にしな先生が来校! 人と違うことを君はどう思っている?

SOL!

今夜の授業を職員のいとかんが振り返り!

今夜のSCHOOL OF LOCK!には、にしな先生が来校!
お送りしていった授業は『周りと違う自分の悩み』
他の人と比べて何かが違っている自分、その違和感に悩んでいる生徒の話を聞いていきました。

話を聞いていったのは…学校でスカートではなくズボンを履いているコトへの周りの反応で悩んでいる という【宮城県 13歳 ラジオネーム:#レイさん】
先週くらいから利便性やズボンの方が好きという理由から履き始めたのだが、通学中などに変な目で見られることに悩んでいるという。
よく多様性を認める世の中と言っているが本当にそうなっているの?もしかしたら無意識に避けてないか?と校長・教頭・そしてにしな先生と共に話していきました。

続いて電話を繋いだのは…同性の女の子に片想い中なのだが、告白したら関係性が壊れてしまいそうで告白できない という【神奈川県 15歳 ラジオネーム 雨粒れもん】
中2の時からクラスで人気の女の子が大好きなのだが、友人にも親にもこのことはカミングアウトできておらず
これがきっかけでその女の子や家族との関係性が壊れるかもしれないと不安に思っているという。
自分の中の大事なことを打ち明けることの難しさ、そしてカミングアウトの大切さ を話していきました。

そんな今夜の授業はradikoのタイムフリーで聴きなおすことができます。ぜひ再出席してみて聞いてみてください

この後記の放送を聴く

聴取期限 2021年11月15日(月)PM 10:00 まで

にしな先生が来校! 人と違うことを君はどう思っている?


SCHOOL OF LOCK!


『 違和感 』

こもり校長「今夜は、何か自分に『違和感』を覚えている生徒の声を聴いていきます! ということで、SCHOOL OF LOCK!今夜も開校です!」


♪ あの音 feat.もさを。 / A夏目


ぺえ教頭「違和感って、あった方が人生豊かになると思う? ない方がいいと思う?」

こもり校長「うーん…あった方がいいと思う」

ぺえ教頭「だから『違和感』って言葉は悪い言葉ではないと思ってる?」

こもり校長「思ってる。教頭は?」

ぺえ教頭「私も悪いことではないという解釈で、この2時間を進めて行こうとしてたから、そこを確かめ合おうかなと思って」

こもり校長「じゃあ、一緒だ。内容は違うにしても、“ポジティブなもの”っていう考え方だね」

ぺえ教頭「私たちの間にも違和感ってすごいよね…」

こもり校長「今日、何かあった?(笑) ちょっと語気がやさぐれてるんだけど!」

ぺえ教頭「(笑) …あったねぇ!(笑) だからごめんね、いつもとちょっと違うかもしれないけど(笑) でも、何かを考えた分、たくさん言葉が出てくる日だと思うから」

SCHOOL OF LOCK!



こもり校長「そして今夜のSCHOOL OF LOCK!、ゲスト講師は、この方…にしな先生ーーーー!!!!

にしな先生「よろしくお願いします! にしなです!」

こもり校長「こんばんは!」

ぺえ教頭「お願いしまーす」

こもり校長「SCHOOL OF LOCK!3度目の登場のにしな先生。10月から新体制になりまして、改めて、新校長と教頭になります」

<⇒前回はコチラ! 『にしな先生が来校! これから初めて発表会!』

こもり校長「今日は緊張してる?」

にしな先生「(ぺえ教頭が)“はじめまして”で…。ぺえさんのYouTubeいつも観てるので、より緊張感が増します」

ぺえ教頭「ありがとうございます。でもね、ここ数分で、もう何となくにしなちゃんのことを掴んできました」

こもり校長「もう掴んでる?」

ぺえ教頭「この力抜けてて肩ひじ張ってない感じが、今の平和ってこういうことなんだなって思う」

にしな先生「(笑)」

こもり校長「あー…。ごめんね、にしな先生(笑) うちの教頭、今日なんかあったみたいなの」

にしな先生・ぺえ教頭「(笑)」

こもり校長「僕はにしな先生に会いたかったんですよ!」

ぺえ教頭「ずーっとファンで、Twitterで『嬉しい』って言ってたね」

こもり校長「そうそう! TwitterでDM送っちゃってね」

にしな先生「連絡頂けてめちゃめちゃ嬉しかったです」

SCHOOL OF LOCK!


