替日が見つかった際には、しっかりと後悔させないようなライブというか、エンターテイメントをお見せする覚悟は出来ているので、まずは、ブルエン先生のことを信じて待っていてほしいなと思います」
こもり教頭「“中止”とか“延期”とか、時期的に今はそういう言葉が多いですけど、僕らからすると、そこというよりは、またみなさんといっしょに同じ空間を作れるように、という思いのほうが強いんで。
ツアーが始まったら、この『あなたへ』もライブで聴けるんですよね?」

田邊先生「そうですね。(ライブツアーが)伸びたからこそ、絶対披露できるっていう約束が今、できます。なので、日々、刻々とセットリストは変わってきてますので、楽しみにしてもらいたいなと思います」
さかた校長「生徒のみんな、楽しみにしておいてくれ。
では、ブルエン、田邊先生、今日はホントにありがとうございました!」
田邊先生「すいません、CMまたいで、すいませんでした、ホント」
こもり教頭「絶対領域をまたいでの(笑)」
田邊先生「いや~。ほんと、あとでいろんな職員室にいって、ちゃんと謝ります(笑)」
こもり教頭「その際には、いつかぜひ生放送教室にも足を運んでもらいたいなと思います」
田邊先生「生だったら間違えませんよ。おまかせ下さい」
こもり教頭「生だったら、もっと盛り上がっちゃって、もっと危ないことになりそうな気がしますけどね」
田邊先生「そうですね、この3人でしゃべんの楽しみだな~。
めちゃくちゃ楽しみにしてますんで」
さかた校長「またぜひ。ありがとうございました!」
田邊先生「ありがとうございます!」
キズナ感謝祭の興奮が蘇ってきた!!!!!
なんて優しい曲なんだ!!!!
ライブの音とはまた違って、なんて壮大な曲なんだ・・・・・!
ブルエン先生、最高の楽曲をありがとうございます!!!!
女性/23歳/岡山県
2020-05-12 22:10
こもり教頭「だから、本来ならば、書き込みとかもはさみながら田邊先生とも話したかったんですけど。どうしてもね…。
3人であんなに盛り上がれるっていうのは、なかなかないですから」
さかた校長「まさか“大牟田”というワードでハシャげるとは思わなかった!
こんな全国放送で」
こもり教頭「“全員を置いていく”という、まさかの事態でしたからね(笑)」
さかた校長「ほんと、ぜひぜひまた楽しみに待っています!」
田邉先生、ありがとうございました!!!
また遊びに来てくださいね!

さかた校長「さあ、今夜の授業だけれども。
今、新型コロナウイルスの影響で休校になっている学校が多い中で、急に入学を9月にするという『9月入学制』が議論にあがったのは、生徒のみんなは知っているだろうか?」
こもり教頭「2ヶ月ほど休校になる地域がある中で、今の学年を1年半やることで帳尻を合わせようというところから、生まれた議論ですよね?」
さかた校長「海外とかは9月に入学としている国も多いけれど、日本の入学といえば4月が定番じゃないですか。
唐突過ぎてね、やっぱりびっくりしている生徒もいると思うんだけど、唐突すぎるがゆえに、生徒がどう思っているのかを知りたくて、今回、SCHOOL OF LOCK!とLINEMUSICで、『10代合同意識調査』というものをLINEのアンケートで行いました」
こもり教頭「生徒のみんなが、9月入学制に、現時点で賛成なのか? 反対なのか?
それぞれ色々な意見があると思います。
SCHOOL OF LOCK!ではさらに、【特設掲示板】を設置して、生徒からの意見を募集しました」
さかた校長「ということで、今夜の授業は!」
『9月入学・9月新学期、君は賛成?反対?』
さかた校長「今夜は『9月入学制』に対して、生徒のリアルな意見を聞いていきたいと思う!
ただ、賛成・反対をするにしても、『9月入学制』の事を、僕らは全然知らないじゃない?
だからね、今日はまず、詳しい大人の方に、この『9月入学制』について話を聞いていきたいと思ってる!」
こもり教頭「“自分がどういう意見になるのか、自分がまず知る”っていうことが、大事かなと思うんですよね」
さかた校長「自分にかかわる当事者の君たちこそ、よくこの話を聞いて、また一度、考えてほしいと思う。
ということで、毎日教育総合研究所の澤圭一郎代表にお話を聞いていきたいと思います!
