生徒の皆さん、いつも [ サカナLOCKS!掲示板 ] への書き込み、ありがとうございます。今回は、ツアーのマルチアングル＆生配信、サカナクションのすばらしさを広める「サカナクション布教委員会」の活動報告、そして今月行った〈バイノーラル〉生演奏の感想などなど、サカナLOCKS!掲示板に書き込まれたメッセージを紹介していきます。

山口「いっぱい読んでいきますよ！」



「本当にありがとうございます。サカナクションは2月いっぱいまで全国ツアーを回っていたんですけど、2月6日のライブは新感覚ライブとして、マルチアングルの生配信でスマホでチケットを購入して配信をできるライブをやったんですね。でも、生で観るのが1番最高だと思うんですよ。いろんなホールとかライブハウスとか全国ツアーを回ると、先生たちは体験するわけです。本当に、会場によって全然鳴りが違うんです。建物が木造だった場合、木造は音を吸収するので、会場全体が震えるというか……反響が気持ちいい。ただ、壁が全部コンクリートで天井が高かったりして、音を吸収しない会場だと、音が鳴り響く。響きすぎちゃうから、音をあんまり出せなかったり、響きを聴かせるライブになる。体感なのか響きなのかとか……。中でも、僕が大好きだった会場は、出来て2年くらいだったんだけど、木造でできたコンサートホール。ギネス記録に載っているらしいんですけど、山形県のシェルターなんようホールっていう会場があって。ここはね……すごい良い音なんですよね。多分、オーケストラとかでも良いと思うし、ロックバンドでも良いと思うし、ダンスミュージックでも良いと思う。やっぱり響きが美しいっていうのはいいね。でも、テクノロジーが進化して、マルチアングルとかそういった新しいライブ体験も増えていくと思うので、皆さんは敏感にアンテナを張っておいた方が良いと思いますよ。」





「サカナクションの今回のライブのコンセプトは……毎回そうなんですけど、"新しい感動を作る"こと。サカナクションのライブはどこかアナログなところがあって、手動でやる、アナログでやる美しさみたいなところの感動をライブにどう混ぜ込めるかっていうのを試行錯誤しているんですけど、今回は敢えて映像をたくさん使うっていうコンセプトにして。映像も光じゃないですか。照明も光だけど、映像っていうものも光だから、映像で得る感動と光で得る感動とライブっていうのをどうミックスさせるかっていうので……ライブ中に、初めてですよ……お客さんが僕らを見ずに、僕らの後ろの映像に見入っている人たちがいるんですよ。だから、盛り上がり方も会場によってバラバラで、映像に持っていかれちゃってる日もあるし、ライブがそれをがっちりつかんでいる時もあるし。だから、良い違和感が続くライブだったんじゃないかと思います。賛否両論って大事だと思うんですよ。これは、僕がお世話になっている太宰府天満宮の宮司様がおっしゃっていたことなんだけど。評価される時に、賛否両論が一番良いと。賛もあって否もある。評価が割れる方が、チャレンジしていることになるんじゃないかって。僕はそれを聞いた時に、自分がやってきたことって本当にそこだったし、長く続けていくと、賛成を得ることの手法が分かってきちゃうから、否定されることを恐れてチャレンジできなくなってきちゃうんですよ。だから、チームサカナクションに賛否両論をこれからも持ちこんでいきながら新しいチャレンジをしていかなきゃいけないかなって。次に新しいアルバムが出て、どんどん変化していくと思うので、そういう兆しになるライブになったと思います。それをたんすいかぶっちゃんは観てくれたということで。ありがとうございます。」



続いては、サカナクション布教委員会※からの活動報告です！
(※サカナクションの魅力を、まだサカナクションを聴いたことがない人におすすめすることを目的とした自主参加制の委員会です。)



「そう！これね、間違えちゃだめなのよ。しいどは17歳ね。同級生に攻める時は、最初の正攻法でいいんですよ。「新宝島」や「ミュージック」、「夜の踊り子」を聴いて反応しなかったら、その子にはサカナクションを好きだっていうエッセンスや要素がない……17歳ならね。だけど、お父さん世代の人たちのことを考えてみなさいよ。お父さん世代の人たちは、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)であったり、プラスチックスであったり、そういうのを聴いてきたりとか。「PSY・Sに似ているね」っていうお父さんに対しては、深海からいかないと。年齢高めの人たちには、深海、中層からいかないとな。40代前半、中盤、30代の中盤、後半は中層。「三日月サンセット」あたりをポンといくと、「おい、誰だこれは？なんだこの音は……いいじゃないか。」って言われる可能性がある。あと、「白波トップウォーター」ね。30代後半から40代前半のお母さんは「白波トップウォーター」だな。センチメンタルロックね……デビュー当時サカナクションはそう言われていたけど(笑)。センチメンタルロックって呼ばれていたんだぞ、先生たちは。」