こもり校長「オフィシャルのDMで送りつけるの、僕も初めてですよ!」

ぺえ教頭「あら! 送りつけられたのね(笑)」

にしな先生「送りつけられました(笑) そういう連絡を初めていただいたので、本当に嬉しかったです」

ぺえ教頭「私も聴かせてもらってさ。シンガーソングライターの子たちって、若い世代に今たくさんいるじゃない。でも圧倒的に透き通った歌声がすごくあった」

にしな先生「ありがとうございます…!」

ぺえ教頭「体に勝手に入ってくると言うより、しみ込んでいく感じ。気づいたら私の体の中に溶けてる、みたいな、そんな感じ」

こもり校長「わかるわぁ!」

ぺえ教頭「だから錠剤の薬じゃなくて、粉薬って感じ。(粉薬は)じんわりと溶けていくのがわかるじゃない(笑)」

こもり校長・にしな先生「(笑)」

ぺえ教頭「気づいたらにしなの声が心にある、って言うか、その感覚を歌声から感じる。この声って努力のたまものなのか、それとも、人生の歩みがこの声を呼んだのか、私はすごく今日知りたくて。見た目だけの勝手なイメージでは、そこまで苦労してなさそうな感じはするの。だけど、内に秘めたものすごい感情だったり、たくさんの経験を持ってるだろうと、私は彼女に対してすごく思ってる。それを少しずつ、この2時間をかけて噛み砕いて行けたら、私は満足!(笑)」

こもり校長「噛み砕かれていくそうですが、どうですか?」

にしな先生「私、ちゃんと中身ありますかね?」

ぺえ教頭「あるはず」

にしな先生「ちょっと…お願いします」

こもり校長・ぺえ教頭「(笑)」

こもり校長「この間来ていただいた時、にしな先生とお互いにチェキを撮り合ってたじゃないですか。この間のやつがここにあるんですけど、今日もいろいろチェキで撮ってください」

にしな先生「よろしくお願いします。持ってきました!」

SCHOOL OF LOCK!


ぺえ教頭「校長もフィルムカメラにはまってるから、今日はお互いに撮り合ったらいいじゃん」

こもり校長「うん!」


さあ、今日はそんなにしな先生と一緒にこちらの授業をお届け!
『周りと違う自分』!!

こもり校長「周りと比べて見ると、なんか他の人と自分って違うことがある。そんな自分への違和感を感じている生徒がいたらその悩みを教えて下さい」

例えば…
「周りはスカートを履いているけど、私はパンツを履いている」
「周りは笑っているけど、私だけ同じ話題で笑えない」
など。

こもり校長「そして今夜は、にしな先生の新曲『debbie』初オンエアーもあるので、生徒のみんなは楽しみにしといて欲しいなと思います!」



にしな先生こんばんは!ラジオをお聴きのみなさんこんばんは!WurtSです!
先日はコラボありがとうございました。
新曲『debbie』一足先に聴かせていただきました。いやぁ、にしな先生のバラードは最強ですね。
日本には四季があって、僕たちは植物と共に寒い日も暖かい日も、形を変えながら社会に揉まれながら生きていて、綺麗な花には棘もあったり、いきるすべこそ美しいのかな? そんなことを考えながら、僕は新宿駅で、大量のカップルたちをすり抜けていました。僕も強くなりたいです。
にしな先生とコラボした『サンタガール』もお楽しみに! さよなら〜!
WurtS
東京都


にしな先生「あら〜、ありがたいです。WurtSさん」

こもり校長「このWurtS先生とは…」

にしな先生「コラボで『サンタガール』という楽曲を歌わせていただきました」

こもり校長「今日にしな先生が(SCHOOL OF LOCK!に)来るっていう話を聞きつけて、メッセージをWurtS先生が送ってくださいました」

にしな先生「えー、嬉しいです! ありがとうございます!」

こもり校長「にしな先生の『debbie』、生徒のみんなは楽しみにしといてください! ということで、にしな先生、今日は2時間よろしくお願いします!」

SCHOOL OF LOCK!


にしな先生「よろしくお願いします!」



こもり校長「にしな先生は、現在デジタルシングル『夜になって』がリリース中です。『夜になって』を僕と教頭は聴いたんですけど…」

にしな先生「ありがとうございます」

こもり校長「『夜になって』は、何となく今日の授業とリンクしている部分があると言うか、“違和感”と言うより、歌詞の中で“どこかおかしいかなぁ?”とか自問自答する部分があるじゃないですか。『夜になって』というタイトルもあって、意外と悩んだりとか1日を振り返ったりとか、そういう時間って夜が多いから、こういうふうに自問自答して、自分のことのはずなのに振り返ると自分事には思えないようなこともいっぱいあったり…。そういうのも考えさせてくれる楽曲だったなぁ、と改めて感じました」

にしな先生「嬉しいです。『夜になって』…(囁き声)」

ぺえ教頭「呟いたわよぉ(笑) でも綺麗な声ね」

こもり校長「でもこの曲はデビュー前からあるそうですね」

にしな先生「そうです。20歳ぐらいの時に書いた曲なんですけど、当時自分が好きだった人といろいろな愛の形…異性愛だったり同性愛だったり、そういう話をしていて、その時にお互いの価値観がすごく違ったんです。世の中には本当に色々な考え方があるんだな、というのを知ったし、自分自身の中にある“愛”というものを、“誰のために人のことを好きになるんだろう?”とか、そういうことを考えたくて曲を書きました」

SCHOOL OF LOCK!