…もしもし?」
澤先生「はーい、こんばんは! よろしくお願いします」
さかた校長「さっそくなんですけど、澤先生、普段はどんなお仕事をされているんですか?」
澤先生「今、紹介をしていただきましたが、“毎日教育総合研究所”が何をやってるところかと言いますと、皆さん、『ニュース検定』って聞いたことありますかね?」
校長&教頭「<モゴモゴ…>」
澤先生「英検とか、漢検は聞いたことありますかね?」
さかた校長「あります!」
こもり教頭「それはあります!」
澤先生「そういった検定試験の、ニュースの検定試験っていうのがありまして、それを運営する会社に、今、います」
さかた校長「『ニュース検定』っていうのは、幅広く受けられているんですか?」
澤先生「そうですね、小学生から高齢者の方まで」
さかた校長「僕らは知識がないものですから、率直に。
この“9月入学”の話はどこから出てきた話なんですか?」
澤先生「今、コロナ拡大の影響で休校になっているところが多いですよね。
3月からお休みで4月も5月もお休みになって。新学期が始まって2ヶ月が経って、まだお休みが続いているっていうところから、生徒のみなさんはなかなか授業ができないですよね。
そうすると学習が遅れちゃうな~ってことで、“だったら、9月からもう仕切り直ししたほうがいいんじゃないか”っていう話が、東京都の知事さんとか、大阪府の知事さんから出てきたんですね。これがきっかけですね」
こもり教頭「それって、話は出ている状態で、現実に向けて動いている、それとも、まだ大人たちで話合っている段階?」
澤先生「大人たちで話し合っている段階なんですけど、文部科学省という役所がね、“こういう話が出てきたんで、じゃあ、メリット、デメリットをちゃんとあげてみましょう”となって、“6月には、そのメリットデメリットをまとめてみましょう”、ということになっています」
こもり教頭「なるほど、文部科学省のほうで、一度検討しようという段階には、もうなっていると」
さかた校長「これ、正式に、来月6月に公式発表があるとは思いますが、現時点で、澤先生が思う“9月入学のメリット・デメリット”って、教えてもらってもいいですか?」
澤先生「まずメリットは、9月に新学期が始まり入学すると、留学しやすくなる。あるいは海外から日本に留学しに来る人が来やすくなる、入学しやすくなる。
…というメリットが一番言われていますね。アメリカやヨーロッパは、秋に新学期が始まるところが多いんですよ。それに日本も合わせられると、外国に勉強に行く、日本に勉強しに来る。スムースになりますよね。
これが一番のメリットだって言われていますね」
さかた校長「あとは、やっぱり今、学校に行けてない子に対して、仕切り直して、勉強を始めさせようってことですもんね」
澤先生「そうですね。実は、秋入学っていうのは、もう40年近く前から、日本の中でもいろいろと議論がされているんですよ。
今回初めて出てきた話ではないんです。
その都度、メリットを今、言いましたけど、やっぱり難しいねって話が大きくなって、なかなか実現が難しかったというのが今までの流れなんです」
こもり教頭「デメリットっていうと、どんなことなんですか?」
澤先生「お金の問題だと私は思います。お金がとてもかかるんですよ。
4月に入学して翌年の3月に卒業する、学年が変わるって状態から、次の9月に新しい学期を始めようとすると、半年間、空白が出来ますよね。
“じゃあ、その半年の間、どうやって過ごせばいいの?” “その間のお金はどうすればいいの?”って、お金の問題が1番深刻だと思います」
こもり教頭「やっぱりどこかしら、穴埋めをしないといけない期間が出てきちゃうっていうのが、デメリットになってくるのかな」
澤先生「そうですね。今から9年前、東京大学が、“よし、もう東大は秋入学で行くぞ!”って総長が計画を発表したことがありました。その時も議論になったのですが、3月に高校を卒業して半年間あって、9月から大学に入るという、その半年をどういうふうに過ごせばいいのか、その間の生活費をどうするんだっていう、お金の問題がなかなか解決しにくいってことで、頓挫しちゃったんですね」
