「読書の秋!サカナクション・山口一郎、おすすめの本10冊!」

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2021年11月5日(金)PM 10:00まで




今回の授業は、山口一郎先生がセレクトする、読書の秋、10代の生徒に読んでもらいたい、おすすめの本10冊を紹介します。(先週の授業で行う予定でしたが、今週になりました、お待たせしてすいませんでした!)
しかも10冊まとめて、1名の生徒にプレゼントします!

そして次回から、このサカナLOCKS!は2ヶ月間の修行に出ます。2022年1月まで、AuDeeの方で授業を行なっていきますので、アプリをダウンロードしておいてください!

AuDee サカナLOCKS!


それでは、読書の秋。一郎先生おすすめの10冊を紹介してもらいましょう。

山口「早速、生徒におすすめする本10冊を紹介していきたいんですけど……僕は、読書家ってよく言われがちなんですけど、最近はそんなに本を読んでない。最近は、アートブックが多いんですよ。作品のコンセプトを知るために本を読んで、どういう経緯で作られているのかとか、歴史とかを知るために本を読むことが多いから、文庫とか小説、現代詩とかはあんまり読まなくなってきています。僕は、小学校から高校3年生までに読んできた本の量は結構すごい量だと思う。本を読むきっかけっていうのは父親の影響だったんだけど、父親が強制的に僕に本を読ませていたんですよ。古本屋に一緒に行って、段ボールに測り(重さ)で本を買って、1ヶ月で読んで感想を聞かせろっていう。そういうスパルタ読書教育を受けたので、よくも分からず漢字も読めない中で、本を読む習慣がついた。自分に影響を与えるものの中に本っていうものがいっぱいあったわけ。そんな僕が長い読書経験の中で、10代の若者から大人まで合う本を選んだので、紹介したいと思います。」

「まず最初は、まとめて3冊紹介したいと思います。」

1) 岡本太郎『強く生きる言葉』
2) 岡本太郎『壁を破る言葉』
3) 岡本太郎『愛する言葉』


「この3冊セットでおすすめしたいなと思います。自分がものを作るってどういうことなのかとか、自分にとっての壁って何なのかとか、愛ってなんなのかとか……この3冊に強く影響を受けたなと。なので、この3冊はおすすめです。」

4) パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』

「おすすめの本はありますかって聞かれるたびに、僕はこのパウロ・コエーリョの『アルケミスト』を紹介していたんですね。なんでこの本をいっぱい紹介しているかっていうと、自分が本当に音楽で苦しくてやめようって思った時があったんですよ。自分のこれからをどうしようかって考えることがあった時に、ある人にこの本を紹介されたんですね。僕がそういう状況だっていうのをあんまり知らないはずなのに……なんかあるじゃない、そういう偶然って。それでこの本を紹介されて読んだんですよ。そしたら、自分に起きている嫌なこととか、壁になりうるものも、全部は未来の善作用のために起きている反応なんだって考え方になれたんだよね。その瞬間瞬間で苦しい時は苦しいんだけど……当たり前のことを今から言うけど、それって、遠い未来から振り返った時には過去になっているわけじゃん。それが自分の未来の状況のプラスになっているはずだって思うことって大事なんだなって。それを思い出させてくれた本なんですよね。だから、10代の方もそうだし、学生で就職に悩んでいる人とか、職場で辛い思いをして転職を考えている人とか、何かこの本はヒントになるんじゃないかと思います。すごく有名な本なので、読まれている方もいると思うんですけど、是非読んでみていただけたらと思います。」

「パウロ・コエーリョのこの本を結構紹介していたわけ。『王様のブランチ』とかで(笑)。そしたら、パウロ・コエーリョ本人からTwitterにDMがきたんですよ。ブラジル人なんですけど。なんて着ていたかDM見るよ……あの……ポルトガル語で読めない(笑)。以上(笑)。でも、本人からメッセージがきたってことだけは分かったんでね。それは嬉しかった。」

