山口「(FMラジオのDJ風に) 先週のプロモーターの授業の感想が、エフエム小樽に届いてまーす！」



「ふふふ(笑) そう！先週、エフエム小樽のミュージシャン上がりの山口ディレクターは、3組のプロモーターのプロモーションを受けまして、3組中2組オンエアしない、という事態が発生！初めてオンエアしませんでした。"チョロぐちかけ郎" と呼ばれていた山口ディレクター……かけませんでしたね。やっと返上しましたね。山口ディレクターは厳しいんですよね、エフエム小樽の中でも。……さっきからエフエム小樽って連発していますけど、実際に "FMおたる" ってあって、裏で放送されていますからね(笑)。現にありますから、小樽出身の私から言わせていただきますと(笑)。」

「……ということで、黒板を書きたいと思います。」



「エフエム小樽のディレクター、山口一郎は、元ミュージシャンで若手のミュージシャンが北海道にツアーで来た時には、やけに馴れ馴れしく話しかけるという(笑)。今回は私がそういう設定のディレクターとなって、ラジオディレクターのように本当にオンエアしていきたいと思います！」

ということで、先週につづいて、音楽にまつわる職業シリーズ『プロモーター』についての授業です。ここからはレコード会社の本物のプロモーターさんが登場。曲者ディレクターの山口一郎に向けて、実際にプロモーションをしていただきます。一郎ディレクターが気になったら、曲がオンエアになります。



山口「あー……エフエム小樽、もうすぐ冬が近いなー。そろそろ雪も降り始めるな、この小樽という街は。あー……忙しい。年末特番とかもいろいろ考えなきゃいけない時期ですし。うーん……いいミュージシャンいないかな。この秋の新曲欲しいな。何かこの秋のおすすめの新曲をオンエアしたいな。」


矢野「失礼します。一郎さん、今お時間よろしいでしょうか？」

山口「あれ？」

矢野「失礼します！(笑) キングレコードの矢野と申します。」

山口「矢野くん！この間、来たよね？」

矢野「はい、先週もお邪魔させていただいたんですけれど……一週間経ちまして……どうしても一郎さんに……」

山口「(笑)」



矢野「一週間いろんな出来事が……このラジオ、エフエム小樽を聴いていただいて。いろんな方からいろんなことを言われまして、やっぱりかけてもらうべきだなって。自分の中でもうすごい……自分の精神的な部分もあるんですけど(苦笑)。」

山口「(笑)」

矢野「ちょっとかけていただきたいなと……」

山口「それは上司に言われた系？」

矢野「もちろん上司にも言われたんですけど、実は僕がアーティスト担当をさせていただいておりまして、プレゼンに来させていただいた回に、僕が担当している、声優の蒼井翔太さんが同じ回のSCHOOL OF LOCK!にゲスト講師として出演しておりまして……」(2018.10.18 生放送教室 放送後記)

山口「知ってたよ。」

矢野「で、蒼井さんにも「僕のキングレコードの弟分である雄馬のプレゼンで何やってくれてんじゃ！」と……」

山口「(爆笑)」

矢野「あの……」

山口「言われた？(笑)」

矢野「いやー……結構……ぐっときましてですね……」

山口「ははは(笑) それでまた来てくれたわけ？」

矢野「そうなんです！一郎さんにはもう一度になってしまうんですけど、再び紙資料の方を……今回紹介させていただくアーティストは、内田雄馬。」

山口「これ、この間の……」

矢野「はい。「Before Dawn」を……どうしても、やっぱり「Before Dawn」を今！」

山口「(笑)」

矢野「秋の新曲「Before Dawn」をですね……！」

山口「いや、前回ね……1回かけないって言ったから。やっぱり声優さんだからね、写真を僕は見られるけど、ラジオを聴いているみんなは顔は分からないから。やっぱり声優さんの声みたいなもので曲を届けてくれたりすると、考えようかなみたいな……」

矢野「そうですよね……ということで、私……、コメントを録ってきました！」

山口「録ってきた？(笑)」

内田「エフエム小樽、SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!をお聴きの皆さん、山口さんこんばんは、内田雄馬です！」



(内田雄馬さんの音声コメントが流れてきました！)