さかた校長「東大でもってことなんですよね。学費も生活費もですからね、穴埋めの補償代って全国で考えると」
澤先生「たいへんな金額になるでしょう?」
こもり教頭「今の話の逆の話ですけど、4月入学のままだと、今休校中で、“土日返上”とか、“夏休みもなくして授業を取り戻そう”みたいな感じにはなってくるってことですか?」
澤先生「そうですね。コロナの影響で、9月入学とか9月新学期って話をする前に、“土曜日の授業をしましょう”とか、“夏休みを短くしましょう”とか、遅れを取り戻して、4月入学、3月卒業っていう流れを維持したほうがいいんじゃないかな~って意見も、大きいと思いますね」
こもり教頭「どこの角度から見るかっていうところですよね。
これって、もし9月入学になった場合、今年からってことはさすがにないんですか? やっぱり来年から?」
澤先生「そうですね、今、もう5月も半ばでしょう。この9月っていったら、もう何ヶ月もないですもんね。その間に、たくさんデメリットが出てくるでしょうから、それを解決できるかっていうと、これは難しいと思いますね」
さかた校長「なるとしても、来年の9月から?」
澤先生「さっき言った文部科学省も、来年の9月から始めるとしたらどうなるかっていうことを、考えている最中ですね」
こもり教頭「来年の9月からになった時に、今の現高校1年生が来年の9月の時点で、同じ学年だけども、学年の差が出てくるってことが起きてくるってことですよね?」
澤先生「起きますよね、だからそこをどう調整しなきゃいけないのか、それも重大な問題ですよね」
さかた校長「1コズレたら、全部ズレますもんね、小・中・高・大学。
それもな~。もうそこを話し合っている状態ってことですもんね?」
こもり教頭「まあ、僕たちの中でわからないことは多いですが…。
事前に生徒たちに聞いた『10代合同意識調査』のアンケート結果をここでご紹介したいのですが、今回、3万7471名の生徒が回答してくれました!」
さかた校長「ん~~、スゴイ!!!」
こもり教頭「9月入学制は……
賛成53% 反対47%
という結果になりました。
これを聞いて、澤先生はどう思いますか?」
澤先生「拮抗してますよね。分れてますよね。分れているけれども、今実際に、4月入学、4月新学期でやっている生徒さんたちが、それでも“9月からがいい”っていうのが、半分以上いるっていうのが、驚きですよね」
さかた校長「そうなんです。そうなんだよな。意外に僕は、反対が多いと思っていたんですよ、圧倒的に」
こもり教頭「僕もです」
さかた校長「やっぱり、4月に桜が咲いた時に入学とか卒業とか、慣れ親しんだものをって思うけど、10代の当事者の子たちで賛成がこんなにいるってことは、10代が、前向きに捉えているっていうか」
こもり教頭「意外と10代の当事者の子たちとか、学生の皆さんのほうが、もしかしたら、“今学校がない”って現実をすごく受け止めているんじゃないかなって思うんですよね」

澤先生「休校がこれだけ続いて、学校に行けない、友達にも会えないって状況が、本当にツラいんだと思うんですよね。それが53%って数字に出てきたんだと思います」
こもり教頭「こういうのってもし実際9月にズレこんだ場合、インターハイの中止とか、体育祭、文化祭、大会とかの制度もガラっとかわるってことですよね。時期だったりとか」
澤先生「そうですね。例えば、これからやるかやらないか決まるんだと思いますが、夏の高校野球。毎年8月7日とかからやっていますけど、じゃあ9月入学、9月新学期になったら、“夏の甲子園どうするの?”ってなりますよね」
さかた校長「全般的に、冬は外でやるスポーツはね~」
澤先生「オフシーズンですもんね」
こもり教頭「そういうのも、今を生きてて、そこを目指している生徒たちにとっては現実味のある話なのかもしれませんね、9月入学っていうのは」
さかた校長「澤先生、ありがとうございます! 来月6月にそういうことがあることも、9年前に東大にそういうことがあったのも、僕らが知らないことも知ることができて、勉強になりました」
澤先生、わかりやすい解説をありがとうございました!