5) 枡野浩一『石川くん』

「これはね、石川啄木……って、名前は聞いたことがあると思うよ。僕ね、石川啄木って現代に生まれていたら、ただの厨二病って言われていたと思うんだよね。石川啄木の短歌って、みんなあんまり知らないと思うけど、現代語訳とかと一緒に読んだりするとわかりやすいと思います。つまりは、"砂浜に死ぬという字を書いてみる"みたいな……そんなのある意味厨二病じゃん(笑)。でも、文学として、リズムとして美しさがあると。日本人の感傷的な部分をちゃんと短歌として確立した人物だから。あと、記者としての才能もある。そんな彼の本を紹介したいと思います。石川啄木が現代に生まれていたらこんなやつだったっていうことを書いている人がいるんだよね。『石川くん』っていう本です。この『石川くん』は、ユーモラスに、現代の人に理解できるように現代語訳をつけているの。枡野浩一さんっていう方の本なんだけど、これはすごく面白かった。石川啄木入門としてはいいと思うので、紹介したいと思います。」

6) ますむらひろし『銀河鉄道の夜』

「これは漫画なんだけど、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を猫の主人公にして描き上げているんです。僕は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の原作を読んでいた上で、ますむらひろしさんの『銀河鉄道の夜』を読んだんですよ。原作で思い描いていたイメージと、ますむらさんが描くイメージがすごく合ってるの。これもすごくおすすめです。僕はもう何十回も読んだ。」

7) 石原吉郎『石原吉郎詩文集』

「これはね、今回紹介する本の中で最も難解。現代詩の中でも、石原吉郎の立ち位置っていうのは非常に鋭い。尖っていると思う。彼は戦争で捕虜になってシベリアに抑留されていたんですよ。それを経験した人が書く現代詩ですから、やっぱり死と向き合っていたり、闇との向き合い方っていうのが半端じゃない。経験が言葉を物語るからね。僕はその石原吉郎の「竹の槍」っていう詩が、今の僕が言葉と向き合う上でひとつの中心にあるんですよ。その竹の槍っていうのは、非常に当時の僕からするとかっこよかったんだよ。こんな言い方が出来るなんてすげーなって。みんなは光GENJIが好きで、諸星くん、大沢くんって言ってたけど、僕は石原吉郎くーん!ってなってたの(笑)。クラスで、ひとりでね。これは、音楽を始めるきっかけになった話にも繋がってくるんだけど、歌にするとみんな覚えるじゃない。国語の教科書をあんなに読めないやつらが、こんなにも美しい言葉をみんな全然覚えてくれないし興味がないけど、歌は歌うのよ。暗記して。だから、音楽ってすごいなってところから、僕は音楽を始めたんだよね。だから、そういうきっかけになった本です。ちょっと難しい本だけど、頑張って読めば理解できるはず。だって、小学とか中学の頃の僕が理解できたわけだから。絶対できると思う。ただ、根気よく理解していかないと。現代詩のルールもいろいろある。ちょっと現代詩の世界に踏み込みたい人は、石原吉郎だったり、石垣りんとかを紹介したいと思います。」

8) 穂村弘『ラインマーカーズ』

「これは、まー……大好き。最近出会った新しい文学。ニューウェーブ短歌っていう新しいジャンルがここ10年くらいかな、出てきているんですけど、その中でも、穂村弘さんって北海道出身の方なんです。『ラインマーカーズ』って本を紹介したいと思います。このニューウェーブ短歌っていうのは、今僕らの生活の中にある、見えているものをちゃんと短歌でおさめている。つまり、飛躍しないのよ。HIP HOPのリリックに近いっていうか。だから、すごく歌詞の世界に近いんですよ。僕は、勉強するために読んでいるっていうのもある。こういう角度でこの言葉の飛躍ってこういう世界観でここをうたえるんだっていうのが結構勉強になるんですよ。あと、寄り添ってくれる感覚って、僕は文学の中にあんまりなかったの。けど、なんか寄り添ってくれているんですよね。そういう意味でこの本を紹介したいと思うし、興味を持った人は、ニューウェーブ短歌の作家を調べてみるといいと思いますよ。」

9) 谷川俊太郎 『二十億光年の孤独』

「これも超有名ですけど、谷川俊太郎さんの『二十億光年の孤独』。もうね……この詩もすごい。世の中にはいろんな芸術がある。だけど、どんな芸術よりも、文学が最も宇宙に近い……宇宙を表現できるものだと実感させてくれたのが谷川俊太郎さんだったんです。僕は、自分の頭の中にあるよく分からないものをちゃんと説明できるのは文学が一番だと思ったの。抽象的なものを具体的にも表現できるし、抽象的なままでも表現できる。それって目に見えなくて手で触れないんだけど、ちゃんときっちり表現して説明できるのは文学しかないんですよ。制限なく。こんなにも自分の頭の中にあるものを、正確に、的確に、美しく、リズムが良く表現できる人っているんだって思ったのが谷川俊太郎さんだったんだよね。すごい。本当にすごい……敵わないなっていうか。そんな風に思った本ですね。」

