短期講習 ヨルシカLOCKS!3日目!新作EP『創作』に関する授業をお届け!

SCHOOL OF LOCK!
 

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聴取期限 2021年2月3日(水)PM 10:00まで




(授業チャイム)


n-buna「生徒の皆さん、こんばんは。短期講習ヨルシカLOCKS!ヨルシカのn-bunaです。」

suis「suisです。」

n-buna「今夜は、まず黒板を書きます。」


(黒板を書く音)


SCHOOL OF LOCK!


n-buna「EP『創作』。去年7月にリリースした『盗作』以来、およそ半年ぶりですかね。」

suis「うん。」

n-buna「『盗作』を作ろうと思った時から『創作』を次に出そうと決めていたので。だから割と制作もスムーズに進んで、無事リリース出来たという感じです。」

suis「おめでとうございます。」

n-buna「おお、他人事(笑)。」

suis「いやいや(笑)。」

n-buna「おめでとうございます。」

suis「ありがとうございます(笑)。今回のコンセプトですけど、「CDのないCD」。」

n-buna「本当に陳腐な禅問答ですけど。言ってみれば、こういう陳腐な禅問答っていうのは、音楽に限らず色んな創作物の中でやられてきている事なんですね。絵画、写真、新聞を切り取るなんていうのも、その一つだと思いますけど。ガラスを破壊したり、ダダイズムに近いものがある。そういう流れで色々なことが、既存のメディアに対する破壊というのが、やられてきましたけど。それの延長だから。「CDのないCD」というコンセプトって、実はさして革新的でもないんですよ。」

suis「そうなんだ。」

n-buna「CDのないCDを、実際に実店舗で発売するということをやった人っていうのは、確かにあまりいないかもしれないんですけど。色んな形で姿を変えて、創作物、自己批評性のある行為っていうのは、世の中の色んなところで創作が続けられていて。」

suis「ふんふん。」

n-buna「そういう中で、こういうコンセプトでCDを出そうって思ったのは、そもそも僕自身の満足のためっていうのが、根底にあるんですね。CDが入っていないCDを、店舗で買っている人の姿っていうのを、僕はこの時代に見たかったんですね。」

suis「うん、うん。」

n-buna「ダウンロード全盛期、そういう実メディアが死に絶えようとしている瞬間に、わざわざ「CDが入っていないCD」っていうことを認識した人たちが、わざわざ実店舗に行って、「CDが入っていないCD」を買いに行くっていう。その姿を作りたかったし、その姿を写真に撮りたかったっていう。

suis「うん、うん、うん。」

n-buna「だから僕は写真を撮りに行くんだけど。自分で消費するためにね。」

suis「はい、はい。」

n-buna「その写真っていうのは、きっと数十年後、僕がおじいちゃんになった時にね、世の中に本当に実メディアが消えてしまった、死に絶えた世界の中で、そういう数十年前に、こういうものを作って、その頃は実店舗で買ってて、分かりやすい皮肉として出して、でもそれを皆が買い求めて店舗に行った写真っていう。それはきっと僕にとってすごく美しいものになるから。そのための作品を作りたくて、このコンセプトをやろうと思ったんだよね。」

suis「うん。」

n-buna「っていうね、すごく長い話だけど、こういう流れっていうのが僕の中ではありますね。」

suis「この話を聞いた時に、こういうアイディア?CDのないCDを店舗で売るよって最初聞いた時は、なんか「へ〜」っていうか、n-buna君の好きそうなことだなって思って。何かそんなに、大して何か感情があった訳じゃなかったんだけど。実際に今日、CDが入っているType Aの『創作』と、CDの入っていないType Bの『創作』を並べて見た時に、これ言い表せないんだけ・・・ ちょっとゾッとしたというか。」

n-buna「変な感じしたでしょ?」

suis「興奮したよ、すごい。これは自分のCDとかじゃなくて、思っていたよりずっとパワーのある画だったし、実物を見た時のあの、怖いっていうのとは違うけど、ちょっとゾッとしたね。」

n-buna「確かに、生きてる人間と死んでる人間の違いみたいなもんだよね。それこそ物理的には、心臓が動いているか止まっているかだけで、物体的には両方、何も変わらない訳じゃん。」

suis「そうだね。」

n-buna「それこそ、死んだら81gだっけ?肉体が軽くなるって、そんな話ありましたけど。それに近いよね。CDが入っているか入っていないかの違いなんだけど、情報としての事実がね、そこに何かしらの感情を覚えさせるというか。」

