「愛は消えても、親切は残る」。村上さんにこの言葉を教えてもらったことです。結婚十年目です。結婚当初はこの言葉が胸に響く日が来ようとは思わなかったなあ。この言葉のおかげで、夫の食事にだけジャガイモの青いところを入れてやろうか…とかいう暗い思いに打ち克ち、夫婦の関係にも希望を見いだすことができました!愛を再生させるべく、優しい気持ちになれるようなラジオネームをつけていただけないでしょうか。今年も楽しいラジオの時間を、心を癒してくれる文学を、ありがとうございました。(「鬼嫁の刃」36歳・女性・三重県)村上良かったですね。僕も気をつけなくてはね。
私の2020年で一番よかったことは、何とか第一志望の高校に合格したことです。入試勉強に始まり、春の入学式、学校の行事やテストなど、あっという間に2020年も終わりを迎えてしまいました。自分には医学部に合格するという目標がありまして、山中さんや山極さんのような、立派な医師、研究者になりたいです。そのために、来年も勉強を頑張りたいと思います。(「だだ茶豆鉄砲」16歳・男性・山形県)美雨高校合格おめでとうございます。
鹿児島で小さな養鶏場を営んでいます。店の開店が無期限延期になったことにより、夫婦で初心に戻って、美味しい卵をつくるには何が必要か?を改めて考えました。特別なことではなく「日々の作業をこつこつと丁寧に心を込めて」それに尽きるな~!と実感できたのが、大きな発見でした。来年は延期をしていたお店をテイクアウトに変更してオープンする予定です。(「チキチキ・チキン」30歳・女性)村上良かったですね。あなたには「牛の上にも三年」というラジオネームを差し上げます。牛の上に三年も座っていると、けっこうお尻が痛いですよね。でも辛抱です。頑張ってください。我慢です。
趣味で草野球を若い頃から続けていますが、今年リーグ2部から1部へ昇格、あれよあれよと言う間に1部で準優勝、また個人として打率.470でリーグの首位打者に輝きました! これが2020年一番よかったことです。スピードとパワーは若い子達にかないませんが、バッティング技術は年を追うごとに上がっていると実感しています。(「スカスカトラッカーズ」 44歳・男性・愛知県)村上打率4割7分は普通では打てません。ものすごいですね。ヤクルト・スワローズに欲しい選手です。
今まで会社のプレゼンが苦手だった私ですが、コロナ禍で村上RADIO に出会い、村上さんの堂々とご自分の考えを断言する話し方に感化され、ちょっとモノ真似を始めました。数ヶ月後、部長に昇進してしまいました。村上さん、ありがとうございました!(「Kaorutokyo」 33歳・女性・東京都)村上〽ムラカミ……レディオ。すごい。僕のおかげなんですね。あなたには、このラジオネームを。「後ろの正面…牛」。ぱっと後ろを振り向いたら、牛と目と目が合った。ちょっと怖いですけど、たぶん悪気はないと思います。仲良くしてあげてください。
今年、一番よかったことは15年間好きだった人が結婚したことです。私とその人は結ばれなかったのだけれど、15年間ひとりの人間を想い続けたので、今はあっさりと「しあわせ」です。(「なみだしっぽり」 30歳・女性・千葉県)村上良かったですね。すばらしいです。
本当にささやかなのですが、Uber Eatsでよく注文するお蕎麦屋さんが、たまに海老天をサービスでつけてくれる事です。先日は初めて付箋のメモがありました。平仮名で「いつもごちゅうもん、ありがとうございます。すこしですが、たべてください。」とのコメント。メッセージが本当に嬉しく、お店にお電話をしたらベトナムご出身の従業員の方のご配慮でした。美味しいお蕎麦に加えて、メッセージ付きの海老天は最高のご馳走になりました。(「優しい海老天」 43歳・男性・宮崎県)村上良かったですねえ。おまけが付いてると嬉しいものです。あなたには、ラジオネーム「格子柄の仔牛」を。格子柄の仔牛って見たことがありませんが、いるといいですね。タータンチェックの仔牛とか、マドラスチェックの仔牛とか。楽しそうです。
1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’79年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、最新長編小説に『街とその不確かな壁』がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』、『パン屋再襲撃』などの短編小説集、『ポートレイト・イン・ジャズ』(絵・和田誠)など音楽に関わる著書、『村上ラヂオ』等のエッセイ集、紀行文、翻訳書など著訳書多数。多くの小説作品に魅力的な音楽が登場することでも知られる。海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、’09年エルサレム賞、’11年カタルーニャ国際賞、’16年アンデルセン文学賞を受賞。