『2022年のフェイバリットソングス (w/副担任's)』

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2022年12月30日(金)PM 10:00まで




音を学ぶ "音学" の授業、サカナLOCKS!。
今回はこのクラスの副担任、草刈愛美先生と岡崎英美先生が授業を担当します。山口一郎先生はお休みです。

授業テーマは、草刈先生と岡崎先生の2022年のフェイバリットソングス。今年よく聴いた曲やメンバーにオススメした曲、サカナクションの制作の参考にした曲などを紹介していきます。


草刈「はい、授業を始めますから席についてください。Twitterを開いている生徒は、Twitterを一度閉じてください。」

岡崎「Instagramを開いている人は、サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしてください。授業が始まります。」

草刈「サカナクション、ベースの草刈愛美です。」

岡崎「サカナクション、キーボードの岡崎英美です。」

草刈「今夜のサカナLOCKS!は山口一郎先生に変わって、副担任の私たち2人が授業を担当したいと思います。よろしくお願いします。」

岡崎「よろしくお願いします。」

草刈「サカナLOCKS!……とっても久しぶりですね(笑)。」

岡崎「とっても久しぶりですねー。」

草刈「久しぶりですよね……できるかな?頑張ります(笑)。」

草刈「今夜は私たち2人の2022年のフェイバリットソングスを紹介していきたいと思います。」

岡崎「はい。」

草刈「フェイバリットソング……いっぱい聴いた気がする。」

岡崎「ふふふ(笑)」

草刈「2022年は武道館公演(『SAKANAQUARIUM アダプト TOUR』)くらいから始まっているんだよね、多分ね。」

岡崎「そうですね。」

草刈「いろいろ……武道館あり、15周年のスタジオライブ(『15.0 STUDIO SESSION』)あり……後半からは、サカナクション自体の活動が思うように出来ない年でもありましたけれども。時間があると、私は曲聴く機会がちょっと増えたかもしれないなと思うんですけど……岡崎先生どうです?」

岡崎「後半は復活したかな。15周年ライブが終わったくらいのタイミングだったと思うんですけど、ちょっと1回お腹いっぱいみたいになり……」

草刈「あ、分かる!お腹いっぱいになりました(笑)。ちょっとね……みんなちょっと休憩したかったのかもしれないよね、もしかしたらね。」

岡崎「ふふふ(笑)。間が少し開いた期間もあったんですけど。私の場合は、気にいると同じのを何回も聴くっていう感じなので。曲数ばーっと増えるというよりかは、これ好きだわーって何回も聴いているって感じだったかな、どっちかというと。今年は。」

草刈「あー、深く聴いた。」

岡崎「ばーっていっぱい聴きたい時もある、もちろん。このアーティストがこっちにも参加してる!みたいなのがあったりすると、繋がっている先の曲も聴きたくなったりして、どんどん増えていくんですけど。」

草刈「うん、うん。そうだよね。最近昔よりもいろんな人と一緒にやるっていうアーティストさんが増えてる気がする。面白いよね。」

岡崎「ねー。」

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草刈「4人でイベントに出たんですよね。10月に。」

岡崎「10月でしたね。」

草刈「Underworldと一緒にイベントに出る機会(『UNDERWORLD × SAKANACTION』)が急遽訪れて……(笑)。ものすごく急ピッチで準備をしなきゃいけなかったんだけど、それは後半のすごい一大イベントが私たちサカナクションに訪れました。」

岡崎「そうですね。」

草刈「その中でどうやって4人で出る意味とか、どういうスタイルでやるのが今の自分たちらしいかっていうのを4人でものすごい集中して考えて。その時に、ただ曲を流すDJだけではなくて、せっかくバンドでやっている私たちだから、演奏もやっぱり組み入れたいっていうところで、参考に岡崎先生に送った曲があるんですけど覚えていますでしょうか?」

岡崎「はい。送ってもらった。共有してくれた曲が、Disclosureの「Waterfall」っていう曲。」



岡崎「Disclosureのライブ映像も見せてくれたと思うんだけどね。光のイメージがかっこよかったって話もしてくれた。」

草刈「うんうん。確かね、SNSか何かで、曲の断片のローズピアノ(Rhodes Piano)を弾く……そのフレーズだけを弾いていて、かっこいいなと思っていて。それが後になって曲としてリリースされたの。私の出会った順番はそうだったんだけど。それに歌がのってアレンジされたものが出て。その一番最初のローズのフレーズだけ……チャッチャッチャって刻みなんだけどね。それを弾いているのがすごいかっこよくて。それを見つけて。これを岡崎先生が弾いたらいいんじゃないかなと思って。これをステージで私が観たい!みたいなところで(笑)。」

