宿題『2019年ブレイクしそうなミュージシャン』(3)

サカナLOCKS! 2019.1.24 木曜日

SCHOOL OF LOCK!


今月、2回にわたって行った授業、宿題『2019年 ブレイクしそうなミュージシャンを答えよ!』を受けた生徒から、さらにたくさんの「こんなオススメもあります!」という書き込みが届きました。そこで今回は、ブレイクしそうなミュージシャンの宿題を追加で行います。メッセージを紹介された生徒には、2019年版『サカナLOCKS!オリジナル卓上カレンダー』をプレゼントしていきます。

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★宿題『2019年ブレイクしそうなミュージシャンを答えよ!』★
Non Stop Rabbit(ノン・ストップ・ラビット)だと思います!
なぜなら今年アルバムを出してデイリー1位を取り、さらにyoutubeもしていてチャンネル登録者が10万人と増えて来ているからです

とーやま校長同好会
男性/15歳/北海道


山口「聴いてみましょう。」

Non Stop Rabbit 『Refutation』 official lyric video 【ノンラビ】



2016年結成。「YouTubeで売名しているバンドマン」として、『音楽×お笑い』を掲げ、週4回動画をアップするYouTuberの活動を行っている。現在チャンネル登録者数は17万人越え。2018年 1stアルバム『全A面』をリリース。人気スマホゲーム『荒野行動』のオフィシャルソングを書きおろしたことでも注目を集めた。

山口「ほー。この字面だけ見ると、ミュージシャンである一郎先生はちょっとカチンときますね。だけど、違うエンターテイメント、新しい種類の音楽が生まれたってことだね。現在17万人の登録者数がいるってことは、それだけ支持されているわけだよね。デイリーで1位をとったりするっていうのも。だけど、YouTubeっていうひとつのメディアの中の音楽で、それが主流になりつつあるから、音楽っていう表現の場所が広がっているっていう考え方なのかな。だから、僕らのようなオフライン世代……インターネットがなかった時代の音楽を愛していた世代と、生まれた瞬間からインターネットがある世代が受け入れている音楽っていうものの差異みたいなものが大きく出てきているのかな。そこで生まれた音楽なんだろうね。すごいのがいるんだねー。」

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★宿題『2019年ブレイクしそうなミュージシャンを答えよ!』★
僕が2018年、ブレイクしそうだと思うミュージシャンは「SHACHI(シャチ)」です。
特に「Turn Up The Music」という曲がおすすめです。
この曲のいい所は、]族擦ピアノで作ってあるところです。
この曲は、基本、ラップで歌っている曲なんですが、ピアノで和音が作られています。ピアノの和音も、(多分ですが)主音だけ、オクターブ低いベースを入れたりして、厚みを出しています。ピアノの和音とラップの組み合わせが新鮮で面白いです。
2つ目は、歌っている声が、重ねてあるところです。
サビだけでなく、曲のほとんどを重ねて歌っているので、綺麗なハーモニーが作られていて、普通の曲をきいているようです。
また「HERO」という曲は、Future Bassのサウンドを取り入れていて、音楽の流行にも敏感なアーティストです。

S.A.T.O.
男性/15歳/福井県


山口「SHACHI(シャチ)……サカナクションの仲間みたいな。でもシャチは哺乳類か。ただ、これは聴いてみないとわからない感じだぞ。聴いてみよう。」


SHACHI / Turn Up The Music (Official Video)



CY8ERというアイドルグループにも所属している。SAME(サメ)というサウンドプロデューサーの元、トラックメイキングからミックス、リリックを共同制作している。海外での活動を視野に入れ、MVは海外で撮影している。

「なるほど。海外でやるんだったらもうちょっとサウンド的な部分では……日本らしさっていうのはこの女性ボーカルのボコーダー感。この子の可愛さだったりビジュアルの部分と、EDM的なちょっと前の感じが混ざるのを上手にやりたいひとつのプロダクトなのかなって感じがする。音楽好きな人が好きっていうよりは、この子が好きっていう人が集まる……だけどそれにしてはサウンドが本格的すぎる。多分、アイドルで本格的にサウンドメイキングするっていうカルチャーっていうのが、日本の中でWink以降ないんですよ。そこに、現代の本格的なサウンドメイキングをするアイドルを作ろうとしているっていう感じかな。立ち位置からすると。そこのチャレンジに日本人が反応していて、10代の子が反応しているっていうのはおもしろい現象ですよね。なるほど。S.A.T.O.、教えてくれてありがとな。」