♪ 未来 / とけた電球
入学式卒業式に桜咲かない問題はあるけれども、、
?海外の基準に合わせられる
?受験期にインフルエンザの心配が無い
というメリットがあって良いのかな、と思います
甲子園等の大会、ひと学年の範囲(何月生まれまで入れるか)は、ずらすなりすれば大丈夫なのかな
女性/13歳/東京都
2020-05-12 21:14
こもり教頭「賛成だとそうですね、現実的なところも出てきましたね」
さかた校長「インフルエンザとかたいへんだもんね、そういう心配はないなって」
これを決める大人にとっては他人事だろうけど、
受験生は今いつゴールがあるのかわからない受験に向かって必死に頑張ってます。
私の正直な気持ちは受験がいつになるのかがいちばん知りたいです。
ある日急に受験が1年後になりました。って言われて簡単に片付けられる問題では無いです。グローバル化が進むっていうのがメリットのひとつに挙げられているけど、9月になったところで留学に行きたい人は行くだろうし行かない人は行かない、単純にそうなると思います。
女性/17歳/神奈川県
2020-05-11 23:31
さかた校長「本当に当事者の。今、受験生の子からしたら、モチベーションが難しいっすからね」
こもり教頭「“ある”って言われてたことが“ない”ってなると。“ない”って言われてたことが、“ある”って言われてると」
さかた校長「“ズレました”、いやいや、そんなうまく対応できないよってね」
こもり教頭「グローバル化っていいますけど、そこでうまくやってきたっていう現実もありますから。留学についても、それで成功している人の体験談とか、大人になって“私は留学してました”っていう成功例もあるから、一概にそこだけを見るっていうのも…という反対意見もあるってわかりますよね」
さかた校長「では直接、生徒の意見を聞いていきたいと思う」
あやねんこ 神奈川県 17歳 女性
さかた校長「高3か? 大変な時期だもんな~」
あやねんこ「そうですね~」
さかた校長「あやねんこの“そうですね~”でわかったよ、もう(笑)」
5月いっぱいまでは確実に休校というあやねんこは、進学組。
まさに受験勉強し始めなくちゃという時期なので、中学の時に苦手だった理科の勉強をしたりして過ごしているそう。
さかた校長「さっそくだけど『9月入学制』、賛成? 反対?」
あやねんこ「賛成です」
さかた校長「賛成! 理由は?」
あやねんこ「私は、商業科に通っていて、専門学校に進学しようと思っているんですけど、進学するに当たって出す書類に、資格とかいっぱい書くんですけど、夏休みぐらいまでに取った資格しか書けないんです。
資格取ってれば、学費の免除があったり、自己アピールとかに使えるんです。
でも、予定では、日商簿記2級を6月にラストチャンスで受けようと思っていたんですが、神奈川は中止になっちゃったんです」
さかた校長「なるほど、そうかー…」
こもり教頭「そういうことも起きてくるんだね」
あやねんこ「なので、(入学が)9月に伸びてくれれば、(資格の)試験を受けて、専門学校の活動にも活かせるから、賛成です」
さかた校長「それは、その意見は初めて聞いたから。オンライン試験とかもないんだ?」
あやねんこ「計算とかなので、オンラインはないと思います」
こもり教頭「オンラインはないよな~。何をもってしての、本人の技術かってとこだもの」
さかた校長「そうか。それはデカイ。学費免除だったりさ、特権がぜんぜん違うもんな。すげーリアルだな~」
こもり教頭「これって、けっこう多いと思うんですよ。同じこと思っている人が。
資格取りたかったものが取れないっていう、生徒が」
さかた校長「そこを武器に、自己アピールのひとつとして、受験に向けて戦略を練ってた子もいるだろうから。
あやねんこは、桜の中の入学より、準備をしての9月がいいってことだもんな」
あやねんこ「そうですね。桜じゃなくても、ひまわりでいいじゃんみたいな(笑)」
こもり教頭「(笑) 確かに!! 9月はまだひまわり咲いてるよ! 黄色いひまわりが」
さかた校長「あれ? ぜんぜんいいな。ピンクの桜じゃなくて、黄色のひまわりで。なんか元気な」
こもり教頭「あやねんこに言われて気づいたけど、確かにひまわり咲いてるわ。
俺、9月って植物、なんも咲いてないと思っていた」
さかた校長「すごいひまわり畑のなかで、みんなで麦わら帽子投げるとかも、いいもんな、卒業式で」
こもり教頭「…それはちょっと、ごめんなさい。僕はピンときてないっす(笑)」

