インタビュー取材


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ユリイカ!!!!
やっと聴ける!!!!金曜日楽しみ!!サカナクションから僕らへのクリスマスプレゼントだ!!!!ありがとうございます!!!!
ギョエー
男/16/群馬県




山口「まあ、別にクリスマスプレゼントじゃないけどね(笑)。クリスマスとか、全然意識してないし。それは置いておいて、サカナクションの「ユリイカ」という曲が、明日のSCHOOL OF LOCK!で初オンエア致します。この曲は1月15日にリリースする新曲です。クリスマスも終わって、2013年も残りあとわずかですが、サカナクションは、クリスマスも年末も関係なく、バタバタしております。なぜかと言うと、年末に控えているフェス、あと、紅白!これに向けての準備が進んでいます。このフェスでは、サカナクションにとんでもない現象が訪れています。それは…… "RAD後BUMP前現象" です(笑)。RADWIMPSの後、そして、BUMP OF CHICKENの前に演奏をするという現象が起きてしまいました。今年の夏、サカナLOCKS!の授業でフェスについて授業 ( 宿題『3万円出すフェス』) をやったときに、「絶対に嫌だ!」と言っていた現象が起きましたよ(笑)。29日、大阪で行なわれるフェスではRADWIMPSの後に演奏します。そして、30日のCOUNT DOWN JAPANでは、BUMPの前にやるわけですね。こんなことを経験できるバンドはいないなと。気持ちを言うと、まあ、「嫌」ですよ(笑)。嫌ですけど、やるしかないと。チームサカナクションは、そういう意味でセットリストを本気で考えて、勝ちに行こうとしていますので、来る方たちは期待していて下さい。紅白の方も、NHKはサカナクションに良くしてくれているので、セットも特別仕様だったりしているらしいですよ!その辺も楽しみにしていて下さい。」


LIVEに参加する生徒の皆さん、紅白を観る予定の皆さんからの感想書き込みも待ってます。それでは今回の授業にいきましょう。



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TOKYO FMの「マンスリータイムテーブル」、このフリーペーパーの2014年1月号の表紙と特集がサカナクション先生ということになりました。そこで今回は、そのフリーペーパーに掲載されるインタビュー取材のようすを、そのままサカナLOCKS!でオンエアしたいと思います。

山口「つまり、普段ミュージシャンが何かしら取材を受けている時に、どんな取材をしているか、ラジオで放送しちゃおうという試みです。これは、面白いと思う。取材やインタビューって、どんな感じでやってるんだろうと気になっている生徒もいると思うので、実際に今日インタビューされた内容が記事になったものを生徒たちも見ることができるわけだから。ここで聞いたことと、その記事を見て比較してくれたらいいかなと思います。今夜はどんな授業になるのか、先生もよく分かりません。そもそも、授業として成立するのでしょうか(笑)」


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ということで、ここからはインタビュアーさんにお任せします。TOKYO FM マンスリータイムテーブルのライターを務めている大平さんです。

大平「それでは、どうも、ライターの大平と申します。よろしくお願いします。」

山口「サカナクションの山口です。よろしくお願いします。」

大平「今回の取材なんですけど、「TOKYO FM マンスリータイムテーブル」と言いまして、TOKYO FM の番組情報、イベント情報、そして番組表などが掲載されている、毎月1日発行のフリーペーパーなんですけど、2014年の一発目、1月号の表紙と特集をサカナクションさんで取り扱わせていただきたいと思っています。よろしくお願いします。」

山口「恐縮です。よろしくお願いします。」

大平「今回、特集のコンセプトのようなものが、サカナLOCKS!が『音学』の授業ということですので、"サカナLOCKS!をより楽しむための教科書" のようなものにしています。この番組を紐解くテーマと言いますか、チャプターのようなものを用意しましたので、そのテーマごとにお話を伺いたいと思っています。」

山口「分かりました。」


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大平「では、さっそくなんですけど、チャプター1。「音学」ということで、この番組は、「音を楽しむ」ではなくて、「音を学ぶ」と書いて「音学」の講師ですよね。これは、どういった理由でそうされたのでしょうか。」