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★宿題『2019年ブレイクしそうなミュージシャンを答えよ!』★
私が思う2019年にブレイクしそうなアーティストは、秋山黄色(あきやま・きいろ)さんという方です。
YouTubeの広告などで最近見かけるようになり、ぐんぐん再生回数を伸ばしている方です。
初めて聞いた時の「見つけてしまった感」がすごいです(笑)。
是非聴いて欲しいです!

ミッキーチロル
女性/18歳/群馬県


山口「聴いてみましょう!」

秋山黄色『猿上がりシティーポップ』



1996年生まれ。栃木県宇都宮市出身の22歳。作詞・作曲のほか、映像・イラスト制作も手掛ける。中学生の頃、TVアニメ『けいおん!』に影響されギターを弾き始め、高校1年生の時に初のオリジナル曲を制作。2017年12月から宇都宮と東京を中心にライブ活動をスタート。SUMMER SONIC 2018やMINAMI WHEEL 2018などのフェスへ出演。2019年1月23日(水)に、1st mini ALBUM 『Hello my shoes』をリリース。

「いやー……22歳の男の子ですよね。……やっぱりBUMP OF CHICKENってすごいんですね。BUMP OF CHICKENって現代の22歳の男の子にまで影響を与えているっていうか。本人がBUMP OF CHICKENを好きかはわからないし、BUMP OF CHICKENに影響を受けたミュージシャンに影響を受けているのかもしれないですけど……ある種、日本のロックの中のひとつの方程式として、BUMP OF CHICKENのルールが入り込んでいるんだなっていうのを感じますね。これはレーベル的なこともあると思うんですよ。今は大手のレーベルっていうものが音楽シーンの中に与える影響っていうのが少なくなっている。だから、こういったシーンに対してレーベルがアプローチをしてミュージシャンを発掘していこうっていう……そこのルールが崩壊している。今、この瞬間ヒットすればいいとかフェスで活躍すればいいとか、そこに向けてだけ触手していった結果、コントロールが効かなくなっている感じがしますよね。メーカーっていうもののシステムが崩壊した時に、ネット上でみんなが好きなものを好きに探るようになった時に、ある種……ヴィレッジヴァンガードのような……なんでもありになるというか。これは、音楽メディア、音楽レーベルが引き起こしたひとつの現象かなと思う。」

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ということで、追加で行った今回の授業も終了の時間です。

「先生は絶賛アルバム製作中なんだが、こういう音楽を聴いている層に対しても自分たちの音楽がどうあるべきかっていうのをひとつ学べましたね。先生は思うわけですよ。自分は日本の音楽シーンを愛してきたし、新しいものってなんだろうって常に考えてきているから、どんどん新しい音楽が生まれていっているっていうのをみんなに教えてもらいながら先生も成長していかなければいけないんだが、本当に新しいものって決して古くならないものだと思うんですよね。どんな時代にも古くならないもの……着物とかってそうなのかなって思う。着物って着物が誕生した時には新しい最先端のものだったわけですよね。だけど、今この時代に着物って新鮮に感じ取れるというか……決して古くならないものが本当の新しいものっていう考え方もひとつあるんじゃないかなと思う。音楽もきっとそういう側面があるんじゃないかなと思うんです。それがエンターテイメントだったり、ポップスの中で成立するかは置いておいて。ただ、僕はユーミンさんの忘れられない一言があって。"本当のポップスは5年先に評価されるものなのよ" って言葉をいただいたんですね。だから僕は、そういう音楽を作っていきたいなって……今日改めてユーミンさんの言葉を噛み締めました。」

「でも、ちょっと思ったのは、今ブレイクするものと、将来残っていく音楽っていうのは全然違うんだろうなっていうのは強く感じましたね。だから、いつか『2019年ブレイクしそうなミュージシャン』じゃなくて、『30年後にも聴いている曲』っていうのも宿題で募集したいなと思いましたね。」


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