さかた校長「ごめんごめん。ちょっと想像力が豊か過ぎた」
こもり教頭「でも確かにね、自分たちの中で想い出って作られていくものだから。意外とあやねんこの考え方は、僕はすごく前向きでいいなと思いました」
さかた校長「すげーポジティブでいいと思う。
いや~、ありがとう、あやねんこ。いろんな角度から話聞けて、嬉しいよ」
あやねんこ「よかったです」
こもり教頭「がんばって!」
さかた校長「がんばれよ~」
あやねんこ「ありがとうございます!」
♪ さくら(独唱) / 森山直太朗
さかた校長「いいね、『さくら』。やっぱりいいね、日本の定番の卒業ソング」
こもり教頭「あんなに“ひまわりがいい”って締めたけど、ちょっと待ってくれよ、やっぱ桜じゃねぇか!」
さかた校長「ケツメイシ先生のとか、あの想い出に残る桜が変わっちゃうっていうのも。ん~~、でも、ひまわりも良い歌、名曲、生まれそうだな~」
さかた校長「(笑) 使えなくなることはないよ」
こもり教頭「卒業以外でもこの曲は流れるから。卒業式がズレたら、この曲が使用不可になるわけじゃないから」
さかた校長「使える、使える!」
こもり教頭「でも、そういうことよ。そういう想い出の中ではリンクしなくなるっていう」
さかた校長「でも、桜は咲き続けるから。日本ではね」
こもり教頭「honokaの言うテーマの元ではズレてくるけれども、別のところでは、こういう曲がまた輝き出すっていう。
歌も小説もドラマも」
さかた校長「映画もね、全部の文化のイメージが概念が変わっちゃうってこともあるかもしれないけども。
逆にね、それが一歩、新しい文化が生まれることもあるからね」
こもり教頭「(笑)」
さかた校長「うわ~~! 小せぇ~~! 透明の小せぇヤツ。失くしそう」
こもり教頭「小せぇ! そうか、さすが、カッターシャツになるのか~。
あ~おもしれ~~(笑)」

さかた校長「それがあったね!」
こもり教頭「すでにあったわ、未来の定番卒業ソング。
“そばにいたいよ。君のためにできることが~♪”」
さかた校長「うわ~卒業したくねー!」
こもり教頭「“ずっといっしょにいたい!”でしょ? もう完璧!」
さかた校長「あ~ごめん、これもう泣くわ」
こもり教頭「すげーなー、もうあるな~」
こもり教頭「ゴメン! マジでゴメン! それは」
さかた校長「そうだったわ、ごめんな~」
こもり教頭「でもそういうのは、地域関係なく、歴史の中でのね」
私は反対というより不安です
9月入学になったら、アメリカみたいに2ヵ月夏休みみたいになるのかな...
あと、9/1生まれの私は学年変わったりしないか不安...
女性/15歳/広島県
2020-05-07 22:17
さかた校長「なるほどね。4月1日生まれの子は学年違うもんね。
1コ上の学年になっちゃう。いきなりヤダよね」
こもり教頭「“あれ? 急に私、先輩やん”って。あとやっぱ、卒業が夏休み」
さかた校長「だから卒業旅行が、今までだと寒い時だったけど、夏ってなったら…」
こもり教頭「開放感、ヤバイんじゃないの?
今だと、3月卒業したらすぐ4月で、区切りじゃないですか。
でも、ここで卒業して『2ヶ月フリーです!』『2ヶ月、やりたい放題やっちゃうよ~!』みたいな」
さかた校長「とりあえず“俺、1ヶ月は遊ぶよ”ってなる、普通に」
こもり教頭「“友達集めて、南国いっちゃうよ!”みたいな」
9月新学期になったら色々となんか気持ち悪く感じます!
どうでもいい事なんですが、早生まれとかはどうなるんでしょうか??笑
1月から8月までが早生まれなんでしょうか?
女性/17歳/東京都
2020-05-07 22:19
さかた校長「いやいやいや、そんなことないだろ。半分、早生まれになっちゃう」
こもり教頭「その考えからいうと、どこになるの? 1月から3月でしょ?」
さかた校長「1月から8月まで早生まれは、ちょっと気持ち悪いな」
こもり教頭「むしろ短いほうを総称したほうが。
だから、そういう概念も消えかもしれませんね」
さかた校長「いろいろひっくり返るね。価値観や全部ね」
こもり教頭「言い方も変わってくるんじゃないですか?
今だと1月から3月っていう狭いところが“早生まれ”って言ってるけど、『2月生まれなんです』『えっ、同い年ですか?』『いえ、学年は1個上かな~』って、ワンクッション入るじゃないですか」
さかた校長「もう年齢の概念が変わってくるかもね」
こもり教頭「必ずしも、変わることが悪いわけではないんだけども。
でも必然的に変わってくることもあるから」

それでは次の生徒に話を聞いてみよう!
