サカナクション LIVE「電子チケット」導入

SCHOOL OF LOCK!




あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます!
今年はサカナクションがメジャーデビューして10周年ですね?。10周年なので副担任ズも交えていろんな話をして欲しいです!
2017年もサカナクションを応援していきます!追加公演の鹿児島当たったのでまたライブに行けます!また見れると思うと本当に嬉しいです。2017年一番楽しみにしている出来事です。早く見たいな〜
今年もよろしくお願いします。
えるふぁばぐりどるぼーん
女性/18/鹿児島県




山口「ありがとう!ライブツアー SAKANAQUARIUM2017 "多分、風。" まもなくスタートとなります。追加公演の鹿児島は6月4日ですね。約5ヶ月後かな。どういう感じになるのかっていうのは……ライブハウスとホールではまた違った形になるし、3月以降のツアーは内容が変わるのよね。"多分、風。"ツアーは3?4月くらいまでかなー……それ以降は、噂のサカナクションのニューアルバムツアーになるんじゃないかなっていう予感がプンプンしているね……予感がプンプンしているだけだからね、まだ(笑)。まだ分からないけど、いま一生懸命アルバムを作っているので、ツアーの方も楽しみにしていただけたらと思います。演出も結構おもしろい事を考えていますよ。これは蓋を開けてみなければ分からない。サカナクションらしい1年になるんじゃないかと思います。」

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「今回のツアーは、チケットの値段が変わっていたり電子チケットになっていたりと、チケットに関してすごく考えたツアーとなっています。2016年にもいろんなことが問題になりましたね。今回のSAKANAQUARIUM2017は、SAKANAQUARIUM(A)(サカナクション公式サイト)の先行販売で、電子チケットで販売していました。今、電子チケットで販売しているミュージシャンが結構増えてきています。」

「まず、電子チケットっていうのはスマホやケータイにチケットで表示されるということですね。つまり、スマホやケータイがチケット代わりになる……電子マネーみたいな感じでピッとやったりします。飛行機に乗ったことがある人は、ケータイをかざして中に入っていくやつと同じ。クーポン券とか、10%オフの券とか、電車のSuicaとかICOCAとか、サカナクション先生が音楽を手掛けたOrigami Payとかもそうですね。そういうシステムです。本人のケータイがチケットになっているっていうシステムなんですけど、なぜ今回のライブに電子チケットを導入したか……いろんなミュージシャンが電子チケットを導入し始めているかというと、チケット高額転売対策のためなんですね。これは難しい問題なのよ。例えば、A子さんがサカナクションのライブに行きたいと……


「やっとサカナクションのチケットをゲットしたの!」
 ↓
「だけど、どうしてもその日にライブへ行けなくなっちゃた……。」
 ↓
「でも、このチケットが欲しい人は他にいる!ネットで探せばいっぱいいる!」
 ↓ 
「欲しい人がいっぱいいるから、6,000円で買ったけど、20,000円にしちゃおうかなー。20,000円で売るって言ったら買うかな……?」
 ↓
「20,000円で売れた!」
 ↓
「あれ?私6,000円でチケット買ったのに14,000円もゲットしちゃった!ラッキー!」


……っていうことを個人ではなく「業者」がやり始めているの。みんな、知ってた?まず、人気のあるミュージシャンのチケットを業者が何千枚も押さえるの。そしたらチケットが売り切れちゃうわけじゃん。そこに「行きたい!10年くらい応援しているのに、チケットが取れないじゃない!」って人がいて、『公式では売り切れているけど、僕たち持ってますよー。定価は6000円だけど、15000円で売ります。欲しい人〜!』って。そこで売り上げを取っている業者がいるんですね。ネット上だとこれが違法にならないんです。」

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「例えば、サカナクションがライブをやるとき、チケットをいくらにしようって考えるわけですよ。ここの照明をこうしたいからいくらでしょ、この楽器を入れて、スタッフを増やして、幕をこうやるからいくらでしょ、これを何千人で割るとこれくらいなきゃだめでしょ……じゃあギリギリ7,000円!……いや、6,800円かな!って決めるわけです。なのに……なのにだよ!全然音楽が好きじゃない金儲けを考えている人が6,800円で買って、それをサカナクションをずっと応援していますって人に15,000円で買え!って利益を得ているのっておかしくない?これ、モラルとしておかしくないか?これ、ビジネスとか経済学的にはおかしくない話なんだけど、カルチャー的におかしいだろ。だったら僕らは最初から15,000円とかで売りますよって……そんなこともできないわけじゃん。ダフ屋行為はダメなのに、ネット上はOKって……そういうことが続いていること自体おかしいなって先生は思うわけです。それを避けるためにどうするかっていうところで、先ほどの話の電子チケットが導入されたわけです。」