suis「うん。」

n-buna「穴の開いたCDケースだけが、そこにあって。でも僕はそれをCDと言えると思っていて。CDケースを僕はCDとして売って、僕はそれをCDと言えると思っていて。それを開いて何も無かった時の感覚っていう。僕はそれこそが創作の価値なんだろうなとか、思うね。それはきっと、この『創作』というCDに宿ってる感じなんだろうなと。」

suis「うん。」


〈M.創作/ヨルシカ〉


n-buna「前作は『盗作』っていう、アルバムの音楽と小説が一緒になった作品というものでしたけど。今回は「春」というテーマで、アルバムが作られています。この『盗作』と『創作』という続き、対とも見えるコンセプトっていうので、僕は2連続でアルバムを出したかった訳ですけど。アルバムとEPを。この2つ、実は製作時期が同じなんですね。同じで、同じ手法、同じような構造で作っているっていうのが『創作』でして。これは僕の中にあるちょっとした主張なんですけど、僕は『創作』と『盗作』に境目なんてないと思っているので。この世の創作物っていうのは、そこにオリジナリティがあるんだけど、同時に何かしら重複している場所があって。だから完全なオリジナルティを獲得するっていうのは、確実に無理なんだけど、特に音楽という中で、平均律12音階しかない中で、パターンは少ししか無くて、でもそれをみんな、どうにか、その中で表現しようと頑張っている。その姿を僕は美しいと思っていて。だから何かその、その『創作』と『盗作』の境目は、存在しないんだっていう、事実としてはね。あとは意図的に盗んだか、盗んでないかっていう、心持ちだけで。あとは事実としてはその境目なんて存在しないんだってことを、僕はずっと言ってたんですけど。」

n-buna「だからこそ今回、同じものを同じ時期に同じ手法で作るっていう、それを『創作』と『盗作』って名前を分ける。でも実態は、そこには何の違いもないっていう。僕からの主張ですね。」


〈M.嘘月/ヨルシカ〉


suis「『盗作』と一緒に制作していたので、『盗作』録る時点で曲が出来てたのがほとんど?」

n-buna「そうだね、ほとんど出来てたかな。」

suis「新しくレコーディングしたのは、『強盗と花束』くらいだったんですよ。」

n-buna「今回の曲たちは、ボーカルに力が、魂が入っていて、僕はすごく良いと思って。まあいつも良い感じなんだけど、ボーカル込みで良い作品だったと思う。」

suis「ありがとうございます。本当に、n-buna君に、自分の好きなものというよりかは、私のボーカルがハマるだろうなっていうのを、持ってきてくれたと思って。「これは私が歌うべきだ」って思えるようなものを、ヨルシカでn-buna君が見せてくれた時に「さすがだな」と思うし、光栄だしね。感動があります、いつも。」

n-buna「それは僕も思うね。仮歌とかを入れてもらった瞬間に「自分の想像を超えた」っていう瞬間があるんだよね。そういう時がやっぱり一番「ヨルシカ一緒にやってて良かったな」って。自分のボーカルの仮歌では味わえなかった先が見えるというか。勿論そういうものって、世の中にリリースされた時に、きっとみんなにも刺さるものになっているだろうし。そういうある種の予感だよね。そういうものがする瞬間っていうのがあるから、僕はそういう時に「やってて良かったな」って思うよ。」

suis「嬉しい(笑)。すごいずっと、曲を歌わせてもらってることが、何より幸せだから、そのいただいている幸せを、そういう部分で多少お返し出来てるのかなと思うと、そこは心が救われますね。」

n-buna「「歌わせてもらってる」じゃないからな。我々、相棒として、音楽やってるんだから(笑)。」

suis「はい(笑)。」


〈M.嘘月/ヨルシカ〉


suis「話しましたね。」

n-buna「たくさん話しましたね。今夜の授業はどうでしたか?」

suis「どうでしたか?(笑)。」

n-buna「逆に?僕は楽しかったね。いつも話してることの延長だけど、こうやって改めて考えて話してみると、新鮮だよね。」

suis「うん。意外と作品を作っても、面と向かって感想とかあんまり言わないじゃない?」

n-buna「確かにね。」

suis「すごい良かったです。ヨルシカっぽかった。」

n-buna「そうだね。ヨルシカっぽかった(笑)。」

suis「(笑)。」


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