岡崎「あ、そういう経緯があって聴かせてくれたんですね。」

草刈「これをUnderworldとのライブのDJのセットで、岡崎さんがこういうことを混ぜたら面白そうだなってところで。」

岡崎「あの……はみ出してセッティングしてしまいましたよ(笑)。」

草刈「わざとはみ出させてもらったんですよね(笑)。図面というか、絵を描いて、生演奏をしている英美ちゃんとモッチ(岩寺先生)の手元がよく見えるように。2人は脇にはみ出してセッティングしてもらって、どうせ弾いているんだから見てもらいたいでしょ。」

岡崎「そうだね。はみ出したことによって、弾いている感は見えたかなと思う。あれかな……「minnanouta」かな?」

草刈「「minnanouta」って、サカナクションの曲なんですけど。インストゥルメンタルがありまして。そこの参考で送ったんだよね?」

岡崎「それかな。」

草刈「そうだ。そこのローズのピアノをDisclosureのこういう刻んで弾いている感じの……って。これと、コブルストーン・ジャズ(Cobblestone Jazz)のライブなんだけど。こういう感じでやってみたらどう?っていうのを聴いていただいた気がいたします。」

岡崎「送っていただいたデモで、もう既に、やばっうま……!ってなって。これは練習しないとやばいってなった記憶がございます(笑)。」

草刈「ははは(笑)。細かいフレーズをね。」

岡崎「切った方がかっこいいフレーズだったと思うので。」

草刈「楽しかった。横で、ローズの生演奏を聴いている自分が楽しかった(笑)。」

岡崎「はは(笑)。そういう楽しみ方。」


岡崎「でも……大分緊張もしたけど……」

草刈「Underworldも良かったからね。」

岡崎「そう。Underworldさんもね……とにかく、65歳だっけ……っていう、年齢にまずちょっと驚いてしまいまして。」

草刈「驚いた、驚いた。」

岡崎「キレがすごかった。」

草刈「キレがすごかったねー。」

岡崎「あんなに動いて。歌って動き回って……魅せられたなって感じ。」

草刈「そうですね。すごく楽しんでステージをやっていらっしゃって。ライブが終わった後にお話してくださったんですけど、私たちの状況も分かってくださって。苦しいことも全部ギフトだからって。苦しいことがあって、それをきっと何かに変えられるからチャンスだよって話とかもしてくださって。岡崎さんの誕生日も祝ってくださって。本当に優しい……!」

岡崎「本当です、もう……こんなことあるのかみたいな。」

草刈「最高だよ、誕生日。びっくりしたよね。」

岡崎「"Happy birthday, Emi!"とか言って、ケーキ持ってきてくれて。もう、全部この1年の幸せを使い切ったって思いました。あの瞬間は(笑)。」

草刈「その最高の笑顔がうちのファンサイトのSNSに上がっていますので、見たい人は見てください(笑)。最高の笑顔してますよね。」

岡崎「本当に、本当に(笑)。」



岡崎「ライブの前後改めてUnderworldを聴き直していた期間があって。繋がりとかも含めてすごい好きになった曲が、「Jumbo」っていう曲。」

草刈「「Jumbo」。」

岡崎「ライブを観て、すごいダンスな曲だったっていうことに気づき……まあ、全部そうなんだけど。」

草刈「分かる、分かる。」

岡崎「なんていうか……体動いちゃう!みたいな。」

草刈「ね、そうだったね。本当に、フロアで生きてきた人の曲だなっていうのをすごい感じた。」

岡崎「そうそう。それで、(プレイリストに)追加して何回も聴いたっていう経緯がありますね。」



草刈「Underworldは、本当に……すごく大きな経験をさせてもらった気がします。あのイベントでね。」

岡崎「本当に。」

草刈「良かったよね。」

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草刈「あと、大きかったイベントとしては、15周年か。スタジオセッション『15.0』っていうのをやりました。3日間やりましたね。あれも大変だったけどね……(笑)。曲数がものすごい多かったから。」

岡崎「多かった、多かった。」

草刈「岡崎先生は部屋2つ使ってやってましたね、1人でね。自分の持っている機材全部くらい並べて、さらにローズと生ピアノ置いて。」

岡崎「ふふふ(笑)。全部出し状態でした。スタジオでしか生ピアノはあんまりできないかなとも思うし。」


草刈「3日間やったのをすぐ作品にしようとしたんですよ。映像化しようと。終わって割とすぐに映像作品を作るための録音をまとめるミックスとかを始めて。その時にちょっと参考にしていて、岡崎先生と共有した曲が……」

岡崎「宇多田(ヒカル)ちゃんですか?」

草刈「宇多田ちゃんです。」

岡崎「アルバム出すのに伴ってライブセッションで生で演奏されていたやつですよね。『BADモード』を出すときに。」

草刈「オンラインライブ自体もすごく良くて。あのアルバムもすごい好きなんですけど、私。みんなにちょっと聴いてもらって。こんなのがあってって話をして。これよりもちょっとライブ感を出したいとか。」