Rummy 山形県 19歳 男性
さかた校長「さっそくだけど、9月入学制、賛成? 反対?」
Rummy「反対です」
さかた校長「反対派! 理由は?」
Rummy「ひとつめは、4月末の段階で、学校がもう始まっていて、授業が再開されているので、これからそれが打ち切りになって9月に入学となると、その間、空白期間が何もないので、困るなって思ってます」
さかた校長「学校っていうのは? 何系?」
Rummy「専門学校で、調理やってます」
さかた校長「調理か。実技も多いのか?」
Rummy「はい。半分ですね」
こもり教頭「そうなると、金銭的な部分が大きいよね」
Rummy「大きいですね」
こもり教頭「(毎日教育総合研究所の)澤先生も、『空白部分の金銭面が問題視されてくると思います』ってお話されてたじゃないですか。今、Rummyが言っていたことが、まさにそこ」
さかた校長「Rummyは専門学校、家から通っているの?」
Rummy「アパートで一人暮らしです」
さかた校長「この…大変だよな~。この時期でな~」
こもり教頭「1年生だとまだ自分の基盤も作れてないんじゃない?
生活基盤とか、学校のルーティーンとか」
さかた校長「バイトとかは?」
Rummy「今、バイトはできてないです」
さかた校長「元々やっててとかならまだしも、1年生でこれから見つけてとかだと無理だもんな」
Rummy「実際、バイトの募集には出してたんですけども、コロナで募集が取りやめになってるところが多くて」
こもり教頭「実害だよね、もはやね」
さかた校長「生活費とかはどうしてるの?」
Rummy「学費は親が払ってくれていて、生活費はお年玉とかの貯金から崩して。
減る一方です」
さかた校長「本当は楽しいことに使いたいだろうにな~」
Rummy「遊びにも行ってないんで」
こもり教頭「さっき電話で話したあやねんこは、9月入学になることで、資格とかとれて、賛成ってことだったけど、学校が始まっていて、新しい一歩を踏み出しているRummyにとってはメリットが少ないってことだね?」
Rummy「ないですね。早めに学校に行って、実践したほうが、身になるってことですね」
さかた校長「実践だよな~身につくのは。
しかも9月始まりになったら、生活費も不安だよな。補償もわかんないし」
Rummy「わかんないですね」
さかた校長「大変な時期に、一人暮らし始めているけど。
でもな、希望を持とう。一緒に、強くいこう!
なんかあったらいつでも来てくれよ。ありがとうな!」
Rummy「ありがとうございました」
♪ これさえあればいい / ハルカミライ
さかた校長「ハルカミアイ先生の『これさえあればいい』。
Rummyはもう見つけていますからね。
今、もうホント大変だと思うけど、希望を持ってな~。
弱音はココでいくらでも吐いていいから。頑張ってほしいなあ」
こもり教頭「そうですね。自分のやりたいことが、これでブレないように。
ポジティブな気持ちを持てる、Rummyの心がココで作られればいいなあって」
さかた校長「邪魔だけはしてほしくないな~。なんであれ」

もう1人、生徒に話を聞いてみよう!