山口「(爆笑)」

内田「前回、既にお話があったと思うんですが、私は声優、そしてアーティストとして活動させていただいております。アーティストとしては今年の5月30日にデビューさせていただいたばかりの新人でございます。早速なんですけど、前回の放送で、山口さんから私の素の声を聴きたいという話をいただいたということで、こうしてコメントを録らせていただいています。……どうですか？僕の声、どうですか？(笑) ……すいません(笑)。私、2枚目のシングルを出させていただいて「Before Dawn」というシングルをかけていただきたいということでお話しさせていただいているんですけど、こちらの「Before Dawn」という曲は、新しい世界に踏み込んだ人が、いろんな悩みとか葛藤とか……いろんな壁に当たったりしたりすることがあると思うんですけど、そういった壁を乗り越えたり、壁に当たったことすらも自分の力になっていくんだよっていう、前向きな曲になっています。このラジオをお聴きいただいている皆さんの中にも、今何かに挑戦をして、「頑張らなきゃいけないけど分からないことばかり……どうしたらいいんだ！」とか、そういうものを全て、今悩むことで、今大変かもしれないけど、必ずいい朝を迎えられるよ、いい未来くるよっていう気持ちを歌わせていただいています。ぜひリスナーの皆さんにも、山口さんにも聴いていただければと思っています！……よろしく頼むぜ！……ということで、内田雄馬でした！よろしくお願いしまーす！」

山口「ははは！(笑) すげーいい声してるなー。」

矢野「今のコメント量で伝わったと思うんですけど、僕よりプレゼンがうまいっていう。」

山口「そうだねー……うまいねー。声もめちゃくちゃいいよね、やっぱり。」

矢野「そうなんですよね。」

山口「写真で見る爽やかさとこの声を聴いたらイチコロだね。」

矢野「ありがとうございます。」



山口「うーん、今回は、矢野くんはプロモーターとしてはまだ半人前かもしらんけども、内田雄馬くんがコメントまでくれたんやから。内田雄馬さんに助けられたと思ってな。これから磨耗していく音楽業界で頑張って行ってもらいたいという気持ちも込めてね……かけちゃお！」

矢野「ありがとうございまーす!!」

■ 内田雄馬「Before Dawn」MUSIC VIDEO（Short ver.）


山口「爽やかでいい曲だね。いやー……まあね、やっぱりコメントがあるっていう武器は強いね。ディレクターとしてはそういうのを持ってきてくれるとね……ただ曲の話だけじゃなく、1個そういう武器があると強いね……でもまだ1曲じゃ足りないな！もっといい曲ないかな……このエフエム小樽にぴったりくるやつ。小樽市民っていうのはいい曲探してるから。」




長瀬「山口さん、すみません。今、少々お時間よろしいでしょうか？」

山口「まあ、ちょっとなら大丈夫ですよ。」

長瀬「初めまして、A-Sketchの長瀬と申します。」

山口「初めまして、長瀬さん。」

長瀬「実はですね……次世代のとんでもない才能を発掘しちゃったんですよ。」

山口「うん。」

長瀬「弊社は、ONE OK ROCKだったり、flumpool、THE ORAL CIGARETTES、フレデリックだったりと……ロックレーベルっていうイメージが強いと思うんですけど、そんなロックレーベルの中の、初のHIP HOPアーティストなんですけど……(紙資料を渡しながら)こちらよろしくお願いします。」