ぺえ教頭「『誰のために人を好きになるんだろう』…。答えは出たの?」

にしな先生「いやぁ…、答えはやっぱり出なかったんですけど、でも、“人のためじゃない”って私は思ってはいます」

ぺえ教頭「そうねぇ」

こもり校長「これはデビュー前から存在する曲が、時を経て“今”っていうのって、何か心の変化だったり、“今だな”と思うきっかけとかあったんですか?」

にしな先生「昔はアコースティックだけで完成させてたんですけど、思い描いてる世界観に音を足したくて、それでアレンジをしていただくく中で、提案として“Dメロを書き足してみたらどうだろう?”と言っていただきました。自分が書いた曲を、時を経て改めて振り返った時に、当時も希望を持って書いたつもりだったんですけど、もっと自分自身を愛せるものにできたらいいな、ってすごく思ったんです。それでDメロを書き足して“やっと完成したな”って自分の中で思えたので、今のタイミングになりました」

こもり校長「なるほどね…! 教頭は聴いてみてどうでした?」

ぺえ教頭「色んな幅広い人たちの、恋愛だけじゃないけど、痛みだったり、傷だったり、辛いことだったり、そういうのをにしなちゃんが代わりに拾い上げて歌詞にしてくれてる感じがして。これはあなたの物語でもあるし、あなたの感情でもあるんだけど、それだけじゃないと言うか、歩み寄ってくれるような(感じがした)。色んな解釈ができる歌でもあるよね」

こもり校長「そうだね。一方方向じゃない感じがするよね」

ぺえ教頭「そう。それが幅広い人たちだったり、色んな形の恋愛をしてる人たちだったりに、すっと溶け込んでいく。気づいたら心の中にいる、みたいなことなんだろうな、っていうのを、聴けば聴くほどすごく感じた」

SCHOOL OF LOCK!


にしな先生「ありがとうございます」

こもり校長「どうですか? 時間が経って、本当にやっと今になったからこそ完成できた曲だと思いますけど、今どういうこと思ってる人に聴いてもらいたいですか?」

にしな先生「私の中で“曲を書く”っていうことは“感情を体験する”っていうことだと思うので、自分自身の中で今回のテーマみたいに“違和感を感じてる人”にももちろん聴いていただけたら嬉しいですし、逆に“全くそういう感情がわからない”とか、“ちょっと嫌だ”って思っちゃう人にも聴いて体験して欲しいです。体験したことで考え方が変わることがあると思っているので、“わからないって思う人”にもすごく聴いて欲しいと思います」


♪ 夜になって / にしな


こもり校長「にしな先生の楽曲って、歌ってる音だったり歌詞だったりがすごくダイレクトに伝わってくる分、いい意味で“主張がない”と言うか。曲と一体になってるから、本当に全体で包み込む感じがあって僕はすごい聴きやすいんです。
今、“何でこの曲ができたのか”、“時が経って”とか、“間奏の部分を付け足した”とか、そういう話を聞いて、歌詞にフォーカスを当てると、ワードセンスがすごいじゃん!」

にしな先生「ありがとうございます…!」

ぺえ教頭「すごいねぇ。表現が…20歳でこれを歌詞にする・文字にする、っていうのは、すごいと思う」

こもり校長「この曲だけじゃなくて、色んな楽曲の歌詞を改めて1から聴きたいなって思いました」

SCHOOL OF LOCK!



さあ、にしな先生と一緒に送る今夜の授業は、『周りと違う自分』
逆電で直接生徒の声を聞いていこう!