10) 山口瞳『けっぱり先生』

「みんな、"学生運動"って聞いたことあるかな?1960年代に起きた、大学生によるデモですよね。ベトナム戦争があった頃に、戦争反対を訴えたり、みんな知らないと思うけど、成田空港が建設される時にも非常にいろんな問題があったんですよ。当時、大学生たちがヘルメットをかぶって、ゲバ棒っていうものを持って闘っていたんですよ。今よりも学生たちが政治に関心があって、自分たちで社会を作っていくっていう熱い気持ちがある学生たちがいっぱいいたんです。その時代のことって、僕の両親とかの世代だから、きっと今聴いている生徒からするとおじいちゃんとかになるのかな?けど、そこを調べると、日本ってこういう国だったんだなとか、今現代の政治の構成をみると、こういうところから始まってるんだっていうのが、当たり前だけど歴史を調べると分かるじゃないですか。それをポップにじゃないけど、ちょっと斜め上から小説にしている話があって。これは古い話だから今の人が読んでも共感できないかもしれないけど。山口瞳さんの『けっぱり先生』っていう本があるんですよ。これは、学生運動とその時代の先生の話なのよ。学生運動って、大学生が始めたんだけど、中学生高校生とかも学生運動に興味を持っていて、けっぱり先生が学生たちと話をしていくっていうすごい面白くて感動的な話なんですよ。僕は、すごく影響を受けたんです。当時父親が学生運動をやっていて、そういう話を懇々と聞かされていたっていうのもあるんだけど。今の人たちが読んだらどう思うんだろうっていうことに興味があるので、読んでみてくれたら嬉しいなと思います。」

「これで10冊でしょ?ということで、この10冊をセットにして1名の生徒に送りつけてやる。……ただし、このサカナLOCKS!は授業です。この本が欲しいという生徒は、今から言う宿題を提出してくんなまし!その宿題はこちら……」

『サカナクションがアイドルを初プロデュース! その名前は何?』

「皆さん、サカナクションがもしアイドルを初プロデュースした場合、どんな名前にすると思いますか?それを想像してサカナLOCKS!掲示板に書き込んでください。面白いやつだぞ。真面目に考えすぎてもシカトするからな(笑)。面白いやつ頼むぞ。例えば、僕だったら……"フグに首ったけ"とか(笑)。あと、"えいひれスカート5人組 "みたいな。そういう感じ。これ、面白い人に10冊プレゼントするから。センスがある。さらにセンスをこの10冊で磨いてくれというね。10冊で合計1万円いくからね!皆さん、考えて宿題の提出お待ちしています。」

こちらの宿題、提出は [ サカナLOCKS! 掲示板 ] に書き込んでください!そろそろ、今回の授業も終了の時間となりました。

来週から2ヶ月間このサカナLOCKS!は修行に出ます。AuDeeの方に修行に行きまして、来年1月に大きくなって帰ってきたいと思います!AuDeeのアプリをダウンロードすると聴けます。ということで、来月からはAuDeeで『サカナLOCKS!〜修行編〜』がスタートだっちゃ!」

AuDee サカナLOCKS!

「そして、11月はアルバムリリースに先駆けて、11月20日と21日の2日間、『SAKANAQUARIUM アダプト ONLINE』を開催します。これは、"光ONLINE "の予算2倍かかってます!……皆さん、体験してみたくないですか?しかも、新曲初披露ですからね。それくらい凝ったオンラインライブになると思いますので、是非観ていただけたらと思います。そして、12月からスタートする全国アリーナツアー『SAKANAQUARIUM アダプト』も期待していただけたらと思います。そして、何よりも、修行を終えて帰ってきた頃には、2枚のアルバムの全貌が明らかになっていると思います。特にアダプトの方はね。一緒にサカナLOCKS!で盛り上げていきたいと思いますので、帰ってくるまでAuDeeの方をよろしく!」

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