山口「僕が音楽業界に入ってから、色んな人に音楽の裏側や、音楽シーン、メディアの裏側をたくさん教えていただいて、音楽がもっと好きになれたんですね。実際に自分が授業をやることになるとしたら、自分が面白いと感じたことをリスナーにも伝えて行けたら良いなと思ったので、自分は学んで音楽を好きになった分、聞いてくれている生徒たちにも、学ぶことによって音楽をもっと楽しんでもらえるようになったら良いんじゃないかと思っています。」

大平「なるほど。「音を学ぶ」ことが「音を楽しむ」ことに繋がって行くわけですね。」

山口「そうですね。いずれ、「サカナLOCKS!を聴いてミュージシャンになりました!」っていう子たちが、僕たちがよぼよぼになって入れ歯でガタガタってなってるときに(笑)、そんな風に言ってきてくれることが夢ですね。」

大平「良いですね、それってとても素敵ですよね。音楽って続いて行く、ループして行く感じがいいですね。」

山口「うん、それに、ミュージシャンが何かを教える、伝えるっていうのはちょっとおこがましいんですよ。たかがミュージシャンなのに。だけど、音楽のことを伝えるんだったら別に問題ないでしょ、っていうスタンスも僕の中にはあって。だから、楽しくやれたら良いですね、僕たちも。」


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大平「それでは、次のチャプターに行きたいと思います。先程と関連しているなかで、「宿題」というテーマでお話を伺いたいんですけど、生徒の皆さんから宿題が送られてきて、山口先生がインスパイアされる、作品作りに影響されるってことはありますか?」

山口「メチャクチャありますよ。それはもう色んなところで話してきていますけど、このサカナLOCKS!をやりはじめてから、自分が作る作品が本当に変わりましたね。やっぱり、今まで無かったですもん。若い子たちに音楽が聴かれているという実感が。でもここに居ると、生放送で、電話で話したりするんです。お母さんと娘が自分の曲を聴いていて、娘と電話した後にお母さんと替わって、「お母さんは学生時代どんな音楽を聴いていたんですか?」って聞いて、「戸川純です〜!」「やっぱり!」なんて会話があったり。そういうコミュニケーションってそれまで無かったので、それを得た上で自分が音楽を作るとなると、頭に浮かぶのは若者たちの顔が大きくなりますからね。だから、音楽に興味がある若者たちにどう音楽を届けようかって、作って行きながらそこに気持ちが行っている分、生まれるものが変わってきている気がします。」

大平「具体的には、どんな変化が見えてきているのでしょうか。」

山口「まずね、言葉。今まで抽象的な言葉を選んできていたけど、よりわかりやすくとか、伝わるように意識しているのと、サウンドをもうちょっと派手にしなきゃなって。自分が聴こえているのよりも、もうちょっと大きく聴こえるものにしないと伝わらないんだなってことも分かりましたね。」

大平「やっぱり、伝えるっていう気持ちが大きくなったってことなんですね。」

山口「そうですね。」

大平「そして、まとめとして、サカナクションさん、山口先生として、ラジオとはどのような存在と感じていますか?」

山口「正直、ラジオって一時期、古くなったときがあったと思うんですね、時代の中で。でも、僕は今、逆に新しいものとして受け入れられる時代が来ているのではないかと思っていて。その理由としてはたくさんあるけど、無作為に自分が望んでいないものを投げかけ続けられるラジオって、何でも自分で好きなものを選ぶ時代からするとは逆行している気がするんですね。インターネットで見たい動画を見るとか、聴きたい曲だけ聴くだけではなくて、自分の興味の無いものも聴ける。それは情報もそうで。それが、この時代にマッチしていて、見直されるもので、もっと拡大すべきで、もっと使い方があるんじゃないかと僕は思っていて。僕はラジオの世界の人間ではないので、そういうことをもっと深く考えている人たちはたくさんいると思うんですよ。そこで意見の合う人と今後仕事がして行けるように、自分は音楽をもっと頑張って、影響力を持って行きたいと思っています。」


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大平「それでは、次のチャプターに移りたいと思います。今度はラジオから離れまして、サカナクションさんについてお話を伺いたいと思うのですが、まずは来年の1月15日に、ニューシングル「グッドバイ/ユリイカ」がリリースですね。サカナLOCKS!でも、生徒の皆さんから感想が寄せられるんでしょうね。」