#レイさん 宮城県 13歳

こもり校長「周りと違う違和感を感じてる? どんなところが周りと違うなと思うの?」

#レイさん「はい。私は学校で、スカートじゃなくてズボンを履いてるんですけど、それに関してです」

RN #レイさんがズボンを履き始めたのは、つい先週(冬服に切り替わるタイミング)からなのだそう。
ただでさえ寒い宮城県で、更に学校が山の方にあり、スカートだと寒いからという理由が一点。
また、個人的にスカートよりもズボンの方が好きだという理由もあるとのこと。

こもり校長「それって、学校の校則で『(女子は)絶対にスカートを履かなきゃいけない』っていうのがあるわけじゃないんだよね?」

#レイさん「ないです。全然、“(どちらも)履いていいよ”っていう感じです」

こもり校長「選択肢があるからズボンを履いてるっていうことだもんね。でもその中で、周りと違う違和感を感じる?」

#レイさん「違和感って言うか、学校内のクラスとかでは履いてる人がいっぱいいるんですけど、通学中とか、私もそうですし私だけじゃなくて女子でズボンを履いてる人は、視線が気になることがあります。私はそれでもズボンの方が好きだから基本はズボンを履くけど、中にはスカートが嫌な人もいると思うんです。そう言う人がそういう目を向けられてしまったりするのは、“今の時代は『多様性』ってよく言うけど、変わってないんじゃなかな”って思うんですよ」

こもり校長「なるほどね。そっか。にしな先生、これはどうですか? 今#レイさんが言ってくれた、“自分はズボンを好きで履いてるからいいけど、ズボンという選択肢を取ったがゆえにちょっと変な目で見られる”っていう…。無意識のうちにっていうところもあると思うんですけどね」

にしな先生「私もずっとスカート履くのが嫌いで、小学生の頃からずっとズボンを履きたかったんですけど、やっぱり制服になるタイミングだったり卒業式だったりは、絶対にスカートを求められて履いてきたので、その“多様性って言うけど違うじゃん”って感じてるのはすごく共感できます。じゃあ“どうしたらもっと『多様性』っていう言葉に合った社会になるんだろう?”って考えた時に、本当にまだ先は長いんだろうなって思います。けど、着実に前よりも良くなってるんじゃないかなって思ってはいます」

SCHOOL OF LOCK!


こもり校長「正直、もしかしたら、無意識のうちにそういう目線を向けちゃってる人もいるんじゃないかな、って、ちょっと思う部分もあると言うか。教頭的にどう?」

ぺえ教頭「#レイさん的には、制服ってあるべきだと思う?」

#レイさん「昔からあるものだから仕方ないと思うんですけど、そもそも、自分で最初から選ぶことができないものによって決まったもので行かなきゃみたいなのは、今は違うかなと思います。でも、そうしないと纏まりができないというのも全然わかるし、納得はできないけど納得せざるを得ないっていうか…」

ぺえ教頭「うん。そういう感覚を持った子たちは、今すごく多いだろうね。確かに制服って、格好のこととかでイジメとかが起きないようにあるようなものなのよね。どう思う? 校長は、制服がなくなってもいいものだと思う?」

こもり校長「俺はあってもいいものだはと思う。#レイさんの考え方と一緒と言うか、昔からあるものだし、それがあることによって纏まりがあったり、“それを着てる”っていう縛りの中で生きることによって学ぶこともあるし感じることもあるから、理由・意味はわかる。
でも、#レイさんが言ったみたいに、ハッとする部分もある。“もともと選べないものが基準としてあるのはどうなんだろうな?”とは思う。でもなくなった方がいいとは思ってない」

ぺえ教頭「そろそろ選択制にならなきゃいけない時が来てるのかしらね? にしなちゃんはどう思う?」

にしな先生「どうなんですかね…。制服がない学校もあって、制服がある学校もあって、その段階で選択できるという点もあるので…」

ぺえ教頭「もし今学生だとして、スカートかパンツどっちか選べる、って言ったらパンツを選ぶ?」

にしな先生「今はパンツを選ぶかもしれないです。寒いのが本当に嫌でした(笑)」

一同笑い

こもり校長「まぁね、そういう利点もあるからね。でもきっかけと言うか、こういうふうに#レイさんが言ってくれたじゃん。“自分は寒いから”とかそういう理由でパンツを選んで履いてるけど、“やっぱり多様性と言いながら違う世の中なんじゃないかなぁ”というところから“制服って…”とか、“その目線ってどこから来てるのか”とか。今は答えが出てない世の中だから、ひとつひとつのことに自分の考えで考えるということは、すごく大事なことだな、って今改めて思ったな」

ぺえ教頭「私は宮城県からこの意見が出てくるっていうことに、成長を感じたけどね」

#レイさん「(笑)」

ぺえ教頭「やっぱり、何だかんだこういう話が最初に盛り上がるのって、東京だけじゃない。(全国で)一緒に考え始めてはないじゃない。だから、私の地元の山形県の隣まで、こういうことを考えてくれてる子がいるんだっていうことだけで、私はすごく嬉しかった」

SCHOOL OF LOCK!