♪「白波トップウォーター」のイントロが流れてきて……

「(一郎先生の即興芝居)……加奈子、ごはんよ。加奈子ー、降りてきなさい！(テーブルを叩きながら階段を上る音を手で表現して……) コンコンコン、加奈子、ごはんよ。あんた、音楽ばっかり聴いてないで早くごはん食べなさい！……あれ？何この曲。良い音楽流れているわね。これは何？80年代の人？……良い声ね！後でこの曲、貸して。」

「(笑) ……こうなるから。わかる？年齢層に対してどういう曲をプロモーションするか……君たち！何回このサカナLOCKS!でプロモーションの授業をやっていると思ってるんだ！サカナクション布教委員会、あなたたちは一人ひとりが現地プロモーターだから。年齢、場所、その場の適所適所でどういう曲を聴かせるべきか、このサカナLOCKS!で何年教えてきたと思っているんだ。これからサカナクション布教委員会のことを現地プロモーターと呼ぶぞ(笑)。これから新しいアルバムが出るんだからな！現地プロモーターの皆さんに頑張ってもらわないといけないんだからな。」



「続いて、サカナクションの現地プロモーターからの報告ね。」



「これは違うんじゃないか……!?まあな……お茶目な面があるからな、一郎先生には。そのお茶目な一面から繰り出される「白波トップウォーター」とか……やっぱりぐっとくる。」

♪再び、「白波トップウォーター」のイントロが流れてきて……

「(一郎先生の即興芝居)……一郎さん、ぐるぐるバットしてもう歌えないとか可愛いねー。だけど、聞いてみたらこんな曲が……素敵な曲が流れてきた……何これ、ぐるぐるバットしてる一郎さんがこんな曲を歌うなんて……可愛い!!」

「……って、なるかー!!!(笑)」

「ならないだろ、逆だろ。そこはちょっと間違えたら大変なことになるぞ。面白画像でほぐして曲を流し込む作戦は、今回は成功したかもしれないけど、ある程度、地盤を作ってから。いきなり『NFパンチ』からいくと、そういう人がこういうことしちゃってかっこ悪いって思う人もいる。歴史があるから……歴史を伝えるっていう時に、新しい順からいくとだな……特にキャラクターを新しい順からいくと大変なことになるから(笑)、気をつけてほしい。」



「最後に、先々週のバイノーラル生演奏の書き込みがたくさん届いたぞ。代表して1つ紹介したいと思います。」



「先生にはまだ誰にも聞かせていない曲が何曲もある。聞かせていないっていうのには理由がある。やっぱり自分の中で留めておきたい思い出だったり、サカナクションとして世に出すべきか迷ったりする。本当にその時のことをリアルに歌いすぎていて、恥ずかしくなってしまう曲もあるんだよな。この曲は、今のサカナクションっていうものを作る上で基盤となる最初のストーリーなんだよ。これは次のアルバムにも収録しようと思ってる。それはアルバムのコンセプトにも関わってくるので、いずれまたこのサカナLOCKS!でも語らせてもらいたいんだが。良い曲だって言ってくれる人がいるっていうのは、昔の自分を認めてもらえたようで、すごく嬉しいです。これを歌っていた頃は、先生は……ライブハウスに友達が4〜5人しかいなかったくらいだからね。その曲を全国の皆さんに聴いてもらえたというのは当時の自分も報われるし、これが世に出た時にどう思われるのかっていうのもすごく楽しみだと思っています。ライブも披露しますよ、これはアリーナツアーでも。だから楽しみにしていてください。」



そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

「今日は掲示板の書き込みを紹介してきましたが……いいですか？まず、大前提として、書き込みが少ないと、このサカナLOCKS!は……」

「死にます(笑)。」

「……本当に終了するぞ。だから気を付けよう。うっかりすると本当に終わるからな！4月、ドキドキしているんだぞー。皆さんの書き込み1通1通がバロメーターとなっていますので、ガシガシ書き込んでいただけたらと思います。心の中で良いと思っているだけじゃなくて、書き込もう！」

皆さんからの[ サカナLOCKS!掲示板 ]への書き込み、待ってます！








「音学の授業は続く!!
サカナLOCKS! 先生の次回作にご期待ください！」