「これ、誰かがやらないと始まらないのよ。だから、今回はサカナクションのファンの皆さんを信じて、僕らは試験的に導入させてもらったんです。いろんなトラブルもあってご迷惑をおかけしたんだけど、なんとかして、いつか健全に電子チケットとか使わなくて、オリジナルのチケットでも販売できるような時代が来るように、そういう文化を作りたいわけです。だって、ライブ行ったら電子チケットじゃなくて本物のチケットが欲しいじゃん。それを記念にとっておきたいでしょう?僕もやってましたもん。だけど、電子チケットがないとそれがなくなるじゃん。それも悲しいなって思うのよ……。だから僕らはオリジナルチケットみたいなのを電子チケットで入った人には配ろうかとは思うんだけど。」

「あと、ファンサイト(公式サイト) SAKANAQUARIUM(A) っていうのがあるんだけど、それだけの先行にする必要があるのかって意見もあったのよ。だけど、これはファンサイトの人たちはサカナクションを応援してくれている人たちだから、そういう人たちに向けて先行で販売するっていうのと、僕らのことを深く理解してくれているっていう意味で、こういう実験的導入を受け入れてくれるかなって思ってる。いろんな困難も、ご迷惑もおかけしちゃうかもしれないけど、チャレンジを理解してもらって、一緒に乗り越えていけたらなっていう風に思う部分で、今回導入させてもらいました。この電子チケットは、急に行けなくなった場合はファンサイトの会員同士だと定価でチケットをやり取りできるようになっているんですよ。だから来られなくなっちゃった人は定価で申し訳ないんだけど、トレードしていただきたいと思います。転売ではなく、チケットが不要になってしまった対策も用意しているので。チケットを買った時は好きだったけど今は嫌いとか、山口一郎ムカつく!とかね(笑)、そういう人のためにも対策を用意しているので待っていてください。」

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4月からのホールツアーでは、通常の指定席(前売価格6,800円)のチケットの他に、プレミアムシート(前売価格13,600円)のチケットも販売しています。このプレミアムシートは、かつて先生たちが学生の時代はS席A席B席……とかあったのよ。席ごとに値段が違ったの。それがなくなったんだよね。なくなった理由は、S席やA席だけが売り切れて、B席とかだったらいらないっていってチケットが売れなくなっちゃった時期があって、じゃあ公平に一括にして、音響にもお金をかけるようにしましょうって変化したの。でも、プロ野球だったら内野席と外野席とバックネット裏席で全然値段が違うじゃん。ボクシングとかもそうね、リングに近い方が高いのよ。でも、音楽は近ければいい席ってわけじゃないじゃん。なので、サカナクションが導入したプレミアムチケットの席の場所は、1階中段の中央あたりになります。これは山口一郎オススメポイント……釣りで言ったら絶対に釣れるポイントですよ(笑)。餌がいっぱいあって魚がばーっといて、ここに投げたら絶対釣れるっていう“接待ポイント”(笑)。ここは、音響、演出の両面から総合的に楽しめます。」

「他にも、並ばなくていい『入場優先ゲート』とか、『グッズ・プレオーダーサービス』……事前にこれが欲しいって言ったら押さえてくれるんだよね。それに、オリジナルの『ラミレートパス』をプレゼント……これはオリジナルのパスですよ(笑)。『プレミアムメッセージカード・フォトカード』は、先生たちが、ありがとう〜!って書いたメッセージカードですね。そしてこれはすごいよ……『楽屋にてミート&グリート』が特典として付いてくるんです。つまりこれは、終わった後にプレミアムシートの人たちは楽屋に来られるの。会って、ありがとうございました、って言って直接感想を聞けたりするのね。」

「このプレミアムシートを売り出した背景っていうのは、ホール席ってスピーカーがないのよ、持ち込まなきゃいけないの。ライブハウスとかはあるんだけど。それを持ち込むときにすごくお金がかかるのよ。だけど席は増えないでしょう。だから、ちょっと特別待遇にしたプレミアムシートの価格を作って対応しようじゃないかっていうね。プレミアムシートの人はお金をたくさん払った分、いろんな特典をもらって、良い場所で見られるし、より音が届きやすくなっているシステムをプレゼントしているって思っていただければと思います。これも複雑な意見があったのよ。高校生とかは買えないとかさ……でもごめん。本当にごめん。ちょっとやらせてください。で、やっぱりダメってなったら考えるから。いろいろチャレンジして失敗もいっぱいするけど、これは大義のために頑張るので、チャレンジさせてください。それでもし嫌いになったり理解できないって言われたら、先生は謝る。音楽でちゃんとみんなの気持ちを取り戻すように頑張るから、理解してもらえたらと思います。」

そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

「去年から問題になっていたチケットの転売に関しては、インターネットで調べたりするとたくさん出てくると思います。いろんな意見があると思う。それをしている人たちの意見もあるし。だからそれは音楽が好きなみんなが判断することだと思うけど、僕らは音楽を作ってライブをやっている人間として今日は意見を述べさせてもらいました。」

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