こもり校長「今聴いてる生徒も思うこともあるだろうし、ぜひ君たちの意見も聞きたいと思うから、掲示板にも書き込んで欲しい。何よりもきっかけをくれた#レイさん、本当にありがとう!」

#レイさん「こちらこそありがとうございます(笑)」

ぺえ教頭「素晴らしいと思う」

こもり校長「寒いだろうから体調には気をつけて、明日も頑張って!」

#レイさん「はい(笑)」

こもり校長・ぺえ教頭・にしな先生「ありがとう!」

#レイさん「ありがとうございました!」

RN #レイさん、話を聞かせてくれてありがとう!


♪ ランデブー / にしな


こもり校長「いやでも、本当にそうだね。教頭の“制服いる?”っていう質問に、ちょっとハッとしたかも」

ぺえ教頭「でもそれを言いだしたら全てなのよ。“水着はどうする?”とか。本当にキリがないことにはなってくるけど、だけども、これを今当事者の生徒たちが思ってるってことは、そろそろ本気で向き合わなきゃいけないし、解決に向けて何か動かないといけない気はしてる」

こもり校長「そうだね」

SCHOOL OF LOCK!



RN #レイさんの逆電を受けて、みんなからも書き込みが届いているぞ!

わたしの学校
わたしの学校もズボン選べるようになったけどやっぱり女子はスカートってイメージが消えないなあ…
やっぱり慣れるまで時間がかかりますよね〜…
ベイひな!
女性/16歳/静岡県
2021-11-08 22:53


ぺえ教頭「静岡はもう選択制になってるんだ! へぇ〜…! 結構もう選択制?」

こもり校長「たぶん、そうだと思う。俺は私立だったからかもしれないけど。でも、“男子はスラックスで女子はスカートだよね”っていう固定概念があるから、ブレなかったけど。どっちでも良かった」

ぺえ教頭「へぇ〜」


多様性。
私の学校は、スカートかスラックスかが選べません。
通っていた中学校は、私が卒業した後に自由に選べるようになりました。
高校では、性別によってスカートかスラックスかが決められてしまっています。

私は男性にも女性にもぴったり当てはまらない性別です。
制服が自由に選べない中で、少し違和感を感じながら、毎日スカートを履いて生活しています。
制服があることに反対ではありませんが、性別関係なく自由に選択出来るようになってほしいなと感じました。
真夜中の日影
ー/16歳/埼玉県
2021-11-08 22:52


ぺえ教頭「そうだね」

こもり校長「さっきも言ったみたいに、制服があることによって規律があったり、守らなきゃいけないものがあるとか、ルールの中で生きるっていうことを学ぶし、その中で工夫するとか、自分はこういうふうな表現の仕方があるんだって見つかるきっかけにはなると思うんだけど。真夜中の日影が言うみたいに、選ばれるべき選択肢が無条件で決まってる、っていうのは、確かに確かに違うなと思う」

ぺえ教頭「うん。もう何事も、ひとりひとり自分が選ぶ時代よね」

こもり校長「教頭的には、スカートを履きたいって思う?」

SCHOOL OF LOCK!


ぺえ教頭「LGBTQってすごい細かくジャンル分けされてるけど、私は“女装をしたい”とか“女性の格好をしたい”とかは思ってなくて。でも、私のWikipediaには、勝手に『女装タレント』って書かれることが多いの。でも私は、女装をしてメイクをしてこの格好をしてるわけではないじゃない。私が思う“カワイイ”を寄せ集めた結果がこうなってるだけだったから、女装してるっていう感覚に捉えられた時に、“あぁ〜、私は女装って見られてるんだ”とか、“『女になりたいってすごく思ってる』って思われてるんだ”っていう違和感は、いまだにものすごく感じる」

こもり校長「なるほど。そこの自分の中での引き出しがないから、一方的にそういうふうに聞いちゃうっていうのもあるのかもしれない。
俺が今教頭に対して“スカートって履きたい?”って言うのも、自分の中では“スカートを履きたい”っていう気持ちがないからこそ、“違うところって言ったら何だろう?”っていう一択だけしか引き出しがないから、そういうことを聞いちゃうわけじゃん。でも今言ってくれたみたいに、色々な人がいて、思ってることも違えば好みも趣味も違うし、っていうことを分かった上で、聞くか聞かないかっていうのもすごく大事だなと思う。
一辺倒に“だからこうか”で聞いちゃうと違うなって、自分では思っちゃうね」

ぺえ教頭「うん、そうだねぇ。まぁみんなが納得する結果になることは、時間はかかるだろうよ」

こもり校長「やっぱりそう思う?」

ぺえ教頭「もちろんそうよ! “オネエ”だとか“ゲイ”だとか“バイ”だとか、ものすごく細かくなってるわけだから、それのみんなが納得する結果って…。だって、どれをすれば納得するんだろう、っていうのも、もう想像できないしね。今ざっくり頭の中で考えた時点でも、浮かばないじゃない。当事者の私でも浮かばないってことは、ここから相当いろんなことがあり、解決に向かうのか、温存で終わるのか…わからないけどね(笑)」

SCHOOL OF LOCK!



