「秋の新曲収穫祭!音楽にまつわる職業『プロモーター(第5回)』 3週目」

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2019年11月8日(金)PM 10:00 まで



山口「さあ、今夜もレコード会社のプロモーターという職業のことを生徒に知ってもらうために、僕がラジオのディレクターとなりまして、楽曲のプロモーションを受けたいと思います!プロモーター秋の新曲収穫祭、3週目に突入です!」

ここからは、山口一郎先生、改め、山口一郎ディレクター(エフエム小樽にいる、元ミュージシャンのFMディレクター)の元に、レコード会社の現役のプロモーターさんが「秋のおすすめ新曲」を持って登場します。

山口「あー、忙しいなー。忙しい、忙しい……あと2〜3曲欲しいところなんだよなー。エフエム小樽の秋の新曲収穫祭にかけたい曲ねー……」

岡竹「ちょっと今、お時間よろしいですか?」

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山口「どうしたの?」

岡竹「これ、どうしても聴かなきゃいけないだろっていう音を僕持ってきたんですよ。」

山口「おー……君、誰?」

岡竹「僕は、スペースシャワーの岡竹と申します。」

山口「スペースシャワー!……帰れ(笑)。スペースシャワーかよ!」

岡竹「いえ、絶対にここを動きません!曲をかけるまでは!」

山口「もう、半蔵門に来ないでもらえる?(笑) 六本木と山中湖にいればいいよ。」

岡竹「(笑)」

山口「何、何?どんな人?」

岡竹「名前はご存知か……MONO NO AWAREというアーティストなんですけども。この度10月16日に新しい3rdアルバムを発売することになりまして。」

山口「あれ?さっき喫煙所で会った人?」

岡竹「え?あ……あれは僕じゃないですね(苦笑)。」

山口「おー。10月にデビュー?」

岡竹「いえ、3枚目のアルバムです。で、僕の中では、最近リリースされた曲の中ですごく衝撃的だったものがこの中に収録されていまして。それが3曲目なんですけど、ちょっとタイトルを言っていただいてもいいですか?」

山口「かむかもしかもにも……ん?かむかも、しかも、にどもかも。」

岡竹「ありがとうございます。噛んじゃうかも、しかも二回も。っていう意味なんですけど。」

山口「「かむかもしかもにどもかも!」。へー。」

岡竹「はい。これは早口言葉を題材にした曲になっていまして。ドリフの早口言葉の歌が頭に流れてくるかもしれないんですけど。」

山口「MONO NO AWARE……バンド?」

岡竹「バンドですね。4人組のバンドで、1人女性なんですけど。そのうち2人が八丈島出身のロックバンドですね。」

山口「あ、なんか聞いたことあるな。八丈島出身のバンドがいいって。」

岡竹「まさしく、それはMONO NO AWAREのことだと思いますね。これをかけていただきたいっていうのはあるんですけど、ここに、メンバー全員がたまたまいるんですよ。半蔵門に。なのでちょっとここに呼んでもいいですか?」

山口「(メンバーの姿を見て、爆笑)」

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加藤「すみません(笑)」

山口「わー!だってさっき喫煙所で会ったもん!挨拶されたけど誰だろうって(笑)。うわー、このパターンね!」

MONO NO AWARE「こんにちはー!」

山口「ちょっと、プロモーター仕切ってよ。メンバー紹介とかちゃんと。」

岡竹「まず、こちらギターボーカルの玉置(周啓)です。」

玉置「初めまして!よろしくお願いします。」

岡竹「で、ギターの加藤(成順)です。」

加藤「加藤です。よろしくお願いします。」

岡竹「こちら、ベースの竹田(綾子)です。」

竹田「竹田です。よろしくお願いします。」

岡竹「最後、ドラムの柳澤(豊)です。」

柳澤「よろしくお願いします。」

岡竹「4人、MONO NO AWAREでございます。」

山口「え、これたまたまなの?」

岡竹「はい、本当にたまたまです!」

山口「いやー、スペシャだからさ。やらしいことやるの知ってるからさ。」

岡竹「(笑)」

山口「じゃあ、プロモーション期間中なんですね。」

岡竹「そうですね。プロモーション期間中です。」

山口「そっか、そういうことね……まあ、ちょっと今日はオンエアできないんだけども。申し訳ないんだけどね。」

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全員「(笑)」

岡竹「いや、僕らお尻(時間)には余裕がありますからね!」

山口「(笑)」

山口「みんな今は東京にお住まいなの?」

玉置「はい、そうです。」

山口「出身はそれぞれ?」

玉置「僕と、加藤が八丈島で、(柳澤)豊が神奈川の海老名。ベースの竹田が埼玉の浦和です。」

山口「どういう風に出会ったメンバーなんですか?」

玉置「僕を加藤が誘ってくれて。Skypeしてたら。曲を僕がずっと作っていたんですけど、バンドやるやる詐欺みたいなのをしていて、「俺とやっちゃう?」ってSkypeで告白してくれて、「俺も思ってた」って言って結成しました。」

