人を傷つけたことを、ずっと後悔している

2015.07.06

生放送教室

『桜田一族』

桜田一族とは、SCHOOL OF LOCK!のWEBサイト全てを仕切ってくれている一派のこと！
今だったら、掲示板の改修工事に取り掛かってくれたり…この学校のいろんな特設サイトをつくったりしています。

今夜はその桜田一族から生徒のみんなに伝えたいことが…それは毎年この時期に開催している、
「スマホやケータイを安全に使っています！」という『グッドネット宣言』

たとえば…
「ふざけて女装した画像を友達に送ったら、いつの間にか、とんでもない数に拡散され、最終的には、自分の個人情報までもが、ばらまかれていた」
「ネットで知り合った人に、自分の画像を送ったら、勝手にネット上にアップされていた」

そういった危険から身を守る鉄則として、
“撮らない” “撮らせない” “送らない”のルールを守ってスマホやケータイを安全に使おう！
詳しくはコチラをチェックしてね!!

そして今夜の1曲目は、女王蜂先生の新曲『スリラ』を初オンエア！
これは7月22日(水)リリースのEP『失神』の1曲目！

♪スリラ／女王蜂

そして！突然だけど……来週7月13日(月)に女王蜂のボーカル、アヴちゃん先生の来校が決定！
みんなお楽しみに！

今夜の生放送授業は…
先週の木曜日に生徒のみんなから聞いた「人を傷つけたことを、ずっと後悔している」
この授業の続きをしたいと思います。
授業後、“学校掲示板”にいろんな意見が書き込まれました。

「人を傷つけた罪は、謝っても許されない」
「謝ることが、自己満になっちゃいけない」
「いや、そんなことはわかっているけど、それでも、謝りたい感情はある」
「そもそも、生きているだけで、誰かを傷つけてしまっている」

何か決まった“正解”がある訳じゃないと思うけど、
もう少し、みんなの話を聞かせてもらいながら、一緒に考えていきたい。
今夜は「今まさに、誰かに傷つけられている」という生徒の話も聞かせてもらえたら嬉しいです。
学校掲示板で待っています。
他の誰かに内容を見られたくない場合は、メールでも大丈夫です。

先週の授業が終わる直前にこんなカキコミがありました。

■ いじめ
結局のところ、いじめっ子といじめられっ子は互いに理解しあえないんですかねどっちにもしっかりと傷跡があるのに分かり合えないんですかね

Ame(D)
男/15/山口県
2015/07/02 23:50

とーやま校長「先週掲示板見てたら、ちゃんと悪いと思って謝って受け入れてくれた話もあったし、ふざけんなと思い続けることも当然だと思う」

あしざわ教頭「関係性も人それぞれだから、謝ってきてくれて嬉しいと思う人もいるわけで、一概には言えないですよね」

最初に逆電するのはこちらのカキコミをしてくれた生徒

■ 考えても答えは見つからないと思う
もし、陰口とか言ってた人が謝ってきても２度と許せないと思う。私には謝られても「謝るなら何でしてたの？」しか思えない。言われた言葉が頭に残って涙が止まらなくて寝れなくなる。こうゆう現状だからこそ、許すっていうその広い心を持つことができないと思う。

あちゅ姫
女/17/福岡県
2015/07/02 23:50

あちゅ姫　福岡県　17歳　女　高校3年生

とーやま校長「あちゅ姫は先週木曜日の授業を聴いて思ったこととか覚えてる？」

あちゅ姫「謝るって気持ちはすごくいいことだと思ったんですけど、でもいざ自分が謝られる側だとしたら、許せないと思います」

とーやま校長「どうして許せない？」

あちゅ姫「私は中学校の頃、色々あって部活で他の部員とうまくいかないことがあって、それが変わらないまま高校に入ったんです」

とーやま校長「うん」

あちゅ姫「それで、そのとき副部長だった子と高校が同じでクラスも一緒なんですよ。今は全然関わりがないんですけど、小学校の頃は仲がいい親友だったんです」

あしざわ教頭「そうなんだ」

あちゅ姫「でも中学校でうまくいかなかった部員とその副部長の子が同じグループになって、部活だけじゃなくてクラスでもうまくいかなくなって、それが高校入っても続いてるんです」