さあ、引き続き、にしな先生と一緒に送る今夜の授業は『周りと違う自分』
続いて、違和感について話してくれるのは…?

雨粒れもん 神奈川県 15歳

こもり校長「さっそくだけど、周りと違う違和感を感じてる?」

雨粒れもん「はい、感じてます。今、同性の女の子に片思いをしてるんですけど、告白したら関係性が壊れそうで告白できてないです

RN 雨粒れもんが同性の友達を好きになったのは、中学2年生の時ぐらいなのだそう。
その友達とは、中学は同じだったけれど高校では別になってしまったとのこと。

ぺえ教頭「その“好き”っていう気持ちははっきりしてるの?」

雨粒れもん「してます」

ぺえ教頭「なるほどね。それは雨粒れもんが片思いだっていうのは、相手には伝わってるの?」

雨粒れもん「全く伝わってないと思います」

こもり校長「その中で違和感みたいなのは、自分でも感じてるのかな?」

雨粒れもん「周りの女子の友達とかと恋バナする時に、結構感じたりします」

にしな先生「うん…」

こもり校長「みんなが話してることと、自分が言いたい言葉、みたいなところの違和感とか?」

雨粒れもん「はい、そうです」

こもり校長「自分の恋愛の対象は、中学に入ってすぐにわかったのかな?」

雨粒れもん「中学1年生の時は男性と付き合ってたんですけど、2年生になってその子のことを好きになってからは、“自分は女の子のことが好きなのかな?”と思い始めたりしました」

ぺえ教頭「なるほどね。私モロに、中学2年生の時に初めての彼氏ができたから、同じぐらいのタイミングだね。もう、今、“男性と女性、どっちが好き?”ってなった時に、自分で割り合い的にはっきりしてる? 今は女性の方が100%?」

雨粒れもん「してると思います。(女性の方が)80ぐらいです」

ぺえ教頭「なるほど。その(残りの)20っていうのは、本当に男性が好きになれる20なのか、それとも、まだ男性を好きになりたいなっていう期待の20なのか、どっち?」

雨粒れもん「“(男性を好きに)なりたい”かもしれないです」

ぺえ教頭「そうねぇ。うん、でもわかるわ。私もそうだったね。認めたら何かが終わってしまいそうな感じだったり…。(RN 雨粒れもんは)もし、自分が女性しか好きになれないってはっきり認めた時に、何を一番恐れてる?」

雨粒れもん「親ですね…。やっぱり結婚して孫の顔を見せたいな、っていうのがあるので」

ぺえ教頭「ほら。私も同じこと(考えてた)。友達とかにはカミングアウトっていうか、女の子が好きだっていうことを言えたりしてるの?」

雨粒れもん「ひとり、男子の友達に言いました」

ぺえ教頭「あ、男の子の友達に言えたんだ。その友達はもう何でも認めてくれる友達なの?」

雨粒れもん「結構なんでも言い合える存在だったので」

ぺえ教頭「なるほどねぇ。本当だったら親だったり家族だったりにも、その話をして、“自分は女性が好き”っていう道で幸せになっていきたい、って今思ってるの?」

雨粒れもん「正直、よくわかってないです。この先、男性を好きになって結婚するかもしれないし、女性かもしれないので」

ぺえ教頭「そうよねぇ…。今男性を好きになって、幸せになれると思う?」

雨粒れもん「…なれると思います」

ぺえ教頭「…うん、これは、すごい迷ってるね(笑)」

雨粒れもん「はい(笑)」

こもり校長「ことは違うかもしれないですけど、にしな先生的には、迷ったこととか、友達とか身近な人に打ち明けられるタイプですか?」

SCHOOL OF LOCK!