山口「ははは!(笑) え?どういうこと?八丈島で?」

玉置「あ、そっか!そういう話をするのか(笑)。」

加藤「高校からボーカルの(玉置)周啓がずっと曲を作っていて、ずっと僕に聴かせてくれるんですよ。「新しい曲できたよ!」って。」

山口「高校の時にね。」

加藤「はい。僕はその時からすごい彼が作る曲が素晴らしいなって思っていたので、「大学に行ったら必ずバンドやりなよ」っていうのを言っていたんですけど、1年経っても何もやらずに。それで「活動しないなら手伝うよ」って感じで誘って、「僕も思ってた」って。」

玉置「はい。で、大学でベースとドラムと出会ったんです。」

山口「なるほど。今みなさんおいくつなんですか?」

加藤「26の年になります。」

山口「で、これがアルバムと。『かけがえのないもの』……まあ、今日はちょっとオンエアできないんだけどね。」
全員「(笑)」

山口「プロモーターが仕切りなさいよ!僕はプロモーションを受けるんだから。メンバーの前でプロモーションをどういう風にやっているのか。見たいでしょ?」

玉置「確かに、見たいです。」

岡竹「えっと、3曲目に収録されている曲「かむかもしかもにどもかも!」という曲は早口言葉を題材にしていまして、今回NHKのみんなのうたに選ばれまして。」

山口「へー!……じゃあ、みんなのうたで聴いてもらったらいいよね。」

岡竹「いやいやいや!テレビ持っていない方もいらっしゃいますからね。」

メンバー全員「(笑)」

玉置「その方向性で攻めるんですね(笑)。」

山口「じゃあ、岡竹さんが思うバンドの魅力を僕に教えてよ。」

岡竹「岡竹はですね、やっぱり、このバンドはすごくいい意味で子供らしさっていうか、幼少期の子供っぽさっていうのがあるんですよ。それがいろんな曲の随所に要素、エッセンスとしてあると思っているんですけど。で、曲を聴くたびに大人になった僕も、子供の頃のふとした瞬間とか……駄菓子屋で10円のお菓子を買ったあの瞬間とかっていうのを、ふと思い出させてくれるバンドなんですよ。」

山口「うん。すごいわかる。曲を作り始めたのはいつなんですか?」

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玉置「中学校1年生の時です。」

山口「へー、きっかけは?」

玉置「きっかけは、『クロノ・トリガー』っていうゲームが大好きで。光田康典さんっていう方が作ったBGMを聴き込んでいて、自分も作りたいと思って。で、DSのソフトで、お題の曲を自分で作れるっていうゲームがあって。それで、自分でエディットして。波形とかもいじれたんで、それでやり始めたのが最初です。」

山口「歌詞、言葉とかは?」

玉置「言葉も同時期ですけど……」

山口「本が好きなんですか?そういうのじゃなくて?」

玉置「本も好きでしたし、当時、それこそSCHOOL OF LOCK!を初めて聞いたのが中1の頃で。RIP SLYMEさんをその時初めて聞いて。ラップの韻とかに興味が湧いて、最初はラップの歌詞を書き始めました。」

山口「え、じゃあSCHOOL OF LOCK!の生徒だったってこと?」

玉置「そうです!手紙というか……メールとか送っていました。」

山口「マジで!(笑)」

全員「(笑)」

玉置「っていうか、僕サカナクションを初めて聴いたのもSCHOOL OF LOCK!で、「セントレイ」を聴いて。」

山口「マジで?」

玉置「めっちゃ感動しました!ちっちぇー島の六畳間で、このピンピンピンって音なんだ?って(笑)。」

山口「(爆笑)」

玉置「ふふふ(笑)」

山口「生徒じゃん!!」

玉置「お久しぶりでーす。」

山口「なるほどね。」

岡竹「僕も実は生徒で、SCHOOL OF LOCK!の企画で、中学校に当時の校長教頭が来て、flumpoolが卒業ライブをするっていう企画がありまして。僕その時の中学校3年生の卒業生だったんですよ。」

山口「マジで?……お前の話はいいよ!」

メンバー全員「(爆笑)」

山口「せっかく来てもらったしね。僕はずっと今新しいアルバムのブックレットを見ていたんだけど、歌詞も見ていてすごく興味がある。いいなって思うし、これが音楽になったらどう聞こえるのかなって気になるし。リスナーにも聴いてもらいますか!……どう?いいの?この曲で。「かむかもしかもにどもかも!」でいいの?他の曲でもいいんだよ。」