こもすけ 愛知県 17歳 女性
先日行われた授業、『妄想デート』で、“海にサイクリングに行って砂浜に想いを書いて、告白してキス”というデートを見せてくれた、RN こもすけ。
こもり教頭「こもすけ、こないだ妄想デート出てて、今日、この授業。振り幅がスゴイな(笑)」
さかた校長「いや、こもすけはスゴイよ。ありがとな~。ホントありがとう。
じゃあさっそくだけど、9月入学制、賛成? 反対?」
こもすけ「私は反対派です。
私は通信制に通っていて、ほとんど影響がなくて、いつも通りに進んでいるので、もしこれで自分たちがやることが終わって、まだ全日制の人たちがやることあるのに、私たちは何をやればいいのかなあって。
全日制と通信制と一緒なのかなあって」
こもり教頭「僕も通信高校なんですよ。
今、こもすけの話でグッときたのは、“全日制と通信制といっしょくたにされなきゃいけない”とこなのかなあって。
全日制の人が学校休校になって、学力が落ちてきてますよ、じゃあ、帳尻合わせましょうかってなっているけど、我々通信生も、同じ学生で、高校生で、同じ時間を共に生きているのに、そこに対しての声は弱くなってしまうんだなってところは、一歩引くとわかるんですよ。自分は大人なんで。
全国にいる学生の割合とかを見た時に、全日制はやっぱり多いですし、全体的な影響力は確かにあるんですけど。
自分は通信側だから、その気持ち、超わかるというか。“いっしょ…かなあ??”って。な、こもすけ」

こもすけ「はい」
こもり教頭「そもそも学校行かずに勉強やってるしな。年中な」
さかた校長「なるほどな。今、みんなが大変だって言ってるリモートだ、オンラインだって、通信制は、すでにやってたんだもんな」
こもり教頭「答えのわからない教科書の穴埋めとかやるもんな。
“オンラインのってそれ教科書の答え写しているだけとちゃうんすか!?”なんてのもたまにあるんですよ」
さかた校長「これリアルな声だね。俺は全日制だったからわからなかったけれども、通信制ももちろんだけど、夜間に行ってる方たちもいるし。
いろんなバージョンの学校に通っている子がいる中で、全日制にだけフォーカスされているということが、やっぱ違うもんな。
こもすけ、通信制の学校の友達とかとは話しているの?」
こもすけ「LINEとかで話しているけど、会えてないから全然喋れてないです」
こもり教頭「あと、全日制だと9月入学制になると、学祭や体育祭がズレますっていうのがあって、9月制になるとこうなりますっていうイコールがあるけど、こもすけや僕みたいな通信制だと、通信制の季節がズレたところで何が変わるのかっていうのが、何も想像できないです。季節が変わるくらいだよね」
こもすけ「はい。そんな感じです」
こもり教頭「『制度が変わります』って言われても、どこまでどう変化して、ましてやそういうのに縛られないがゆえに、自分のやりたいことを重心を置きながらも、学校にも行ける、両立できるっていうのも通信制の魅力なはずなんですが。
ちょっと学校側に振られてしまうって不安が。
こもすけはどう?」
こもすけ「すごいあります」
こもり教頭「だよね。ごめんね、本当はこもすけが話すべきことなのに、俺がすごく当事者みたいに話しちゃったけど」
さかた校長「こもすけは、通信行ってて、進路はどうするの?」
こもすけ「就職したいなって思っていて。その就職も9月入社になったら、通信制の人は、どうなっちゃうんだろうと思って」
こもり教頭「通信制って特異なんですよね。進路の面談とかはあるんですけど。
全日制の人ももちろん進路とかあると思うんですけど、通信制はより広いんですよね。
『今、自分のやりたいことはなんですか?』『じゃああなたは何がしたいんですか?』『はい、どうぞ、選んで下さい』って感じなんですよ。
9月制になると、じゃあ、どこの企業はできるけど、この大学だったら行けないのかな~って、絞られてきちゃうんですよね」
さかた校長「こもすけ、何系の職種に進みたいの?」
こもすけ「カフェの店員さんとか、オシャレなところで働きたいなって」
こもり教頭「いいよ、いいよ!」
さかた校長「オシャレが一番いいんだから! カフェなんて」
こもり教頭「そこめざしているんだから」
さかた校長「今、自粛で行けないけどさ、テイクアウトとかやってるけど、あの空間と接客込みでおいしいコーヒー。
だから家で飲むと“あれ、こんな味?”ってなる」
こもり教頭「わかります、わかります」
さかた校長「飲食の方たちも今、すごく大変だからな。
いろいろ考えさせられる場面も多いと思うけど、すごいオシャレな店で働いて、なんならオープンさせてほしいわ、いつか」
こもり教頭「俺も通信制だったから絞った話になっちゃうけど、もし9月入学制になったとしても、選択肢の広いのが、通信制の良さだとも思うのよ。いい意味で制度に縛られづらいっていうところが、俺が通信制にした理由だったから。
だから、将来9月入学制になったときに、こもすけは、反対だったからこそ、“9月まですっぽり空いた穴はこうしようと思います”っていう振り幅は、すごく効くと思うから。
今、“反対だよ、不安だよ”って、吐き出した自分の思いっていうのを、ずっと忘れないで過ごしてほしいなって思う」
さかた校長「こもすけ、その強い信念があればね、大丈夫だと思うから。
間、間でさ、妄想デートしてもらってさ。
頑張ろう! ありがとうな、こもすけ」
こもすけ「ありがとうございます!」
♪ その線は水平線 / くるり
今日の黒板

『10代の声を聞け』
それは嬉しいんだよね!こんなに沢山の生徒たちが自分のことになって考えてくれて、声をあげてくれて!