にしな先生「私は打ち明けられないタイプで。もしも私が雨粒れもんだったら、まだ悩み続けちゃうかもしれないです。…でも、自分だったら、やっぱり言葉にして、言葉を出さなかったことにできないのが怖いな、って同じように思ってしまうので、言えない気持ちがすごくわかりますね」

こもり校長「全部が全部、人それぞれの立場があるから、一概に同じとは言い切れないけど。やっぱり誰かと関係性がある…それこそ友達同士の中で、仲がいい4人組の中のひとりを好きになった、っていうだけでも、友達に話すのがすごい気まずい時ってあるじゃん。“もしこれを言っちゃったらこの関係性が崩れちゃうのかなぁ?”とか、“自分がそれを言いだしたことによって、どう思われちゃうんだろう?”“好きな人にもどう思われちゃうんだろう?”っていうのは、どういう立ち位置や関係性であろうと起こり得ることだから。言えるタイミングとかきっかけっていうのは、この世の中には存在するな、とは思う。一概に、“自分の勇気(が足りない)だけだから言えてないんだよ”っていうことではないと思う」

ぺえ教頭「そうだね。雨粒れもん的に、今、その同性のお友達に告白をするのと、親とか周りの人に“そうなんだよね”ってカミングアウトするのだったら、どっちをしたい気持ちが強い?」

雨粒れもん「周りの人に言いたい気持ちの方が強いです」

ぺえ教頭「なるほど…。でも、その勇気って今ありそう?」

雨粒れもん「なさそうです」

ぺえ教頭「そうだよね。でも、その感覚ってすごく大事だと思ってて。私も友達にカミングアウトすることは中学2年生ぐらいの時にもうできてたんだけど、親に面と向かってカミングアウトできたのは…もう4〜5年前とかなの」

雨粒れもん「ええ…」

こもり校長「おお! もう大人になってからだった?」

ぺえ教頭「大人になってからだった。やっぱり両親だったり家族って、一番近しい存在だし、一番傷つけたくない存在じゃない。だから私も、まぁ両親は感づいてはいるとはわかってたけど、だけど中々言えなかったりもして。でも、私はね、今、カミングアウトして良かったなと思ってるし、カミングアウトしてありのままの自分として幸せになれてるな、っていう実感はあるから、私は成功なんだけど。
でも、“カミングアウトは、誰しもが幸せになれるものではない”っていうのは、心に留めてて欲しくて。傷つくリスクって必ずあるし、最初の方は傷つくことの方が強い。だけど、“私これを言わないと限界だ。もう無理。おかしなことになっちゃう”って思ったら、言った方がいいと思う」

SCHOOL OF LOCK!


雨粒れもん「はい」

ぺえ教頭「それこそ10代の時に周りにカミングアウトして、親にカミングアウトして、幸せを掴む人もいれば、50・60歳になってカミングアウトして幸せを掴む人もいるっていうことを、忘れないで欲しいかもしれない」

雨粒れもん「はい」

ぺえ教頭「それは本当に人それぞれ。でも自分のタイミングってあるから、“今言えるな”とか、“今私は少し傷ついてでも言いたい”って思ったタイミングがあったら、私は背中を押します」

雨粒れもん「ありがとうございます!」

こもり校長「今の教頭の話を聞いてみて、雨粒れもんはどう? 今、何を感じてる?」

雨粒れもん「…今は勇気が出ないので、言える関係性を友達とまだ築けてないかなって思うので、じっくり考えようかと思います」

ぺえ教頭「これはじっくり考えていいこと。早く結果を求めることではないかもしれないな」

雨粒れもん「はい」

ぺえ教頭「でも、どうだろうね。告白したい気持ちは我慢できるの?」

雨粒れもん「できます」

こもり校長・ぺえ教頭・にしな先生「うん…」

こもり校長「(笑)」

ぺえ教頭「そうよねぇ」

こもり校長「難しいところでもありますけどね」

にしな先生「そうですね。本当に関係性がある人…友人だったり親に言うのって、すごく勇気がいることなんですけど。私個人的にこういう楽曲を発表して、自分のSNSに悩みとかも結構来たりすることもあって。 直接会って言えないこととかは、もちろん私もそうですし、SCHOOL OF LOCK!もそうですし、そういうところで言いたかったことを少しでも言ってくれたらいいな、ってすごく思います」

SCHOOL OF LOCK!


雨粒れもん「はい、ありがとうございます!」

ぺえ教頭「もう小さな変化でも教えて欲しいね。たぶんこれから、たくさん色んな感情になって、自分そのものと向き合う時間がたくさん訪れると思うのよ。それを楽しむぐらいの感覚を強く持って欲しいかも」

雨粒れもん「はい」

こもり校長「教頭とも話してて思うけど、『多様性』という言葉に縛られたくないと言うか。色んなところで『多様性』って言うけど、その意味って僕らにも向けられてる言葉と一緒じゃない。だけど何かしら、“今まであんまり世の中のノーマルじゃなかったものに対して使おう”っていう意識が強いがゆえに、結局『多様性』っていう言葉が(特定の)誰かに向けた言葉になっちゃってるっていう。だから、“多様性にならなきゃ ”っていうその心がまず違うと俺は思うから、そういう言葉が今世の中にいっぱいあるけど、本当に縛られることはないと思う。
それに、かつ、“校長は同じ経験があるから支えるよ!”って、俺はもちろん言えないけど、でもやっぱりそういう悩みがあるのはみんな一緒だからね。今教頭が言ってくれたみたいに、変な違和感でもないから、本当にささいなことでも何か心に思うことがあったら教えて欲しいなと思ってる」