山口「え、HIP HOPをやるの？A-Sketchで？」

長瀬「はい、ぜひ。こちら、ひらがな表記で "さなり" といいます。」

山口「さなり…‥ほうほう。」

長瀬「こちら、2002年生まれの、15歳のアーティストで。」

山口「15歳！」

長瀬「そうなんですよ。なので、リスナー生徒さんと歳が近いんじゃないかなという風に思って。」

山口「はいはい、そうね。」



長瀬「そのさなりが、このあと24時(10月26日 0時)に、楽曲を配信リリースするんですけど。」

山口「ちょっと待って……今日のこの後？」

長瀬「はい、この後24時。なので今、僕情報解禁しちゃったんですよ。」

山口「これ情報解禁？！」

長瀬「はい、情報解禁しちゃったんですよ。見てくださいこれ……(紙資料を見せながら)この赤文字を……」

山口「あ、本当だ！"サカナLOCKS!で情報解禁"って書いてる！(笑)」

長瀬「はい。」

山口「ほー……そういうことしてくれる。嬉しいねー。"2018年10月25日 23:10頃、サカナLOCKS!で情報解禁" ……今、ここ？」

長瀬「今、ここです！」

山口「ほうほう……そしてこのあと配信リリースされる？」

長瀬「そうなんですよ。で、リスナーの生徒さんも、自分と同じくらいの歳の人がどんな音楽を打ち出すのか気になると思うんですけど……」

山口「なるほど。これ、トラックは自分で作っているわけ？」

長瀬「そうです。自分で作っております。そして、この「悪戯」という楽曲がですね、今回ご縁がありまして、SKY-HIさんにプロデュースしていただきまして。」

山口「ほうほう……AAAの？」

長瀬「そうです。いい楽曲がよりいいものに……本当にいい楽曲に仕上がりましたね。」

山口「え、今かけたらこれはうちが初解禁になるってこと？」

長瀬「そうです！」

山口「ははは！(笑) はー……それはすごいねー……それはサカナLOCKS!の歴史に残るなー……」

長瀬「なのでぜひ、山口さんにも聴いていただきたくて。」

山口「これはちょっと気になるな……ちょっと味見してみようかな……」

長瀬「あの……」

山口「あ！そっか。初解禁を味見するのもあれか。……そうだね……純粋に聴きたい感じもするんだよね。でも実際、初解禁をこのサカナLOCKS!でやっちゃうことに関して、上層部はどうなの？」

長瀬「大丈夫です！A-Sketch、全員OKです。」

山口「ははは！(笑) すごいねー……」

長瀬「それくらい自信のある、15歳のラッパーです。」

山口「そっか……これはもう……聴いちゃおう!!」

長瀬「ありがとうございます！」

山口「解禁しちゃう！」

■さなり / 悪戯(prod.SKY-HI) Lyric Video






山口「へー……15歳……」

長瀬「はい、15歳です、未来しかないです。可能性しか感じない。」

山口「そうだね。でもここからどう変わっていくかだよね。ここからどうオリジナリティというか……他にないものにしていくかというか。でも15歳でここまで出来ているなら、おもしろい形になるんじゃないかとは思うけど。」

長瀬「ありがとうございます。」

山口「でもまあ……僕は出る杭は打っていくからね。」

長瀬「(笑)」

山口「出る杭はガツガツ打っていくから、その辺はA-Sketchの方にもお伝えしていただきたいなと(笑)。」

長瀬「はい(笑)。」

山口「でも、サカナLOCKS!で情報解禁と初オンエアっていうのは本当にありがとうございました。こういうことをしていただけるとやっぱりかけちゃうから。」

長瀬「ありがとうございます！」

山口「ありがとうございました。じゃあ、僕は作業に戻るから！皆さんにもよろしくお伝えください。」


そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。



山口「今回は、キングレコードの矢野くん。コメントをもらってくるっていう裏技を、……僕がなぜかけたかっていう大きな理由は、プロモーターのためにアーティスト自らコメントを録ってあげるっていうその行為をするっていうことは、愛されているわけじゃないですか。アーティストにそのプロモーターがね。僕はその関係性みたいなものも素晴らしいなと思ったの。だからこれからは一人の腕の実力で、このややこしい山口ディレクターを攻略しにまた来てほしいなと思います。あと、A-Sketchの長瀬くんはついにサカナLOCKS!で情報解禁と初オンエアっていうね……そういうのに弱いからね(笑)。でもこれは結構切り札的なところがありますよね、プロモーターとしての。情報解禁や初オンエアをあなたの番組でぜひ！……みたいなことになると、かけたくなる気持ちが分かった！それはディレクターの気持ちがわかったのもよかったし、さなりくんも未来があるなと思う。こういうミュージシャンがいっぱい出てくるといいなとおもうし、A-Sketchのようなレーベルがこういう10代の若いミュージシャンをやっていくっていうのは未来があって嬉しいなと思うので、今日みんなに聴いてもらえてよかったなと思います。」