「山口一郎先生が3ヶ月ぶりに戻ってきました。」

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2022年10月7日(金)PM 10:00まで




音を学ぶ "音学(おんがく)" の授業、サカナLOCKS!。
しばらくお休みしていた山口一郎先生が3ヶ月ぶりに授業に戻ってきました。今回は、副担任の江島啓一先生といっしょに、ふたりで授業していきます。
まずは久しぶりに、職員を交えてのオープニングトークから……


山口「諏訪さん(職員)、どうでした、江島は。」

職員「え、江島先生?すげー、頑張ってましたよ。」

2人「はははは(笑)」

職員「頑張ってましたよって上からだな(苦笑)。結構攻めた質問をしてるなっていうのが何回かあって。それがすごい良かったです。」

山口「江島的にはどうだったの?3ヶ月間。一人でラジオとか初めてでしょ?全国放送だよ、だって。」

江島「うん、初めて。大変だったなーって。そもそも一人で話すのはちょっと苦手だからっていうので、ゲストに来てもらったんだけど。そういう理由で(ゲストを)呼んだんだけど、逆にすごいよかったなって。普段あんまり真面目な話とかしないから、ごはん食べに行っても。ラジオの力で普段聞けないことを聞けたから、それがよかったなって。」

山口「じゃあ江島的にも実りがあったわけだ。」

江島「あった。」

山口「俺はちゃんと聴いていたから、お前の授業。」

江島「ありがとうございます!大丈夫でした?先生。」

山口「台本の棒読み感がすごいなって思った。」

江島「ふふふ(笑)。それはなー……慣れなかったな、最後まで。」

山口「程よくできないんだなーってくらいが、療養中の俺にはちょうど良かったかもね。」

江島「あ、よかった(笑)。結果オーライだね。」


山口「サカナクションの山口一郎です。」

江島「サカナクションの江島啓一です。」

山口「今日からサカナLOCKS!に復活いたしました!

江島「(拍手しながら)おめでとうございます!」

山口「約3ヶ月ぶりのサカナLOCKS!です。留守の間、江島がサカナLOCKS!を担当してくれて。」

江島「やってましたよ。」

山口「勉強になったでしょ?いろいろと。」

江島「勉強になった。」

山口「今回は僕がサカナLOCKS!をお休みしていた3ヶ月間のことをお話ししていこうと思うんですけど、江島には、この3ヶ月間で1回会ってるよね。」

江島「1回会った。」

山口「電話とかでは話したか。」

江島「うん。電話と、ファンサイト用の配信に一郎が飛び入り参加した時とか。」

山口「そうか。そもそも、ずっとダルいなとか疲れがとれないなって感じがあったんだよね。」

江島「言ってたよ、ずっと。」

山口「帯状疱疹が出たり、痔になったりさ。」

江島「痔になってたね(笑)。」

山口「(笑)。頸椎ヘルニアが悪化したりとか、結構いろんなところがボロボロで。ダルいな、ぼーっとするな、起き上がるのも辛いな……っていうのが、今思うと、5月の配信ライブ前からずっとあったんですよ。」

江島「騙し騙しやってたってことだよね。」

山口「そうそう。きついなっていうところから、よしって切り替えて出かけたり、作業をしたりってしてきていたけど、その、よしってなるまですごい時間がかかるようになってきていたんだよね。」

江島「あー……スイッチが入らなくなってきた?」

山口「そう、スイッチが入らなくなってきたの。ヘルニアがあっていろいろきつかったのもあるし、ダルいっていうのもあるし……なんだこれって思っていたら、ある時、本を読んでたのよ、家で。田中(裕介)監督に、村上春樹を勧められたの。村上春樹の作品を全然読んだことがなかったから、おすすめの本を教えてもらって。そしたら、全く読めないの。」

江島「読めない?」

山口「読めないのよ。意味が分かんないでしょ、読めないって言われても。」

江島「それは、字が読めないんじゃなくて、頭に入らないってこと?」

山口「全く頭に入ってこないの。で、おかしいなって思って。WEBニュースとかを読んでも、ニュースの記事の内容が分からないし……次のアルバムのテーマで、オカルトについて調べてたの。オカルトの記事とかを読んでいても全然頭に入らなくて。ちょっとおかしいぞって。じゃあちょっと病院に行ってみましょうかってなって、病院に行ったの。そしたら、燃え尽き症候群だって言われたの。」