雨粒れもん「はい」

ぺえ教頭「自分のことが普通じゃないとは絶対に思わないでね。これも幸せの形よ。愛の形よ。だからもう、自分の首は締めちゃダメよ」

雨粒れもん「はい…!」

こもり校長「本当にいっぱいあるからね。にしな先生も言ってくれたし、SCHOOL OF LOCK!もあるし、にしな先生の楽曲もあるし。何かあったらいつでも声にして」

雨粒れもん「ありがとうございます」

こもり校長「いろいろ聞かせてくれてありがとね!」

ぺえ教頭・にしな先生「ありがとうー」


♪ 夜になって / にしな



今日の黒板



SCHOOL OF LOCK!

SCHOOL OF LOCK!


『 同じ人は一人もいない!! 』

にしな先生「私自身も周りと比べて自分が違うなとか違和感を覚えることはすごくあって。そういう時に“同じ人は一人もいない”って思うようにしていて。
人間は性別だったら男女だったりそういうものに当てはめて、グループの中にいる安心感を得たくなる生き物だと思うんですけど。でもよく考えて一人一人を見たら同じ人は一人もいなくて、だから自分が今感じている違和感っていうのは変なことではなくて普通のことで。違和感ていうのは捨てられないこだわりだし、こだわりを持って生きることは私はすごくかっこいいなって思います」



♪ debbie / にしな


こもり校長「色々と歌詞も見ながら曲を聴いて。1つとしてひとりだけで完成するものってないと思うし、不完全なものだからこそ美しいものもあるだろうし。色々悩みながら、感じながら、時間をかけて自分の答えを見つけるっていうのも1つの選択肢だな、って思わせてくれるぐらい。“悩んでる自分さえもいいんだよ”って肯定して寄り添ってくれる楽曲だな、って改めてすごい思いましたね。教頭はどうでした?」

ぺえ教頭「みんなこの曲を色んな感情で聴いてるんだろうな、っていう顔をしてたよね。みんなが違うことを思って、違うことを考えながら、聴ける曲と言うか、自分の中にあるものはみんな違うからさ」

にしな先生「そうですね」

ぺえ教頭「色んな人に歩み寄って、いい曲よ…(しみじみと)」

にしな先生「ありがとうございます(笑)」

SCHOOL OF LOCK!


一同笑い

改めて、にしな先生の新曲『debbie』は、11月17日配信リリース!


こもり校長「にしな先生、今日は3度目の来校でしたが、どうでしたか?」

にしな先生「すごく複雑なテーマだったんですけど、自分自身の中にある想いだったり、おふたりが伝えてくれた言葉が、聴いてくれてるみんなにとって、寄り添えたり背中を押せる日になったらすごく良いなと思います」

新曲
悩む夜に優しく、心強く寄り添ってくれるような曲だなぁ。
「あなたはそのままでいい」って、今日の授業も含めて、にしな先生が歌われることによってすごく深みがあって、心に響きます。
Pなっつ
女性/15歳/栃木県
2021-11-08 23:48


にしな先生「ありがとうございます…!」

ぺえ教頭「にしなちゃんのことは、もっと知りたいよね」

こもり校長「もっと知りたいですよね。…今、(教頭が)すごい鋭い顔してるよ!(笑)」

にしな先生「(笑) 見透かされてる感がすごいです(笑)」

ぺえ教頭「何にもないんだけどね。“ぽい”ことを堂々と言ってるだけ(笑)」

一同笑い

SCHOOL OF LOCK!



こもり校長「SCHOOL OF LOCK!は明日夜10時に再び開校!」

ぺえ教頭「起立! …礼!」

こもり校長・ぺえ教頭・にしな先生「また明日ーーーーー!!」


♪ centi / にしな


SCHOOL OF LOCK!



こもり校長の放送後記

しっとりとただなにも考えずの夜...


ぺえ教頭の放送後記

幸せのカタチはみんな違う。

この後記の放送を聴く

聴取期限 2021年11月15日(月)PM 10:00 まで

Music 2021.11.08 PLAYLIST

にしなの声は「錠剤じゃなくて粉薬」ぺえ教頭&こもり校長が絶賛

シンガーソングライターのにしなさんが、11月8日(月)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。パーソナリティのこもり校長とぺえ教頭が、にしなさんの声質や楽曲について本人に伝えた部分を紹介します。

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