岡崎「スタジオセッション感みたいなのが。」

草刈「そうそう。すごく近しいというか似ているところもあったので。シンセもありつつ、生ピアノとかもも。サム・スミス(Sam Smith)とかで弾いているルーベン・ジェームス(Reuben James)さんがポンと出てきて、生ピアノをポンと弾くとか……そういう楽器の色合いの付け方とかも。」

岡崎「うん。皆さん上手……もう……」

草刈「上手!もう……上手だったよ、本当(笑)。すごい上手と思いながら。比べるのもおこがましいとかも思いながら(笑)。」

岡崎「すごい緊張感というよりは、ちょっと力の抜けている感じも感じられつつ……みたいな映像だった気がする。」

草刈「そうね。ちょっとピリッと感もありつつ、音楽は楽しんでいるのを届けようとしているなっていうのがすごい伝わる感じがあって。」

岡崎「映像もあるんだもんね。」(※Netflixでライブの全編『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios』が公開されています。)

草刈「映像がいいですよ。「PINK BLOOD」のあたりでふわっと入ってきてさっと座って弾く感じが。」

岡崎「かっこいい……!」

草刈「ひえー……!」

岡崎「私、コードとかに引っかかりそうだもん。そんなふぁっと出てきたら。床とかにいっぱい這ってる……」

草刈「床にあるコードに足を引っ掛けて転びそうってこと?(笑)」

岡崎「研究します、そこも(笑)。」



岡崎「映像って感じで言うと、この間、坂本龍一さんが事前に録画されていたものを時間を決めて、ピアノソロで演奏されたライブを配信されていたんだけど(『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022』)。それを愛美ちゃんに誘ってもらって、浦本(雅史)さんのスタジオでめちゃくちゃ良い音で一緒に観ましたね。」

草刈「そうですね。本当は私も岡崎先生と一緒で、家でヘッドホンで聴こうかなと思っていたんですけど……日曜日で、家族全員いて、ヘッドホンで部屋の片隅でどれだけ集中できるかなって。空気の震える音で聴きたくなっちゃって、だんだん。」

岡崎「そうだったんだ。そっかそっか。」

草刈「それでちょっと、空いていたらもしかして聴いたりなんかできますかね……みたいなお願いをしたら承諾してくださって。」

岡崎「そうだったんですねー。あれは……」

草刈「聴きたいよね?そうだよね?集中して聴きたかった。これは正解だった……って。」

岡崎「めちゃくちゃ空気の……ダンパーの音だったり。」

草刈「ピアノの音を伸ばすために踏むペダルの。」

岡崎「もうねー……なんであんなに小っちゃくできるんですかっていう感じ(笑)。」

草刈「ふふふ(笑)。ガタンっていわない。素敵でした。」

岡崎「最後の小っちゃーい音が消える余韻まですごい聴こえる環境で一緒に観れて。すごいよかったなと思っているんですけど。」

岡崎「この間のライブでも演奏されていた「Merry Christmas, Mr. Lawrence」は、YouTubeの方でも公開されているそうです。」



草刈「週末はクリスマスですから。いろんな気持ちになれる曲ですけれども。」
岡崎「いろんな気持ちになれますね。オリジナルの曲はもう少しシンセサイザーとかも入っているんですけど。映画のテーマ曲で作られた曲だったと思うんですけど。ピアノ1本のしみる感じのアレンジだなと思います。」


ここで、今回の授業も終了の時間になりました。

草刈「今夜は副担任'sの私たちが久しぶりにサカナLOCKS!をお届けしました。岡崎先生、久しぶりにお話しできました。」

岡崎「久しぶりにお話しさせていただきました。共有した曲は結構ありましたね。」

草刈「ありましたね。今年も一緒にいろんなものを作りましたね……っていうところですよね(笑)。武道館(『SAKANAQUARIUM アダプト TOUR』)と、オンライン(『SAKANAQUARIUM アダプト ONLINE』)のBlu-rayも、もうすぐ作り終わるので。」

岡崎「アルバム(『アダプト』)も出してる。」

草刈「アルバムも出してます。頑張った年かもしれない。ふふふ(笑)」

岡崎「せめて作品を……っていうところで。15周年のライブ映像やアルバムはお届けできてよかったですね。」

草刈「良かったですね。また年明けてからもお届けできる作品がありますので、来年もどうぞひとつよろしくお願いいたします。」

岡崎「よろしくお願いいたします。」

草刈「ということで、今回の授業はここまで。音で学ぶ、音を学ぶ、音に学ぶ"音学"の授業、サカナLOCKS!。サカナクションの草刈愛美と、」

岡崎「岡崎英美でした。」


生徒の皆さんも、2022年によく聴いた曲を[サカナLOCKS!掲示板]や[メール]で教えてください!書き込んでくれた生徒には、サカナクション先生からクリスマス・プレゼントがあります!一郎先生の自宅倉庫で見つけた激レア・アイテム─── 一郎先生がスタッフ用に作った非売品のサカナクションTシャツ(メタリカ風)を3名にプレゼント!
ぜひあなたの2022年のフェイバリット・ソングを教えてください!

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