今日、いろんな大人の方からも話を聞いて、結局制度を決めるのは大人かもしれないけど、やっぱり話を聞いて思ったのは当事者の10代の子たちの意見がリアルなんだよな!
うわー!すげーな!そんな事考えて、そういう角度で思ってたんだ!っていうのが。
だから本当に、どうか!どうか!僕らを含め大人の皆さん!
ぜひこの当事者の、10代の子たちのリアルな声、叫びを聞いてください!
すげーみんな考えて行動しています!!だからお願いします!!!」
♪ かけあがって / BBHF
こもり教頭「今回、アンケートに答えてくれた、3万7471名の生徒、本当にありがとうございました!」
さかた校長「ありがとう!」
賛成だったけど今日のSOL聞いてたら揺らいできた……
みんな深く考えててすごいなぁ
でもやっぱりみんなとの青春取り戻せるなら9月入学がいいかなぁ…
単純な考えかもしれないけどやっぱり青春を取り戻したいっていうのが1番!!!!!!!!!!!!!!!
女性/16歳/北海道
2020-05-12 23:42
こもり教頭「良いと思うんですよね、揺らいで。
いろんな情報を入れて、自分の答えを見つけてほしいと思うんで。
ばりかたぷりんが悩んでいるならそれでいい」
さかた校長「決めつけなくていいと思う」
こもり教頭「今日の授業が、みんなの何かヒントになればいいなと思います」
さかた校長「ぜひ、もう一度みんな、自分に語りかけて、新しく出た答えを
見つけてあげて下さい!」
こもり教頭「ひまわり以外、何かあるかな~?」
さかた校長「花火!」
こもり教頭「入学花火とか? ババン! にゅーがーく! みたいな(笑)」
さかた校長「SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時にふたたび開校!」
こもり教頭「起立! 礼!」
さかた校長・こもり教頭「また明日~~~~~~!!!!」
さかた校長の放送後記
大人たちよ、聞いてくれ!
こもり教頭の放送後記
1人1人の想いを声に!!
配信期間は終了しました

生徒の声
(ほんの一部を抜粋)
※詳しい意見はぜひ、コチラの9月入学 賛成/反対 掲示板から見てください。


「今のままの状態で受験に突入したくない」(15歳)
「海外への就職/留学がしやすくなるのはいいと思う」(16歳)
「風邪やインフルエンザが流行る冬に受験をしなくていい」(19歳)
「ひょっとしたら、できなかった行事や部活の最後の試合が復活するかも しれない」(14歳)


「今までの行事の時期が全てずれると、慣れるのに大変」(16歳)
「受験/就職のやり方が変わることが不安」(17歳)
「桜が咲く季節の卒業/入学にこだわりたい」(15歳)
「制度を大きく変えたら、またいろんなことが混乱しそう」(15歳)
賛成/反対のどちらかを選んでくれた中でも、「反対よりの賛成」 「賛成と言いたいけど反対」など、まだ気持ちが揺れ動いている生徒も。
「まだどちらかを選ぶことはできない」という意見もありました。
また、賛成/反対に関わらず、こんな声も届いていました。
「大人だけで決めてほしくない。」
「どちらにせよ、早く決めてほしい。私達の人生はお試し期間ではない。」
「無駄な期待を持たせてほしくない。もう十分振り回されています。」
SCHOOL OF LOCK!はこのアンケートを受けて、この問題について考える授業も行いました。よかったらぜひ、君がこの問題について考えるヒントにしてみてください。
配信期間は終了しました
引き続き、みんなの意見を聞かせてください。
アンケートの結果を見て、他の生徒の意見を聞いて、君はどんなことを考えましたか?よかったら、9月入学 賛成/反対 掲示板で教えてください。
Music 2020.05.12 PLAYLIST
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10代にアンケート「9月入学制 賛成?反対?」率直な意見も
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、休校が長引く中で議論されはじめた「9月入学制」。当事者である10代は、どのような思いを抱いているのでしょうか。TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」では、『9月入学・9月新学期 君は賛成? 反対?』というアンケートを5月7日(木)から11日(月)にかけてLINE MUSICとともに行い、37,471人のリスナーが回答しました。12日(火)の放送では、パーソナリティのさかた校長、こもり教頭がその結果を発表。まずは、毎日教育総合研究所の澤圭一郎さんに電話インタビューを行いました。