山口「いや〜、でも、怖いですよ。これだけ自分の授業で他のミュージシャンの歌詞を紹介したり、偉そうなことを言って、「80点!」とか「60点!」とか点数をつけたりしている自分が、新曲をリリースして生徒たちに聴いてもらうっていうのは、すごくプレッシャーになるし。でも、それを跳ね返すくらい自分の中で納得のいくものを出さなきゃっていうのが、良い効果になっているんじゃないかと思いますね。」

大平「なるほど。とにかく上へ上へ、進んで行くしかないって感じなんですね。」

山口「そうですね。エンターテイメントの世界に立つということは、流行に乗るっていうことだから。ここまで来ちゃうと、結果が伴わないとすぐに忘れられてしまうところまで来てしまったので。そこに乗っている分、無くなった時には本当にゼロになるし。自分が成し遂げたいと思っている、「音楽の楽しさを伝える」っていうことをやるためには、立ち止まるわけにも行かず、もう行くしかないんだなって。紅白に出場することを決めたのも、それが大きいですね。」


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大平「それでは、最後のチャプターです。「2014年」ということをキーワードにしたのですが、まずはその前にサカナクションさんの2013年を振り返っていただきたいのですが、どんな年だったでしょうか。」

山口「そうですね……。正直ね、どこからが2013年だったかも、忙しすぎて分からなくなっちゃっているんですけど(笑)。ただ、次の目標がしっかり見えた1年だったと思いますね。難しいことは難しかったし、やれると思ったことはやれたし。だから、ぐるぐる迷ったりしましたが、来年どういうことをやろうか、次はどういうことをやろうか、それがやっと見えて、1年が終わろうとしています。」

大平「バンドとしての立ち位置がはっきりしてきたということでしょうか?」

山口「うん。目指すものが見えてきたというか。今まではもっと漠然としていたけど、今の状況としてはどうだったのかとか。僕だけじゃなくて、メンバーも理解してきたところがあって、大分ハッキリしてきたなと思いますね。」

大平「ほぉ〜……。2014年、どんなサカナクションさんを見ることが出来るのかというのを、生徒のみんなはすごく楽しみにしていると思うんですけど、山口先生自身はどうなると思いますか?」

山口「そうですね。僕らはチームとして、サカナ LOCKS!もそうだし、サカナクションというバンドのチームも、メンバーも含めて、2014年のテーマは「体験」にしたいんですね。いろんなことを体験させたいし、自分も体験したい。自分が体験したことで、他の人に違った体験をさせたいし、体験の共有をさせて行くことが音楽をしていく一番の近道だと思う。自分も楽しめることだと思うのでね。それを一生懸命探して行きたいと思う。体験発掘大会みたいな感じ(笑)。」

大平「いいですね。2014年のサカナクションさんのキーワードは「体験」なんですね。分かりました。どうも、ありがとうございました!」

山口「ありがとうございました。」


山口「終了ーーーーー!」



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山口「今、聞いていただきましたのが、TOKYO FMのマンスリータイムテーブルのインタビュー、取材だったわけですが、生徒諸君、どうでしたか?こんな感じで普段やっているわけですよ!(笑) 大平さん、実際どうでした?ラジオ取材って。」

大平「緊張しました(笑)。」

山口「「緊張した!」(笑) あははは!最初、声震えてましたもんね。」

大平「そうですね(笑)。」


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山口「まあ、そうですよね! ……この取材の様子は、来月のタイムテーブルに掲載されます。スペイン坂スタジオとか行けばもらえるし、ウェブでもアップされたりするのでね。是非、今日のインタビューと照らし合わせていただけたらと思っております。」

ということで、2013年ラストの音学の授業も、そろそろ終わりの時間です。

山口「今日で、実は年内最後の授業となりました。皆さん、今後ともチームサカナLOCKS!をよろしくお願い致します。」


♪いきなり、北島三郎「祭り」が流れて〜



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山口「うおーー!やってきますよ、紅白!みんな、紅白見て下さい!ヨイショー!!」

ということで、今回のインタビュー取材が掲載されるTOKYO FM マンスリータイムテーブル (2014年1月号に掲載)の設置場所や郵送でのデリバリーなど、詳しくはサイトをチェックしてみてください。[ コチラ ]

生徒の皆さん、よいお年を!

サカナLOCKS! 放送後記

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