玉置「はい。」

山口「あ、じゃあ、このアルバムで一番きてる!っていう曲はどれ?」

玉置「えー……じゃあ、「テレビスターの悲劇」かな。え、「テレビスターの悲劇」どう思う?」

加藤「いいですか?」

竹田「うん、まだあんまりね。」

岡竹「僕、このアルバムで一番好きなんで。」

玉置「本当ですか?じゃあ丁度いいですね、岡竹さんが言うのであれば。」

山口「じゃあ、それを聴いてみよっか。「テレビスターの悲劇」、オンエアしちゃおう!」
メンバー全員「ありがとうございます!」




山口「わー、めっちゃいいね!むちゃくちゃいいじゃん!!」

加藤「嬉しい……!」

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山口「いやー、君らすごいね。マジでいいと思うよ。久々に……待っていた感じだよね、こういうのをね。」

竹田「ふふふ(笑)」

玉置「おー。」

加藤「嬉しい!!」

山口「「かむかもしかもにどもかも!」も聴いてみていい?」



MONO NO AWARE "かむかもしかもにどもかも!" (Official Music Video)

山口「へー……いやー……これあれだよ……むちゃくちゃいいと思うよ、君ら。」

メンバー全員「ありがとうございます!」

山口「結構感動レベルだね。知らなかったわー。やっぱ聞かなきゃダメね。スペシャって見つけてくるのうまいよね。」

岡竹「そうなんですよ……よくお気づきで。」

山口「でも、僕ね、これお世辞じゃなくて……まだ2曲しか聞いていないけど、この「テレビスターの悲劇」っていうこの曲は相当な衝撃を受けましたね。」

玉置「おー、ありがとうございます。」

山口「やっぱり言葉の乗り方が独特だよね。ラップなのかメロディなのかっていう……でも、それって結構日本人にしかわかんない気持ちよさだから、それが素晴らしいことだと思うんだよね。海外の人がそれを聴いた時に、ものすごく特異に感じると思うんですよ。」

玉置「あー、音の響きが。」

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山口「そう。それがオリジネーターなんだよね。今の人たちって、邦楽を聴いて邦楽を始めるじゃん。僕らは洋楽を聴いて音楽を始めた世代だから、英語を日本語にしようとしたり、英語の楽曲を日本語で作ろうとした時に、なんか違和感があるのよ。その違和感を埋めていくことがオリジネーターの作業だったんだけど、君たちの世代はもうちょっとこう……違和感を埋めていくっていうよりは、そもそも違和感があるように作られて行っているのかなと思う。それを「テレビスターの悲劇」っていう曲ではすごく気持ちよく感じるし、なんか……昭和感。いなたさ。」

玉置「いなたさ、めちゃくちゃ言われますね(笑)。」

山口「声もいいと思う。」

玉置「ありがとうございます。」

山口「……スペシャはそんなに好きじゃないけど。」

全員「(笑)」

岡竹「スペシャは好きじゃないかもしれないですけど、スペシャには最高の音楽しかないんですよ。」

山口「いや、確かにねー。これはいいと思うよ。いやー……見つけたわ、いいバンド。ありがとうございました、わざわざ来ていただいて。」

メンバー全員「ありがとうございました!」


■リリース情報■
MONO NO AWARE
3rdアルバム『かけがえのないもの』2019.10.16 ON SALE


今回の講義も終了の時間になりました。

山口「ちょっとね……俺、本当にMONO NO AWAREにショックを受けたね。嫉妬、嫉妬。過去の作品も聴いてみるけどね。で、バンドが今みたいにディレクターの前に来て「よろしくお願いします!」って言うことも実際あるの。僕も行ったことあるから。でも、普通は行っても「CDそこに置いといて」って邪険に言われたりすることがあるのよ。こんな風にね……僕は優しいディレクターだったよ!メンバーに座ってもらって、「どんな風にバンドを始めたの?」みたいに、聞いてくんないから!!普通。なので、これからデビューを控えているミュージシャンは、そういうことがあるんだよっていうのも覚えていてもらいたいし(笑)。やっぱり……出てくるね。スペシャはいいミュージシャンをいっぱい生み出してきているじゃないですか。Tempalayとか、Suchmosもそうだけど。群を抜いてるね、この感じ。なんかもう……俺バンドやらなくていいんじゃないかな……いい音楽が出てくるね。……衝撃を受けたなー。よかった。僕、スペシャのことをいろいろ、けちょんけちょんに言いますけど、本当にいいミュージシャンを見つけてきて外に発信していますよね。やっぱり必要な会社なんですよね(笑)。メディアだけじゃないもんね。僕はMONO NO AWAREのファンになりました。皆さんも是非聴いてみていただけたらと思います。NFとかにも呼びたいですね。うん。」


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