江島「そこで言われたんだ。」

山口「そう。そんなわけ……って、ちょっと疲れてるだけじゃんって思って、2〜3日しっかり寝ればよくなるって思ってたんだよね。」

江島「最初は甘く見てた?」

山口「うん、甘く見てた。で、ホールツアーが始まるからリハーサルを始めるってなって。セットリストを田中監督と考えて、こんな感じでいきましょうってメンバーに伝えたじゃん。最初はメンバーである程度進めてもらって、途中から俺の体調が良くなったら参加するみたいな感じでリハーサルが進んでたでしょ。」

江島「最初はその予定だったね。」

山口「そこから全然だめになっていっちゃって。」

江島「そうそう。一郎なかなか来ないなってずっと思ってたんだよね。」

山口「俺は絶対にツアーは延期したくないって思ったし、中止には絶対したくないって思ってたんだよね。無理だ、ありえないじゃん、そんなのって(笑)。」

江島「うーん……気持ちとしてはね。」

山口「うん。で、本当にギリギリのギリギリまで待ってもらったんだけど、先生に無理だと思いますって言われて。しっかり今休んだ方がいいって。事務所の社長の野村さんもそこに居たけど、一郎頼むから休んでくれって言われて。俺はギリギリまでうーんって言ってたけど、とりあえず1ヶ月休んでみようって。どう回復するか見たらいいじゃんって。で、(マネージャーの)サバちゃんとは、早い夏休みだねって感じで話したりしていたんだけど……そこから全くだめ。Underworldだけはリスケできたら絶対に出たいって言って調整してもらったんだけど……」

江島「そうだね、1回リスケしてもらったね。」

山口「俺的には、10月なんてちょちょいのちょいなんて思ってたから。……正直、今もラジオに復帰しているけど、群発性頭痛もまた出てきて。」

江島「はー……プラスアルファで。」

山口「そう、不調が続いていて。本当に波があるよね。」

江島「今日、大丈夫なの?今は?」

山口「今大丈夫でしょ?話せてるでしょ?」

江島「全然話せてるよ。うん。」

山口「多分大丈夫。」

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山口「ただ、先生に言われたのは、やりたいと思うことだけやりなさいって。サカナLOCKS!も、ラジオも、他の番組とかも……嫌だなって思ってやっていたことなんてひとつもないからさ。やりたいと思ってやってきたことだから。ビクターの山上さんとも話して、本当は正直、一旦全部終わらせようかって話もあったのよ。待ってもらうわけにもいかないじゃん、僕の身体がいつ良くなるかも分からないしさ。」

江島「レギュラー番組全部を?」

山口「そうそう。待っていてもらうわけにはいかないから。どうするって話をしていたけど、ちゃんとやりたいと思うことはしっかりやって、良くなっていくというかね。ライブはまだ出来ないし、スタジオとかには入れないけど、ラジオで自分の近況を伝えていくっていうことくらいは出来たらいいなって思うし、ある種……リハビリ?ふふふ(笑)。」


山口「まあ、元に戻るとは思ってないんだよ、俺も。」

江島「自分の中の話?」

山口「うん。自分の中もそうだけど、こういう風に俺がなったっていう事実は、メンバーだったり周りも感じているじゃん。だから、それをなかったことには絶対できないからさ……それも踏まえて新しいニュー一郎を作っていかなきゃいけないなって思ってる。」

江島「うん。」

山口「俺が嫌いなことが2つあってさ。人に迷惑をかけることと、痛いことなんだよね。この2つだけはどうしても嫌いなんだけど、今どっちもやっちゃってるから(苦笑)。開き直るしかないなって。」

江島「うん。でも今はあんまり考えない方が良いんじゃないかなと思うけどね。」

山口「たださ……1個心配なのよ、俺は。」

江島「何?」

山口「4人でUnderworldとやるでしょ?俺なしで。」

江島「やるね。やるよ。」

山口「俺、何も関わってないじゃん。本当に、何も関わってないじゃん。演出も。だから大丈夫かなって、すげー心配なの。」

江島「ははは(笑)。親の気持ちになってる?」

山口「やれることは全然手伝うし、俺だったら、Rhizomatiksに頼んで、一郎のポリゴン撮影してもらって、一郎を動かすっていうのをVJでやるとかお願いすると思う。俺ならね。」

江島「それはなかなかちょっと頼みづらいよ。一郎を稼働させるって。」

山口「それくらい稼働するよ。稼働になんないじゃん。」

江島「いや、その具合がさ。」

山口「ライゾマに行ってプチプチをつけるだけじゃん。お金かかるけど、すごい。それくらい自腹で出すよ、申し訳ないから(笑)。」

江島「それは、一郎は自分のことだからそう思うかもしれないけど、こっちとしてはできる限り一郎には負担をかけさせないっていうことで動いてるから。それは頼みづらいかなって。」

