NOEVIR Song of Life（ノエビア-ソング・オブ・ライフ-）

今月から2か月間は、SUMMER FEMALE VOICE（サマー フィメール ボイス）！
夏に聞きたい女性アーティストや女性グループのナンバーをお送りします。
今朝は、ミニー・リパートンの「LOVIN’ YOU」です。名曲ですね。

みなさん、「LOVIN’ YOU」をご存知でも、ミニー・リパートンが贈った人生については、
ご存知の方、少ないかもしれません。
シンガーを目指していたミニーは、地元シカゴを拠点とする名門R&Bレーベル、チェス・レコードの
秘書をしていました。その後、グループでデビューしますが、ヒット曲に恵まれず解散。
この間にプロデューサーだったリチャード・ルドルフと結婚します。
ただこの出会いが運命を変えます。
リチャードと共作して生まれたのが、「LOVIN’ YOU」だったんです。
「LOVIN’ YOU」は1975年に全米ナンバーワンを記録。
ミニーはスターダムへの階段を一気に登り詰めました。

しかしその翌年の始め、悲劇が襲います。
胸に悪性の腫瘍が発見され、乳房の除去手術を余儀なくされる事になってしまいました。
しかし、そんな逆境の中にあっても、自らの闘病体験について赤裸々に語り、
乳ガンに対する不安に苛まれる多くの女性達に正しい知識と早期治療を訴え続け、
全米ガン協会にも加入、その勇気ある行動に対し、当時のジミー・カーター大統領から
表彰状が贈られ、協会の会長にも就任する事となったんです。
その後も、病気と闘ったミニーだったんですが、1979年の７月、３１歳の若さで亡くなりました。

そんなミニーの生涯を思いながら、改めて歌声を聴いてみると
涼しげな歌声の中に、彼女の芯の強さ、歌への思いがあふれていること
感じられます。