とーやま校長「中学校の流れが続いちゃってるんだ、今もその副部長だった子に何かされたりしてるの？」

あちゅ姫「その子とは関わりがなくなったので何もないんですけど、他のクラスメイトからはいろいろ陰口言われたりしてます」

とーやま校長「ごめん、あちゅ姫は今、学校は行けてるの？」

あちゅ姫「仲のいい子も何人かはいるので行くこと自体は全然大丈夫です、でも他のクラス人たちから睨まれたりはします」

とーやま校長「もしその副部長だった子から謝りに来られても困る？」

あちゅ姫「困りますね、なんで今更謝られるのかわからないし、それなら最初からしないでほしかった、過去をえぐらないでほしい」

とーやま校長「何自分のタイミングできてんだよってことになるもんな」

あちゅ姫「謝られてもこっちはすっきりしないから、自己満足としか思えないです」

あしざわ教頭「じゃあ今何かしてほしいとか、そういうのはない状態なんだ？」

あちゅ姫「できることなら関わらないでほしいとしか思えないです」

とーやま校長「あちゅ姫はその部分ははっきりしてるんだね」

あちゅ姫「辛いけど、自分の中で踏ん切りつけようとしてるので、今入ってこられたらうまくいかなくなる感じです」

あしざわ教頭「あちゅ姫の中でこれで終わりっていうものを作ろうとしているんだ」

あちゅ姫「高校もあと8ヵ月くらいで卒業なので、そこまでに落ち着いて、卒業してからその先でうまくいけるようになったらいいなとは思ってます」

とーやま校長「その踏ん切りはどうやってつけようとしてるの？」

あちゅ姫「何も解決はしてないけど、引きずってたら損するのは私なので、ゆっくりでも前に進もうとしてます」

とーやま校長「あちゅ姫自身は、今授業を聴いてる中にはいじめた側の生徒もいるわけだけど、そういう子たちにはどう思う？」

あちゅ姫「私は関わらないでほしいと思ってますけど、もし関係が修復できそうな環境だったら、早く謝った方がいいとは思います」

あしざわ教頭「とりかえしがつかなくなる前にってことか…」

とーやま校長「そこは難しいよね…」

あしざわ教頭「でも時期が来て謝りに来てくれたらもとに戻りたいって思いは少なからずあるの？」

あちゅ姫「若干ありますけど、とにかく今の時点では謝られても嫌だとしか思えないです」

とーやま校長「これはあちゅ姫ががんばって出した“答え”だからそれを持って突き進んでほしいね、色々なものを振り切って置いてって進んでいってほしい、ありがとね」

あちゅ姫「こちらこそありがとうございました」

あしざわ教頭「ありがとね～」

あしざわ教頭「あちゅ姫は謝りに来てほしくないと言ってましたけど、謝る側はその謝りたい気持ちは持っておくべきだと思いますね」

とーやま校長「そうだね、謝らなくていいやなんて思っちゃダメだ、それで楽になるのは違うよ」

■ こんな私ってクズなのかな
小6の頃いじめられて、それは心の傷になってるけど、その後、あんな馬鹿な奴ら見返したいと思って、勉強をめちゃくちゃ頑張りました。で、無事に、某名門私立大学に合格できました。そして、私をいじめた人達の進路とかをたまに聞いて、「うわ、私より全然馬鹿じゃん」とかって考えちゃってます。最低ですよね。罪悪感はんぱないけど、そんなことでもしないと、自分を保てないんです。…うん、やっぱ私クズだな。

えいたー☆
女/18/東京都
2015/07/06 18:00

とーやま校長「えいたー☆がやられた側なわけだから、俺の中では、やられたら同じことやってしまえって思う部分もあって、でもえいたー☆はそうじゃなくてその悔しい気持ちをより良い方向に向けてがんばったわけじゃん？」

あしざわ教頭「はい」

とーやま校長「見返すって言葉は聞こえは悪いかもしれないけど、自分の中でのマイナスの出来事を燃料にして、勉強をやったっていうのは胸張っていいことだと思う！」

あしざわ教頭「前に進む力にしたってことは素晴らしいと思います」

とーやま校長「俺は“ざまあみろ”って思っても全然いいと思う！」

■ もうよく分からない
私はいじめられたことがあってその時は辛くて帰ったら毎日家で泣いたりしてていじめてきた子の事も嫌いでした。私はその子と最初仲が良かったからか今はまた仲直りしたいと思います。でも校長の話を聴いたり掲示板の書き込みを見ていると謝られても許せないとかが多くて私がいじめだと言っているいじめは本当にいじめだったのかよく分からなくなりました。謝るのは自己満足かもしれないけど私はその子には反省して謝ってほしいです｡謝ってもらってまた仲良くしたいです。謝ることは自己満足と断言しないで下さい。

