2017年結成の大阪のバンド。2018年、初の全国流通盤フルアルバムをリリース。ギターの朝日廉さんは、ボーカロイドの楽曲を作るボカロPとしても活動。
「ははー……結構好きかも。なんかね……1個わかってきたな。ある種、ギターロックっていうフォーマットが完成形を迎えているんだよね。サビでキーが上がって、四つ打ちになって、ハットが裏に入って。そこまでをどう変化をつけるかっていう。ボカロとかアニソンの手法が、ギターロックっていうフォーマットの中でどう混ぜ合わせるかみたいなのが、結構出てきているのかなって感じがする。」
「で、僕がひとつ好感が持てるところが、ボーカルがカラオケずれしていないっていうところ。それは多分アニソンとかなんだよね、きっと。歌い方のかわいいとか綺麗っていう種類が。カラオケで上手く歌うっていうところから違うところへいくっていうのがカルチャー感になっているっていうのがいいね。あと、楽しんでやってるよね。大阪の感じあるしね。言葉の使い方の意味はともかく、リズムとしてメロディを捉えている感じとかが懐かしい感じがある。相当、勉強しているんじゃないですかね。いろんな音楽を聴いている感じがします。チャットモンチーもこういう要素があったんですよね、初期の頃。結構好き。アルバムちゃんと聴いてみようかなと思います。ありがとう、教えてくれて。」
「次。」
HYUKOH(ヒョゴ)
韓国を中心にワールドワイドで活躍する4ピースバンドです。
日本での知名度はまだ高くはありませんが、これから感度の高い都市部の若者を中心にブレイクするのではないかと踏んでいます。
とにかく楽曲のセンスが良いのと、浮ついていない世界観、情緒揺さぶる切ない歌声が今の日本の若者バンドにはない魅力だと思います。
キャッチ―な楽曲が多く、CMソングなどに起用されれば一発でブレイクするはずです。ろーちゃん
女性/31歳/神奈川県
「聴いてみましょう。」
[MV] hyukoh(혁오) _ Comes And Goes(와리가리)
韓国4 ピースバンド。2014年のデビュー1 年で音楽配信8 週連続5 位圏内を記録。ソウルでのワンマンライブは4000 キャパを即完売。2016 年11 月、トイズファクトリーより「20」「22」のライセンス盤をリリース。第15 回韓国大衆音楽賞2018 では、”最優秀モダンロックアルバム(「23」)”、”今年の歌(TOMBOY)“、”最優秀モダンロック曲(TOMBOY)”の計3部門を受賞。ワールドツアーも開催。
「僕ね、このバンド知ってますよ。やっと出てきたって感じですよね。僕はもうずっと前から思っていたけど、韓国の韓流バンドが出てきたら、日本の脅威になるよって。これ日本語で歌ってぱっと出てきたら結構くると思いますけどね。うまいしね……。おしゃれだね。」
「日本のバンドって、どこか日本の歌謡曲感みたいな歴史のコンテクストの中でひとつ成立しているけど、K-POPとかも韓国の音楽って……なんていうか、ノーデザインっていうか。自国の中のデザインが日本とは違うんですよね。混ぜ合せないそのまんまの感じっていうかね。感度が高いから、ビジュアルだったりブランディングはすごく長けていて、一聴すると洋楽だよね。でも、日本も今そういう時代になってきているんだよね。D.A.N.とか……まあ、D.A.N.は独特なセンチメンタルだけど、yahyelとか。あの辺のカルチャーが2年前くらいから出てきていて。でも、そこと比べてもすごく成熟していますよね。これはくると思いますよ。2019年と言わずとも、もうきているんじゃないかなと思うけどね。HYUKOHは僕すごく好きです。教えてくれてありがとう。」
今回の授業も終了の時間になりました。
「今回の授業は、僕ら、先生世代の音楽の聴き方と、2019年ブレイクしそうって言ってくれた若者たちが聴いている音楽の感覚はずれているというか、違うものだっていうのがはっきり分かったのと、SNSだったりインターネットでの聴かれ方だったり、広がり方っていうのに対しても独特なものが生まれつつあるなと。だって、ちょっと前まで韓国語で歌っているバンドの曲をいいなって思ったりするようなことってなかったもんね。でも聴いてそれがいいって思えるっていうのは、日本だけではなく海外でもクリエイティブの自由化というか……古き良きものを現代に取り入れるっていうことが進んで行っていて。日本はそれに対して遅れをとっているっていう感じがありますね。リデザインすることが得意な日本国民だったはずが、そのリデザインの手法がよりビジネスよりになっていって、うまく機能しなくなっていっているというか。それが日本のアイデンティティになっていってるのかもしれないけど、そういう危機感も感じながら、楽しみな部分もたくさん感じ取れたかなと。でも、HYUKOHが日本でどう受け入れられていくかっていうのがひとつ日本の音楽シーンでの指針になるんじゃないかなと思いました。あと、ネクライトーキーはもう完全に日本。日本の今っていう感じだよね。彼らみたいなミュージシャンがどういう立ち位置になっていくのかっていうのも2019年楽しみだなと思いました。」
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