山口「今日だってこうやって授業やってるんだからさ。全然言ってほしいけどね。」


山口「いやでも、江島には3ヶ月間頑張ってもらったけど……もうさよならだから。」

江島「クビですか!?クビ宣言ですか(笑)。」

山口「ふふふ(笑)。大丈夫だから、俺はもう。ラジオは大丈夫。」

江島「ああーでも、よかったですよ、よかったよかった。一郎先生を待っていた生徒がいっぱいいるから。」

山口「ひとつくらい面白いこと言えよー。なんか気の利いたことをさ。サカナLOCKS!って、ここ結構良い枠だよ?」

江島「良い枠だよ。もちろん、良い枠だよ。」

山口「なんか気の利いたことを言わないと。」

江島「いや、気の利いたことをゲストに言ってもらおうっていう魂胆で始めたんですよ(笑)。」

山口「それがもう、サカナクションを物語ってるじゃない。気の利いたことを一郎に任せて、俺たちは音楽を黙々とやろうみたいな考え方。」

江島「ちょっと、しゃべりがねー……しゃべりが苦手なんですよ、やっぱり。」

山口「お前、なんかさ、それDJの時も言ってたよ?DJやれよってずっと言ってたのに、DJはやりたくないって頑なに言って……今じゃ何?自分でイベントやったりしてんじゃん。」

江島「そうですね。それはちょっと気持ちの変化があったんじゃないですかね?(笑)」

山口「ははは(笑)」

江島「そういうこともあるよね。」

山口「結局、食わず嫌いじゃねーかよー。」

江島「食わず嫌いじゃないよ、ラジオは。3ヶ月もやったから。楽しかったけどね、もちろん。」

山口「じゃあ、たまに来る?」

江島「うん、呼んでいただければ馳せ参じます。」

山口「じゃあ、Underworldが10月4日と5日だっけ?」

江島「そう、2日間。」

山口「2日間の反省会をしようか、俺と。」

江島「おーっと……(笑)。公開反省会?」

山口「定点カメラとライン映像をもらうから、それを見て反省会する?」

江島「しますか。」

山口「すげー怖いなー。俺よりエジーとかみんなの方が怖いと思うけど。」

江島「まあねー……初めてだからね、4人で出るの。」

山口「楽しみにしてるわ。来てくれる人も、そういう意味では、レアなサカナクションを楽しみにしていただけたらと思います。」


山口「江島、本当に3ヶ月間ありがとう。たまに来てよ。」

江島「もちろん来ます!」

山口「気が向いたら呼ぶわ。」

江島「気が向いたら、なんだ(笑)。」

山口「いきなり呼ぶ。」

江島「いきなり呼ぶ?電話するとか?」

山口「そうそう。」

江島「そういう感じなんだ。」

山口「カレンダー(共有のスケジュール)見ておけばいいから。今日サカナLOCKS!って入ってるなって思ったら、その時間に電話がきたら取ればいい。」

江島「え、それさ、俺は毎回その時間に電話待ち?!(笑)」

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山口「こないだね、俺は考えてみたわけよ。活動15年間で、丸1日休みだった日って(合計すると)1ヶ月分なかったんだよ。だから、俺は頑張ったなって思ったの。」

江島「頑張った。」

山口「褒めて、褒めて。」

江島「一郎先生は、頑張った!!」

山口「……お前なんか言い方がすごい嘘くさいんだよ(笑)。」

江島「ちょ……一郎は、本当すげーよ!」

山口「(爆笑)」

江島「ははは(笑)」

山口「だろ?1日1回それをメールしてくれよ。メンバーにも言っといて。」

江島「すごいって?分かった(笑)。」

山口「そういう感じで、ちょっとずつね。ライブはまだちょっと難しいけど、制作意欲はあるから、暗い曲を作ってぽんぽん送っていくので。こういうラジオなどを含めて少しずつ活動を再開していければと思っています。」

江島「はい。」

山口「江島先生、改めて3ヶ月ありがとうございました。」

江島「どういたしまして。」

山口「またちょこちょこ遊びに来てもらいながら、一緒にサカナLOCKS!を盛り上げてもらえたらと思います。」

江島「うん、やっていこう。」


改めて、一郎先生、おかえりなさい!

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