グリクル
女/14/埼玉県
2015/07/03 00:31

とーやま校長「グリクルの言ってることは、それはそれでもちろん正しいと思う、その気持ちがあるのも当然だしね」

あしざわ教頭「グリクルとその子の関係性だから、人それぞれに答えがあってしかるべきだから、グリクルはその気持ちでいいと思います」

とーやま校長「ダメージ受けてる側の奴はちょっと自分中心に考えてもいいんじゃないかと思うんだけど…どうかね？」

あしざわ教頭「1つの考え方として…」

とーやま校長「謝られたくないなら突っぱねてもいいし、謝ってほしいなら謝ってほしいと言っていいと思う、それぐらいのことされてるわけだからさ」

あしざわ教頭「そうですね」

とーやま校長「だから受けた側はある程度思うがままでいいと思うんだよ」

そして最後はこんなカキコミをくれた生徒に逆電

■ いじめ。
長文失礼します。僕は中学一年のころ幼稚園からずっと仲がよかった子にいじめられました。正直すごくむかついたし妬みました。でもなにより、悲しかったです。いじめもやんだころ、その子が謝ってきてもう一度前みたいに仲良くしてくれっていわれました。ものすごく腹がたちました。あんだけやっといてって…。でも掲示板をみて、その子も苦しんでたんだと思いました。もう一度話してみようかな。

ザガモドザン
男/16/三重県
2015/07/02 22:56

ザガモドザン　三重県　16歳　男

とーやま校長「今、正直その子に対してどんな風に思ってる？」

ザガモドザン「もう一度話して、仲直りできたらいいなと…」

とーやま校長「その子はさ、どんなタイミングで謝ってきたの？」

ザガモドザン「中3の卒業式の日に言われました」

とーやま校長「何て言われたの？」

ザガモドザン「『ごめん、もう一度仲良くできないか』って言われました」

とーやま校長「そのときどう思った？」

ザガモドザン「すごくびっくりして、何も考えず『いいよ』って言いました」

とーやま校長「謝ってくるとは思ってなかったんだ」

ザガモドザン「はい」

あしざわ教頭「自分の気持ちはどうなの？」

ザガモドザン「『なんで謝ってきたんだろ？』って感じでした」

とーやま校長「それからどうしてるの？」

ザガモドザン「LINEは交換して、何回か遊びの連絡は来たんですけど、理由つけて断ってます」

とーやま校長「遊びに行く気持ちにはなれてないってことか」

ザガモドザン「はい」

とーやま校長「でも今夜と先週の木曜日の授業を聴いてちょっと気持ちが変わってきたの？」

ザガモドザン「はい、相手も傷ついてたのかなって…」

とーやま校長「どんな傷だと思う？」

ザガモドザン「従わないと自分がやられるっていうこともあっただろうし…」

とーやま校長「なるほどな…もう1回話してみるってのはどんな話をしようとか考えてる？」

ザガモドザン「仲良くしたいって気持ちが少しあるんで、ちゃんと話して、今までのことにケリをつけて、もう一度仲良くできたらいいなって思います」

とーやま校長「…ザガモドザンの話とか聞いて、他の子の話も聞いて、カキコミを見て思ったのがあるんだけど」

ザガモドザン「はい」

とーやま校長「傷をつけられた側が、相手のことを許せない自分が許せなくなるのかなって思ったんだけど…ザガモドザンは思ったりした？」

ザガモドザン「思いました、自分の中でなにかつっかえてて許せない感じになってて、でもそれが自分でも許せなくて…」

とーやま校長「自分を許せなくなったり、嫌いになったらすごく悲しいことだと思うんだけど、そのために許すってのも違うと思うから、そこで悩んだり苦しんだりしてしまわないか心配なんだよね…」

あしざわ教頭「ザガモドザンは今話してみてこれからどうしたいと思った？」

ザガモドザン「もう1回話して、相手も自分も許せるようになりたいです」

とーやま校長「そのときは、思ってること全てぶつけていいと思う、隠さなくていい、感情を全てぶん投げてこい」

あしざわ教頭「難しいことかもしれないけど、気を使っていってしまったら意味がなくなっちゃうかもしれないから、お互い歩み寄るためにも思ってたことをストレートにぶつけるべきだと思う」

ザガモドザン「はい」

とーやま校長「仲良くなれるといいね」

ザガモドザン「はい、ありがとうございます」

とーやま校長「話聞かせてくれたありがとう」

あしざわ教頭「ありがとね」

ザガモドザン「ありがとうございました」